1830年創業! 「飴の俵屋」が変わらぬ製法でつくり続ける伝統の味「じろあめ」とは?

吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。5月29日(土)の放送では、「飴の俵屋」の俵冬樹(たわら・ふゆき)さんに、「じろあめ」についてお話を伺いました。

「飴の俵屋」こだわりの「じろあめ」

豊かな和菓子文化を誇る石川県金沢市。この町で、190年以上の間、変わらない製法で飴をつくっているのが、「飴の俵屋」です。

名物は、「じろあめ」。

加賀地方の古い方言で、“じろ”は「やわらかい」という意味。その名の通り、水あめ状の「やわらかい飴」が壺に入って売られています。

水あめ状のやわらかさが特徴

「創業した1830年には、天保の飢饉もあって、栄養価のあるものが手に入らなかったと聞いています。“じろあめ”は、赤ちゃんを抱えたお母さんのために、なにかできないかという思いから生まれた飴なんです」と俵さん。

砂糖がとても貴重なもので、入手が困難な時代に誕生した「じろあめ」。原料は、米と大麦、そして水だけです。

洗ったお米をひと晩寝かせるところから始まり、麦芽を合わせて糖化させ、釜で炊き上げ、水あめ状にして壺に入れて商品化。店頭に並ぶまでに、約4日間という日数をかけて、じっくりと丁寧に仕上げられます。

200年近くもの間、変わらぬ材料と製法でつくられる「じろあめ」。

「金沢の歴史とともに生き続けてきた食文化を守りたい」と俵さんは語ります。

昔ながらの変わらぬ材料と製法

「“お米から甘味が生まれる”という先代の知恵がずっと受け継がれてきました。効率を求めるのではなく、これまでつくってきたものを守るために、この先の世代もつくり続けていけるように、私たちが頑張っていきたいと思っています」

1830年創業の老舗「飴の俵屋」

熟練の職人さんが、穀物から優しくて自然な甘味を引き出す「じろあめ」。

そのまま食べてももちろんおいしいですが、料理に使うと、より一層コクと深みが生まれて、艶も出るんだそうですよ。

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聴取期限 2021年6月6日(日)AM 4:59 まで

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<番組概要>

番組名:DUNLOP presents みらい図鑑

放送日時:毎週土曜13:55~14:00

パーソナリティ:吉田美穂

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/miraizukan/

2021/6/5 13:00

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