「これを書いている女性は、要注意!」マッチングアプリのプロフィール欄で、まず見るべき箇所は
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?
できなかった答えあわせを、今ここで。
今週のテーマは「褒めていたのに、二度のデートで振られた理由は?」という質問。さて、その答えとは?
▶【Q】はこちら:「この女、美人だけど交際したら面倒だな…」男の中でNGフラグが立つ女の特徴
瑞穂と出会ったのは、マッチングアプリ。
“いいね”をくれた彼女は、ぱっちりとした二重に、少し薄めの唇。顔立ちが整っている美人な写真に、思わず反応してしまったのだ。
そしてプロフィールの文章は、かなりシンプルだった。
— 28歳、独身。料理と旅行が好きです。真面目じゃない人はNGです。タバコが苦手です。
どんな女性だろうと期待しながら迎えた、デート当日。
彼女が現れたとき、写真通りの綺麗な人でテンションが上がり、話も合ったのでいいなと思った。
だが二度のデートで、「やっぱり何か違うな」と感じてしまったのだ。
実は、このマッチングアプリのプロフィールの段階で、僕は気がついておくべきだったのだ。
彼女の“ある性格”に…。
プロフィールがすでに布石だった!?男が注意すべき女性のタイプとは
A1:相手への要望が、否定形
マッチングし、すぐに会うことになった僕たち。最初は軽く、お茶をすることになった。
「ミズホ…さん、ですか?」
待ち合わせ場所へ行くと、彼女が瑞穂だと一目でわかった。
「そうです。薫さん、ですよね?」
肌が綺麗で、プロフィール写真通り美人だ。こんな美女とマッチングしてラッキーだなぁと思いながら、僕は彼女の正面に座った。
「瑞穂さん、すごくお綺麗ですね。緊張しちゃうな…」
思わず、心の声が漏れてしまった。だがすぐに、瑞穂のほうも僕を褒めてくれた。
「そんなことないですよ〜。薫さんこそカッコイイですよね」
「そんなそんな。あ。僕の名前、よく女性に間違われるので、薫って呼び捨てでいいですよ」
「素敵な名前ですけど…もしかして由来は、紫式部の『源氏物語』からですか?」
— マジか!!
思わず、叫びそうになった。古典が好きな人ならば皆知っている話かもしれないが、大人になってから出会った女性で、名前を言った途端に”紫式部”が出てきたのは瑞穂で二人目だった。
「え!すごい!瑞穂さん、詳しいですか?」
「学生時代、文学部だったんです」
「大学、どちらですか?」
綺麗で知性もある瑞穂をいいなと思ったし、興味を持った。
だが話しているうちに、少しだけ気になる点があった。それは、解散間際のことだった。
「今日楽しかったなぁ。瑞穂さん、よければまたすぐに会えませんか?次はお食事でも」
また会いたかったのでストレートに誘うと、瑞穂は少しうつむきながら笑顔を見せた。
「はい!あ、でも私なんかで大丈夫でしたか…?」
「なんでですか?」
「いや、薫さんモテそうだし、誘いも多そうだなと思って…」
私“なんか”という言葉に引っかかったが、どうやら瑞穂も僕を気にいっていくれたようだ。
「そんな心配無用ですよ。僕は、自分が会いたいと思う人に時間を使いたいです。何か食べたい物はありますか?」
「うーん。実は私、生魚が嫌いで」
「そうなんですね。わかりました、それ以外にしましょう」
「あと、混んでいるお店が苦手です」
「それは僕も同じです!ではお店、いくつか候補探して送るので、選んでください」
いま振り返ると、この会話の時点で、点と点が線につながる。
プロフィールと、この会話。実は“あること”が共通していたのだ。
もう気がつきましたか?“こういう女性と交際すると面倒”フラグとは!?
A2:“好き”を聞いているのに、基本的に回答が“嫌い”なことばかり
二度目のデートでは、焼き鳥のお店を予約した。
「店、ここで大丈夫でしたか?魚が出てこない店って考えたら、焼肉か焼き鳥かなと思って」
「考えるの、大変でしたよね…すみません」
申し訳なさそうに謝る瑞穂。別に大した問題でもなかったので、僕は笑顔で首を横に振る。
「いえいえ。僕も肉が食べたい気分だったので!」
ここまでは、良かった。だが話していくうちに、“あれ?”と思い始めた。
「薫さんは、食べ物だと何が好きなんですか?」
「僕は何でも好きですよ。好き嫌いがなくて。瑞穂さんは?何が好きですか?」
「好き嫌いがないの、いいですね。私は生魚と、柿と枇杷が嫌いです。あと実はトマトも苦手かな…」
好きな物を聞いているのに、嫌いな物を答えてきた瑞穂。
「へぇ〜。なんでですか?」
「中が水っぽい感じの物苦手で。わかりますか?」
「それが美味しいのになぁ。じゃあキュウリとかは?」
しばらく、水分の多い果物や野菜の名前を出して有り無しクイズをしていると、急に瑞穂が話を変えてきた。
「ところで、薫さんは、どういうタイプが好きですか?」
「僕は優しくて、女性らしい人が好きかな。瑞穂さんは?」
ちなみにここでも、僕は“好き”な人を聞いたつもりだった。だが瑞穂の回答は、否定形だった。
「私も優しい人かなぁ。あとタバコ吸わなくて、身長が低くなくて、スポーツ観戦を無理強いしてこない人(笑)」
「どういうこと??(笑)」
「前の彼氏が、野球が大好きだったんです。だから家にいてもそのチームの試合があるときには観なきゃいけなかったし、よく球場にも連れて行かれたけど、私は詳しくないから、楽しめなくて…」
スポーツが嫌いなら、それで構わない。生魚やトマトが嫌いでも別にいい。
しかし僕が気になっていたのは、瑞穂がモノや人の嫌なところばかりを見ている点だった。
「そういうことか。スポーツに興味ない人もいますもんね」
「薫さんは、趣味とかあるんですか?」
「僕はインドア派だから、家でゲームをしている時間が幸せかなぁ…。あと、筋トレですね」
「へぇ。でも筋トレって、疲れません?」
「それがね、やり始めると楽しいんですよ。自分の体型が変わっていくのも実感できるし」
彼女は、いい子だとは思う。けれども彼女が言うことは、基本的に否定形から入る。
店の外に出たときにも、その性質がよく現れていた。
その日はあいにく雨が降っていたのだが、瑞穂は眉間にしわを寄せて、ものすごく嫌そうな声を出したのだ。
「雨かぁ。傘持ってないのになぁ。最悪」
雨は降るものだ。仕方ない。
でも彼女の場合、そういう発想にはならない。毎回、雨が降るたびに不機嫌になるんだろうなと思った。
「本当だね」
「天気予報でも雨って言ってなかったのになぁ。雨って髪の毛のセットも崩れるし、靴も汚れちゃうから嫌ですよね〜」
まだ文句を言っている瑞穂を横目に、僕はさっさとタクシーを手配した。
「タクシー呼ぶから、ちょっと待っていてね」
タクシーを待ちながら、アプリのプロフィールの文面も、今思えば相手に対する”NG”が並んでいたことに気がつく。
— ナルホドな…。
別に、悪い子ではないのはわかっている。ただ一緒にいる人は、物事の明るい面を見つけられる、ポジティブな人がいい。
そう思い、一旦瑞穂とは線を引くことにしたのだ。
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夫がどうしても妻を拒む理由