ラストアイドルが2日、都内で行われた舞台『球詠』（6月24日より草月ホールにて上演、全10公演）の野球練習取材に出席した。

マウンテンプクイチによる大人気コミックが原作で、2020年4月にアニメ化された『球詠』が今回、初めて舞台化。キャストは全員“ラストアイドル”のメンバーで、現在、本番に向けて稽古も本格化してきている。この日、日本女子プロ野球リーグの協力のもと、女子プロ野球選手による野球指導を稽古の一環で行うことになり、その練習の一部が報道陣に公開され、大森莉緒、長月翠、小澤愛実、松本ももな、白石真菜、篠原望、畑美紗起、高橋みのり、大場結女、籾山ひめり、間島和奏、栗田麻央、岡村茉奈、奥村優希、鈴木遥夏、町田穂花、高橋美海、宇田川桜夢の18名が参加した。

メンバー全員、野球経験はないそうで、実際に野球の練習をする感想を求められると、大森は「今回の舞台で初めて野球を経験したんですけど、ピッチングだったりバッティングだったり、すごく難しいんですけど、初めてだからワクワクしていて、しかもメンバーと一緒に野球をするということで、今は楽しいです」と声を弾ませ、長月は「今回の舞台はボールを使わずにお芝居をするので、軌道とかがはっきりとわかっていないので、今日は台本にある試合を練習させてもらって、自分たちの動きを確認していくという作業になるんですけど、みんな1つのボールをイメージして、今後、稽古ができるので、今日すごく楽しみです」と胸を躍らせた。

また、これまでの稽古の手応えについて聞かれると、大森は「まだ稽古を始めて1週間くらいしか経っていないんですけど、今回は野球ということで、セリフ以外にも野球のことを覚えないといけないので、まずはセリフを入れようということで、ここ数日間はとにかくセリフをみんな頑張って覚えて、台本を手放していけるように、一生懸命、暗記をしていて、昨日から野球の所作だったりをつけていったので、どんどん野球っぽさが出ているんじゃないかなと思います」と語り、今回、初舞台となる小澤は「ナマモノということで、初めてのことだらけで緊張があったんですけど、初めての舞台がラストアイドル全員のメンバーでさせていただけるということで、本当に貴重な経験をいただけたので、たくさんのことを吸収させていただいて、自分が1番楽しむという気持ちで臨ませていただけたらなと思います」と意気込んだ。

さらに、舞台衣装であるユニフォームに袖を通しての感想を聞かれると、小澤は「胸元に“新越谷”って刺繍が入っていて気が引き締まりますし、チーム感が出ますね」と笑顔を見せ、野球好きの岡村は「以前、球場でオリックスバッファローズのダンス＆ヴォーカルユニットの“BsGirls”で活動していて、1年間、球場で踊っていたんですけど、今もオリックスが好きで、交流戦まっただ中で、今、関西ダービーをしていると思うんですけど、昨日勝ったので、今日も勝って勝ち越せるように応援したいと思います。個人的には始球式を目標にしているので、いつかできるように頑張ります」と力を込めた。

そして、ファンへのメッセージを求められると、大森「ラストアイドルのメンバーだけでやる舞台は初めてなんですけど、それぞれの良さが出ていると思います。今回、初めてのことだらけなんですけど、きっとこのメンバーなら成功するなと思っています。楽しみにしていてください」とアピールし、長月は「全員めちゃくちゃ気合いが入っていて、稽古場にも30分以上早く来たりして、気合い十分で頑張っています。ボールを使わないでどれだけボールを見せられるかが私たちの勝負だと思っているので、野球経験、演技経験のない私たちでも、ここまでやり切れましたって胸を張って言えるように頑張ります」と気合いを入れた。

なお、5月31日にグループ卒業を発表した長月は、卒業を決めた理由を問われると「“いつ卒業しようかな”って、人それぞれタイミングが心の中にあると思うんですけど、私は21歳になったタイミングだなと思っていたので、スタッフさんと話し合いながら決めました」と答え、卒業後の活動については「まだ決まっていなくて、（芸能界を）引退するかもしれないし、あと2ヶ月、ラストアイドルにいさせてもらう中で、やりたいことが見つかれば、全部挑戦して行きたいなと思います。今は芸能界を離れるというのが1番近い選択肢で、アイドルになるのが夢で、それを叶えていただいたので、これ以上の夢を今、探しています」と告白。興味のある分野については「美容で、眉毛とかパーツ毎にきれいにしてあげたり、人にしてあげたいなっていう思いがあったので、眉毛とかまつ毛とかネイルなどの勉強をしたいと思っております」と目を輝かせた。