世界獲り『BTS』が明かした「SMAPに激似」エピソードと「超成り上がり」

 韓国の人気音楽グループBTS(防弾少年団)が、5月21日にリリースした最新曲『Butter』が、オリコン週間ストリーミングランキング(21~27日)で、史上最高の週間3110万回で1位を記録。さらに、アメリカの『ビルボードHOT100』では同曲で通算4曲目のNo.1タイトルを獲得した。

「昨年9月5日付チャートで『Dynamite』が首位を獲得してから今回の『Butter』までの4曲は、わずか9か月。これは1970年にジャクソン5が記録した8か月と2週間に次ぐ最短記録です。

 また『Dynamite』については、ビルボードでアジア系アーティストが1位を獲得したのは、1963年の坂本九による『上を向いて歩こう』以来57年ぶりの快挙でした」(女性誌記者)

 そんなBTSだが、所属事務所『HYBE』が今年4月にジャスティン・ビーバー(27)も所属しているアメリカのイサカ・ホールディングスを買収したことで、ジャスティンとBTSのコラボを期待する声が出始めている。ニューヨーク・ポストの『ページ・シックス』によると、「彼らはこのコラボに時間をかけていて、リリースのタイミングを慎重に見計らっている」と関係者が明かしていた。

■ジャスティンと対等な立場での発言

「ジャスティンはBTSのメンバーであるJUNGKOOK(ジョングク/23)に19年にツイッターで誕生日メッセージを送ったり、昨年4月にはインスタグラムでBTSの曲『ファンチャンド』を口ずさむ動画を投稿したり、BTS愛を猛プッシュしています。世界のジャスティンも認めるすごさ、ということですね」(音楽ライター)

 BTSがトーク番組に出演した際にリーダーのRM(アールエム/26)が、

「彼とは同じ会社なので、一緒にやりたいと言ってくれれば共演しますよ」

 と、発言。エンターテインメント業界は長年「アメリカ優位」とされてきたが、BTSはその構図を大きく変えるかもしれない。

 また、BTSのファンはARMYと呼ばれているが、BTS人気をここまでのものにしたのは、ARMYのSNSでの盛り上がりぶりが、大きく影響しているという。

「今年2月14日には、メンバーのJIMIN(パク・ジミン/25)韓国人初の個人記録“1000万いいね”を達成。さらに、TikTokでジョングクを意味するハッシュタグ“#Jungkook”が5月29日までに再生回数500億回を突破しています。歴代の世界の人物の中で最多再生回数1位の座に昨年8月から9か月連続で居続けていて、『TikTokキング』と呼ばれていますね」(専門誌記者)

■貧乏時代のエピソード

 さらに、韓国最大手の動画配信サイト『V LIVE』は、熱心なARMYの手によって、海外ファンに向けた外国語字幕(ファンサブと呼ぶことも)を付けることを公式が推奨しており、このことで海外でもBTSが注目されることになった。しかも、ファンが投稿した動画などで出た利益が「応援広告」として機能。17年にはグループ5周年を祝し、ニューヨークのタイムズ・スクエアの巨大スクリーンに応援広告が登場したこともあった。

「いまでこそ世界を席巻しているBTSですが、設立当初は大手事務所ではなかったことから音楽番組出演の機会も限られていたほか、全員がソウル以外の地方都市出身だったことから、当初は圧倒的に地味な存在だったといいます。また、現在も語り続けられているエピソードに、“メンバーの貧乏エピソード”がありますね」(前出の専門誌記者)

 特にSUGA(シュガ/28)は韓国メディアのインタビューで、

《スタジオ隣の中華料理屋で2000ウォン(約200円)のジャージャー麺を食べるとバス代がなくなって、家まで2時間歩くしかない。1000ウォンのソバでガマンするか、毎日のように悩んでいました》

 と話すほどで、デビュー後もメンバー7人で狭いアパートをシェアして海鮮スンドゥブ鍋やチャプチェを分け合った、というエピソードもある。

■実は日本の伝説のグループと同じ

「実はこの苦労話、日本のSMAPにそっくり同じなんです。SMAPの場合、ジャニーズ事務所は当時から大手でしたが中居正広(48)の実家が貧しかったほか、19年5月の『人生最高レストラン』(TBS系)では香取慎吾(43)が12歳当時、草なぎ剛(46)との食にまつわる思い出を語っていました」(前出の専門誌記者)

 香取はTBS緑山スタジオ(神奈川県横浜市青葉区)の食堂の思い出を語り、「お小遣いもないし2人でいっつも食堂で白いご飯と納豆だけ食べて、ときどき2人で“今日はいくか”って」と、意を決して味噌バターコーンラーメンを食べていたという。その理由は、

「鶴川(東京都町田市)からの電車賃しか持ってないから(味噌バターコーンラーメンを食べた日は)鶴川駅から2、3駅 歩かないといけない」

 と、鶴川から徒歩で2駅分歩いていたという。

「リーダーだった中居も、“風呂に週2回しか入れない”“米はあるのでバターとしょう油で“バターご飯”にしたり、チューブのわさびと酢をかけて“わさびご飯”にした”“”最後には水かけご飯になった“という話を13年の『ナカイの窓』(日本テレビ系)で明かしています。そして、こうしたエピソードを”売り出し戦略“に昇華している点で、BTSとSMAPは似ているといえるかもしれません」(前同)

■「アイドルの常識」を覆した繋がりもある

 中居をよく知る勝俣州和(56)は昨年10月6日にYouTubeチャンネル『勝俣かっちゃんねる』で、「後輩たちにも抜かれていく姿を見た時に、戦略として中居正広が考えた1つだと思う」「虚像だけで作ってる王子様だけのイメージだったら、とっくに沈没してる」と、中居について推察していた。

「BTSも満足にテレビに出られず、YouTubeやブログで発信を続けていました。“本当の自分を見つけられなくてつらい“という弱音も漏らすことがありました。KーPOPアイドルとしては異例でしたが、こういう部分がSNSで拡散され、若者から共感を呼んだことが、現在の人気に繋がっています」(前出の専門誌記者)

 SMAPも、テレビにこそ出ていたものの、本来主戦場のはずだった歌番組がほとんど終了してしまい、世間的に「アイドル」が低迷期を迎えていた時期のデビューだった。そのため、これまでのアイドルでとは一線を画したコント番組などに果敢に挑み、現在の人気を獲得するに至った。「従来のアイドル像」を覆したという意味でも似ているかもしれない。

「“歌番組”や“アイドル”文化がバブル崩壊の影響もあって下火にあって、地方コンサートで客がまばらだったり、それまでジャニーズユニットは1位が定位置だったデビュー曲の売上がオリコン週間チャートで2位止まりだったりと、当時はあまり期待されていなかった、という点も共通していますね」(前同)

 もはや韓国だけでなく世界レベルの存在となりつつあるBTS。これから、さらなる成長を遂げるに違いない!

2021/6/4 12:15

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