ノルマが厳しい会社の日常「数字の達成だけを考える毎日」「仕事に使う消耗品も自腹で購入させられる」

営業職や販売業では、業務の中で「ノルマ」が発生する。達成できなければ上司から詰められたり、肩身の狭い思いをしたりする場合もあり、ノルマがプレッシャーになることもある。企業口コミサイト「キャリコネ」にも、「ノルマ」に関する口コミが寄せられている。(文:コティマム)

「ノルマを達成していない場合は怒鳴られ、呼び出されて詰められる」

厳しいノルマが課される職場に、不満を感じている人は多い。

「経営体制が変わる前はもう少し雰囲気も良かったのですが、体制が変わってからはノルマばかりです。ノルマを達成しても、会社に意見をする人は評価されていませんでした。雰囲気が年々悪くなり、悪口や陰口が多くなりました。悪口や陰口ばかりの社員や、注意をしない会社が嫌になり退職しました」(医療福祉関連/30代前半/男性/正社員/年収240万円)

「営業の場合はノルマを大きく課せられるため、数字を達成していない場合は怒鳴られたり、呼びだされて詰められることもあります。個人の目標を終わらせても、ろくに奨励金を出さないのに『もっとやれ』と詰めてきます。毎日毎日ノルマのことを考える生活になるので、通うのが嫌になってきます」(ルートセールス/20代後半/男性/正社員/年収370万円)

常にノルマ達成を求められ、数字のことを考え続ける毎日は、相当なストレスだろう。

大手物流サービス会社に勤務する50代男性(正社員/年収350万円)は、「はっきり言って、ドライバーに甘えている会社です」と語る。

「ノルマもあり、ほぼ自腹で購入させられます。制服、安全靴など仕事に使う消耗品や、再配達などでお客様に連絡をとる携帯電話の通話料も自腹です。散々ドライバーが負担にする割に、経営陣は『雇ってやってる』と思っている最悪な会社です」

ノルマ達成のために自腹購入すれば出費もかさみ、なんのために働いているのかわからなくなる。

葬儀会社の生前予約ノルマ「これがもとで顧客と解約トラブルが起こる」

葬儀会社で働く40代男性(正社員/年収345万円)は、自社のある習慣について不満をもらす。

「どの業務になっても、全社員に生前予約のノルマが課される。葬儀社の囲い込みの一環です。毎月掛け金が必要で実際はさほど葬儀が安くならず、トラブルの温床になっている。生前予約のノルマがきついので社員の入れ替わりも激しい。この生前予約がもとで顧客と解約トラブルが起こる。他社でも似たようなことはあるが、強引な勧誘による結果なのでトラブルの数が突出して多い」

特にお得でもないプランを売り込まなければいけないだけでなく、そのプランのせいで顧客とトラブルになっている現状。それでもノルマを課されれば、退職を考える人も増えるだろう。

大手スーパー店舗スタッフの20代女性(正社員/年収350万円)も、厳しい業務内容について明かしてくれた。

「衣食住問わず体育会系。日々のスケジュールは非常にタイトで、厳しい上司たちには延々と詰められ、精神的に限界を迎えて辞めた同期は多い。部門関係なくクリスマスや恵方巻きの際にはノルマを課される」

売上のためにノルマが課されるのはわからなくもないが、厳しすぎるノルマは時に社員を追い込む。企業は無理難題を押し付けるのではなく、社員のモチベーションが保てる目標設定を行う必要があるだろう。

2021/6/2 18:17

この記事のみんなのコメント

4
  • ヤン中佐

    6/3 1:27

    恵方巻きのような糖質の塊は大量に売れ残るから社員も大変だよな。

  • いち(

    6/2 21:35

    自分で買った工具類は大事にするしね。

  • トリトン

    6/2 21:03

    会社から出される道具は二流品だから自腹で買いますね、使いやすいものをそれだけでも早さが違いますからね。

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