日焼けサロンで死亡事故 2時間以上ベッドに入ったままで客が気付く(オーストリア)
オーストリアのブルゲンラント州ドイチュ・カルテンブルンにある日焼けサロンで今月23日、同州ギュッシングに住む50歳の女性Aさんが遺体で発見された。
その日に予約していた次の女性客が、時間になっても日焼け用ベッドが“使用中”になっており、ベッドをこじ開けたことがきっかけだった。
女性客は「中に人がいないかどうか呼びかけてみても何の反応もなく、ベッドの中からは物音一つ聞こえませんでした。そこでコインを使ってベッドを開けたところ、女性を発見したのです。私は大声でスタッフを呼びました」と語っており、その後は救急隊が駆けつけたものの為す術がなかったようだ。
なおAさんは、午後2時半に日焼け用ベッドに入ったことが分かっており、4時45分に女性客によって発見されるまでスタッフが異常に気付くことはなかった。警察はAさんの死因を明らかにしていないが、事件性はないものとみており、ベッドにも不具合はなかったという。
しかしながらこのニュースには、「客の様子をチェックするスタッフはいなかったのか?」「2時間以上も気付かないなんて、サロンに問題があるのでは?」「日焼け用ベッドは禁止すべき」「2時間も入っていたとしたら、遺体は焦げていたのでは?」といった声があがった。
ちなみに人工的に紫外線を当てて肌を焼く日焼け用ベッドは、2009年にWHOの国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer)が発がん性があることを指摘している。また皮膚がん発生率が世界で最も高い国の1つである南半球のオーストラリアでは、2015年にほとんどの地域で日焼け用ベッドの商用利用が禁止された。
それでも昨年3月には、ロシア・クラスノダール地方で日焼けサロンを利用した18歳の女性が全身の80%に熱傷を負うなど、事故は後を絶たないようだ。
画像は『Kronen Zeitung 2021年5月25日付「Schock für Kundin: Im Solarium lag eine tote Frau」(Bild: dpa/Felix Kästle)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
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6/18 22:46
ワザワザ自ら焼きに入ったんですね!人間のオーブン焼きの出来上がりですね。
トリトン
6/18 19:09
昔のダイヤル式の一時間で止まるものにするとかだったら良かったのにね。
おやぢ
6/18 17:51
時間でスイッチが切れるとかの原始的な安全装置すら無いってことは、そもそも違法な機械なんですかね? 人体に使う前提のものなら安全性について何らかの基準なり認証なりありそうなものですが…