料理研究家リュウジさんの「鶏むね肉のビッグステーキ」レシピ。叩いて焼くだけ
『バズレシピ 真夜中の背徳めし』(扶桑社)や『爆速バズレシピ101』(扶桑社)などの書籍多数、今一番“バズってる"人気料理家の料理研究家のリュウジさんがまたもややってくれました。
誰もが持っているフライパンで、いつもの鶏肉が豪華な一品になっちゃいます!
『ワンパンで面倒なし! フライパン飯革命』(KADOKAWA)にはフライパンひとつでできるメニューが80品以上紹介されています。焼く、炒めるはもちろん、揚げる、煮る、といった使い方も網羅。ではさっそく、フライパンを使いこなすためのテクニックを本書から抜粋しますね。
◆肉は粉をまぶし、うまみを閉じ込める
肉を炒めたり、焼いたりする時は、塩、こしょうで下味をつけ、薄力粉(片栗粉)をまぶす。粉をまぶすと、うまみや水分を閉じ込め、長く加熱してもかたくなりにくく、表面がカリッと焼け、調味料も絡みやすくなる。炒める時は、肉にあまり触らず、焼きつけるのがコツ。
◆揚げものは「揚げ焼き」で作る
油の量は、食材を入れた時に半分ほど浸かるくらいが目安。油をよく熱してから、食材を入れる。火が通ったかどうかの確認は、厚みがある分部にフォークを刺し、唇の下にあてて熱さを感じればOK。から揚げは空気に触れさせた方がカリッと揚がるので、揚げ焼きの方がおいしく作れる。
油をたっぷり使う上に後片付けも面倒な、揚げもの。手作りすればヘルシーだし、揚げたてが食べられるのはわかるのだけど、ついつい敬遠してしまいます。でも本書にかかれば各種から揚げを筆頭に、フリット、油淋豚まで、揚げ焼きで楽々、簡単にできてしまうのです。
◆鶏むね肉でビッグなごちそう料理
バリエーションがきく優秀食材といえば鶏肉。同じ鶏肉でも、脂肪が多くてコクがある鶏もも肉のほうが使い勝手が良さそうですが、ダイエットを考慮すると鶏むね肉に軍配が上がります。なんといっても鶏むね肉は高たんぱくで低カロリー。淡白な味で固くなりがちな鶏むね肉を、リュウジさんがふっくらジューシーに仕上げてくれましたよ。
☆鶏むね肉のビッグステーキ ハニーマスタードソース
材料(1~2人分)
鶏むね肉(常温に戻す) 1枚(300g)
塩・こしょう 各適量
a
粒マスタード 大さじ1
はちみつ 大さじ1
マヨネーズ 大さじ1と1/2
コンソメ(顆粒) 小さじ1/2
おろしにんにく(好みで) 少々
サラダ油
◆作り方
1. 鶏肉は厚みのある部分に切り込みを入れ、ラップをかぶせて瓶などで平ら(約1.5㎝厚さ)に叩く。全体をフォークで刺し、塩、こしょうをする。
2. フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、1を入れて両面に焼き色をつける。皮目を下にしてふたをし、弱火で3~4分、火が通るまで蒸し焼きにする。
3. 肉を取り出し、aを入れて混ぜながら温める。器に肉を盛ってソースをかけ、好みでドライパセリをふる。
※肉は瓶などで叩いてのばすと火が通りやすく、柔らかくなる。
1枚肉をよく叩いて、じっくり蒸し焼きするだけで完了する、手間なしごちそうメニュー。はちみつとマヨネーズのまろやかさと、マスタードとにんにくのパンチの良さが食欲をそそります。ビール片手にひとりで頬張ってもよし、サラダをそえてふたりで分け合うのもよし。ごはんにもパンにも合う、豪華で便利な一品。こちらのワンパンレシピは、包丁も使っていないのです。包丁が苦手な人は、覚えておくと重宝しますよ。
―小説家・森美樹のブックレビュー―
<文/森美樹>
【森美樹】
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)を上梓。Twitter:@morimikixxx