「この女、美人だけど交際したら面倒そうだな…」男の中でNGフラグが立つ女の特徴
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?
誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。
さて、今週の質問【Q】は?
▶前回:「付き合おう」と確認したはずなのに…。体を重ねてから、男の態度が急に冷たくなったワケ
薫くんと出会ったのは、マッチングアプリだった。
東京都在住32歳。外資系コンサル勤務で、年収は2,000万〜3,000万。身長は180センチと申し分ない。
思い切って自分のほうから”いいね”を押すと、見事にマッチングした。
年齢が近く、実際会ってみると話も盛り上がる。双方結婚願望があることは確認済みだった。
しかし、二度ほどデートをして以降、彼からの連絡はパタリと途絶えてしまった。
そうかといって、こちらから積極的に追いかけるほどの勇気もなく、私は何も鳴らないスマホを、今日も見つめている。
— なんで?二回のデート中に、私何かしたのかな…?
初めて会った時に、いいなと思ったから二度目のデートもあったのだろう。それなのに、どうして彼は急に冷たくなってしまったのだろうか?
初対面では良かったのに…どんなに美人でも男が惹かれない女とは
Q1:プロフィールに現れていた、女の性格とは?
マッチングしてすぐに、私たちは会うことになった。
マッチングアプリに登録している写真は、極力自然に…でも、多少盛れている写真を載せていた。
ただそこまで美肌加工もしていないし、目の大きさも変えていない。プロフィールも「料理と旅行が好きです。真面目じゃない人はNGです。タバコが苦手です」と、至って控えめに書いたのが良かったのかもしれない。
彼はスポーツ好きなイケメンで、高収入。そして素敵そうな人だな、ということは丁寧な文面から伝わってきていた。
とはいえ実際に会うまでわからないので、少し緊張しながら指定されたカフェへ向かう。
「ミズホ…さん、ですか?」
「そうです。薫さん、ですよね?」
— わ。想像以上にイケメンなんですけど…!
笑顔で正面に座る彼は、すごく肌が綺麗で、全身から清潔感が漂っている。少し骨ばっている手も色っぽくて、妙にドキドキしてしまう。
「瑞穂さん、すごくお綺麗ですね。緊張しちゃうな…」
しかも、いい人だ。私は大当たりクジを引いたのかもしれない。
「そんなことないですよ〜。薫さんこそカッコイイですよね」
「そんなそんな。あ。僕の名前、よく女性に間違われるので、薫って呼び捨てでいいですよ」
「すごく素敵な名前だなぁと思います。もしかして…由来って紫式部の『源氏物語』からですか?」
「え!すごい!瑞穂さん、詳しいですか?」
「学生時代、文学部だったんです」
「大学、どちらですか?」
気がつけば、初対面なのにすっかり緊張もほぐれ、自然と話が盛り上がっていた。
結局、2時間くらいカフェで話していただろうか。時間はあっという間に過ぎ、解散の時間になってしまった。
— この人、素敵だな。次も会いたいな。
そう思っていると、薫も同じように感じていたようだ。
「今日楽しかったなぁ。瑞穂さん、よければまたすぐに会えませんか?次はお食事でも」
もちろんだ。会わない理由なんてない。
大人になるにつれ、断られるのが怖くて自分から誘うのに勇気がいる。だから相手からのお誘いは嬉しいが、同時に不安にもなった。
「はい!あ、でも私なんかで大丈夫でしたか…?」
「なんでですか?」
「いや、薫さんモテそうだし、誘いも多そうだなと思って…」
「そんな心配無用ですよ。僕が会いたいと思う人に時間を使いたいですし」
こうやって、さりげなくリードしてくれるのも素敵だ。
「何か食べたい物はありますか?」
「うーん。実は私、生魚が嫌いで」
「そうなんですね。わかりました、それ以外にしましょう」
「あと、混んでいるお店が苦手です」
「それは僕も同じです!ではお店、いくつか候補探して送るので、選んでください」
「ありがとうございます」
こうして、私たちは次の約束をした。この初デートは盛り上がったし、失敗はしていないと思う。
だからきっと、二度目のデートで何かしてしまったに違いない。
男が“もう会わなくていいかな”と思った、女の言動は?
Q2:このデートで男が気になった点は?
そうして迎えた二度目のデート。薫は、焼き鳥屋を予約してくれていた。
「店、ここで大丈夫でしたか?魚が出てこない店って考えたら、焼肉か焼き鳥かなと思って」
「考えるの、大変でしたよね…すみません」
「いえいえ。僕も肉が食べたい気分だったので!」
今日は白Tシャツにデニムパンツと、かなりラフな雰囲気だったが、スタイルの良い彼にはシンプルな装いも似合う。
その姿があまりにもかっこよくて、彼を直視できずにいた。
「薫さんは、食べ物だと何が好きなんですか?」
「僕は何でも好きですよ。好き嫌いがなくて。瑞穂さんは?何が好きですか?」
「好き嫌いがないの、いいですね。私は生魚と、柿と枇杷が嫌いなんです。あと実はトマトも苦手かな…」
「へぇ〜。なんでですか?」
「中が水っぽい感じの物が苦手で。分かりますか?」
「それが美味しいのになぁ。じゃあキュウリとかは?」
そこから野菜のアリナシ話で盛り上がったが、本題は野菜や果物の水っぽさの話ではない。聞きたいことは別にある。
「ところで、薫さんは、どういうタイプが好きですか?」
一番気になっている質問を、思い切って投げかけてみた。
「僕は優しくて、女性らしい人が好きかな。瑞穂さんは?」
「私も優しい人かなぁ。あとタバコ吸わなくて、身長が低くなくて、スポーツ観戦を無理強いしてこない人(笑)」
「どういうこと??(笑)」
「前の彼氏が、野球が大好きだったんです。だから家にいてもそのチームの試合があるときには観なきゃいけなかったし、よく球場にも連れて行かれたけど、私は詳しくないから、楽しめなくて…」
前の彼は某野球チームの大ファンで、野球観戦デートが多かった。だが最後まで私は楽しさがわからないまま、関係は終わってしまったのだ。
「そういうことか。スポーツに興味ない人もいますもんね」
「薫さんは、趣味とかあるんですか?」
「僕はインドア派だから、家でゲームをしている時間が幸せかなぁ…。あと、筋トレですね」
「へぇ。でも筋トレって、疲れません?」
「それがね、やり始めると楽しいんですよ。自分の体型が変わっていくのも実感できるし」
笑うと目尻が下がる薫。その表情が可愛くて、私もつられて笑顔になる。
そして今回もあっという間に時間が過ぎ、解散の時間になってしまった。彼が会計を済ましてくれたので、お礼をしながら外へ出ると、あいにくの雨模様だ。
「雨かぁ。傘持ってないのになぁ。最悪」
思わず、ため息が漏れる。せっかくのデートなのに、残念だ。
「本当だね」
「天気予報でも雨って言ってなかったのになぁ。雨って髪の毛のセットも崩れるし、靴も汚れちゃうから嫌ですよね〜」
「そうだよね。タクシー呼ぶから、ちょっと待っていてね」
そう言うと、慣れた手つきで配車アプリですぐにタクシーを呼んでくれた。そのスマートな行動に、キュンとした。
こんないい人、逃してはいけない。そう思った私は、タクシーに乗り込む前に、次の約束をとりつけようとした。
「今日も楽しかっです。薫さん、また会えますか?」
「はい。また連絡しますね」
だがこのデート以降、薫からの連絡はない。
— 振り返ってみても、どこも悪い点はなかったはずなんだけど…?
どうして彼の態度は急変してしまったのだろうか。
▶前回:「付き合おう」と確認したはずなのに…。体を重ねてから、男の態度が急に冷たくなったワケ
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男が“面倒な女”と認定した理由は?