盗まれた愛犬と再会した飼い主 愛犬のハグが止まらない(米)

米ミシガン州で暮らしていたアーロン・モリスさん(Aaron Morris)が、ピットブルとラブラドールのメスのミックス犬“ジョリーン(Jolene)”を飼い始めたのは6年前のことだった。ジョリーンはアーロンさんをサポートするために訓練されたサービス犬で、アーロンさんはそれからというもの何をするにも愛犬と一緒だった。こうしていつしか、ジョリーンはアーロンさんにとってなくてはならない存在になっていった。

そんなアーロンさんは先月、車に全ての荷物を詰め込むと自らハンドルを握ってノースカロライナ州に引っ越しをした。もちろんジョリーンも一緒だった。

引っ越し先までは13時間と長丁場で、アーロンさんは途中でノースカロライナ州ヘイウッド郡にあるディスカウントストア「ダラー・ゼネラル」に立ち寄ったのだが、そこで信じられないような悲劇に見舞われた。

アーロンさんが店で買い物をしていた数分の間に、ジョリーンのためにエアコンをつけっぱなしにしていた車が何者かに盗まれてしまったのだ。

アーロンさんは当時のことを「ずっと誰かが後をつけていたようなんだ。僕は自分が持っていたほとんど全てのものを一瞬で失った。6年間、一度たりとも離れたことがなかったジョリーンも含めてね」と振り返る。

パニック状態で気持ちがおさまらないアーロンさんはその日、自身のFacebookにジョリーンの写真を投稿すると、このように綴った。

「ジョリーンは僕の守護神であり、ベストフレンドでもある。僕は何でもジョリーンに話をしてきたし、何をするにも一緒だった。この腕でジョリーンを抱きしめたいよ。こんなことが起きるなんて、僕の心は壊れてしまった。ジョリーンがかわいそうだ。」

そしてアーロンさんは立て続けに「財布や携帯、僕の持ち物はいらないから、ジョリーンを返してくれ」と訴え、「どうかみんなでジョリーンの写真をシェアして欲しい」と切ない投稿を続けた。

そうして車が盗まれて3日後の5月24日のこと、ノースカロライナ州の隣のテネシー州にある動物保護センター「モリスタウン・ハムブレン・ヒューマン・ソサイエティ(Morristown Hamblen Humane Society)」に、1頭の犬が持ち込まれた。電話番号と“ジョリーン”と書かれたピンク色の首輪をしたまま道路をさまよっていたところを、近くにいた人が保護したのだった。

センターのスタッフはその後、首輪の電話番号に電話をかけてみたものの、アーロンさんの携帯電話が盗まれてしまったために通じず、翌25日にセンターのFacebookに「迷い犬」としてジョリーンの写真を掲載した。

するとその翌日の26日、アーロンさんに「ジョリーンが見つかった!」という連絡が入った。

アーロンさんは車の中で「誰かから僕にメールがあってね。テネシー州でジョリーンが見つかったというんだ。今からすぐに迎えに行くよ。みんな本当にありがとう」と涙ながらに語っており、その後センターでジョリーンと感動の再会を果たした。

この時の様子は動画に収められており、アーロンさんを見たジョリーンは尻尾を振って近づいてキスすると、嬉しさを抑えきれない様子で飛びつき、まるで大きな赤ちゃんのようにハグをした。

そんなジョリーンにアーロンさんは「もう絶対離さないよ」声をかけて抱きしめており、このニュースには「ハッピーエンディングで良かったね」「自分のことのように嬉しいよ」「犬と男性の絆が強いのがよくわかる」「犯人を早く捕まえて欲しい」といったコメントがあがった。

なお地元警察は、当時の監視カメラの映像を公開し車を盗んだ男の行方を追っているが、未だ捕まっていないという。

画像は『Aaron Morris 2021年5月30日付Facebook「This pictures priceless! I love you Jolene I'm so happy I got you back!」、2021年5月26日付Facebook、2021年5月23日付Facebook「PLEASE IM BEIGGING EVERYONE TO SHARE!」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 A.C.)

2021/6/2 6:00

この記事のみんなのコメント

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  • あきひろ

    6/2 14:05

    車を盗むなんて最低な輩ですね。

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