90歳の人気インストラクター。ジムデビューはまさかの65歳だった

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厚生労働省の調べによれば50代で「貯金0円世帯」は約37%に上る。このままでは老後破綻が必至な情勢だが、意外にも生き方一つで明るい老後を迎えられることが判明。幸せに老後を生き抜く方法を、ある女性に聞いてみた。

◆齢90歳。65歳からのジム通いで人気インストラクターへ

 病気や介護による少なくない出費は避けたいところ。健康維持を追求する90歳、日本最高齢の現役フィットネスインストラクター「タキミカ」として活躍するタキミカ氏の生活スタイルは参考になる。

「3時半頃に起きて、ウォーキング4㎞、ジョギング3㎞、後ろ歩き1㎞が日課です。家事をして軽い昼食を取った後は、ストレッチや筋トレをします。一日あたり4~5時間は運動していますね」

 まるでアスリートのようだが、実は若い頃の運動経験はゼロで、ジムデビューは65歳の遅咲きだ。

「当時は若い頃と比べて15㎏も太ってしまい、痩せようとジムに通い始めたんですが、すぐに楽しくなり、一日も休まず通いながら、ゆっくり5年かけて体重を戻しました。急に痩せると皮が余ってダブダブになっちゃいますからね。その後、別のジムで今の専属トレーナーと知り合ったんです」

◆87歳のとき「今日はあなたが先生です」

 ここから彼女の関心は、理想のボディのためのトレーニングに移っていく。ブレブレの体幹を鍛え、筋肉をつけ、尻をキュッと引き締めるなど、肉体を磨いた。だが、このときはまだ彼女は教わる側にすぎない。転機は87歳のとき。

「私も生徒のつもりでレッスンに参加していたんですが、ある日インストラクターから、『今日はあなたが先生です』と言われまして。トレーニングが大好きでお喋り好きな私を、前々から指導側に迎えようと狙っていたそうなんです。最初は尻込みしたんですけど、結局45分フルでやりきりました。喋りながら動いて、生徒一人一人を見るのはとても難しかったです」

 あれから3年、タキミカ氏のレッスンの受講者は、若者から高齢者まで幅広い。

「私と同い年という女性が私の手を取って話しかけてくださって、逆にこちらが元気をもらったぐらい。トレーニングを通して、たくさんの仲間ができました」

 コロナ禍ゆえオンラインにシフトせざるを得ないご時世だが、彼女の公式YouTubeチャンネルは総計170万回再生。健康寿命も延びて友達もでき、収入も得る。まさに一石三鳥だ。

【フィットネスインストラクター・タキミカ氏(90歳)】
パワーエイジング所属。専属トレーナーとともに、100歳まで健康に生きる体づくりを目指す「タキミカ体操」を考案。身長144㎝、体重42㎏

<取材・文/松嶋千春(清談社)>

―[50歳[貯金0円男]の老後]―

【松嶋千春(清談社)】
様々なメディア媒体で活躍する編集プロダクション「清談社」所属の編集・ライター。商品検証企画から潜入取材まで幅広く手がける。

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