<クイズ>本みりん・みりん風調味料・みりんタイプ調味料の違いって?
何も気にせず食べているけど、違いがわからない調味料って意外と多いですよね。
今回は「みりん」の違いをチェックしましょう。
◆Q.本みりん、みりん風調味料、みりんタイプ調味料の違いは?
「みりん」と一口に言っても、じつはいくつか種類があることを知っているでしょうか?
裏面の「名称」の欄をチェックすると、「本みりん」「みりん風調味料」「醸造調味料」のいずれかになっていることがほとんどです。醸造調味料は「みりんタイプ調味料」とも呼ばれています。
続いて、この3種類の違いと使い方を解説します。
◆A.原材料・アルコールに違いがある
「本みりん」と「みりんタイプ調味料」はアルコール度数が高く、「みりん風調味料」にはアルコールがほとんど含まれていません。
【本みりん】
原材料:米、もち米、米こうじ、醸造アルコール、糖類など
アルコール:14%前後
【みりんタイプ調味料】
原材料:水あめ、醸造調味料、食塩、酸味料など
アルコール:8~20%
【みりん風調味料】
原材料:水あめ、米・米こうじの醸造調味料、酸味料など
アルコール:1%未満
参考:オエノングループ公式サイトより
◆それぞれの適した使い道は?
アルコール度数が高い「本みりん」と「みりんタイプ調味料」は、生魚や生肉を調理するときに向いており、臭み消しに役立ちます。
一方、アルコール度数の低い「みりん風調味料」は、ドレッシングや和え物など、加熱しない調理におすすめです。
また、「本みりん」と「みりんタイプ調味料」の違いは、食塩の有無です。「本みりん」には食塩が含まれませんが、「みりんタイプ調味料」には食塩が入っています。
本みりん:酒類に分類される。お酒として飲むことができる。
みりんタイプ調味料:アルコール度数は高いが食塩が入っているので飲用不可。酒類には分類されない。
調味料のイメージが強いかもしれませんが、「本みりん」はお酒として楽しむことことができます。飲む場合は、原材料が「米麹・もち米・焼酎」とシンプルなもの、かつ、数年間熟成している「本みりん」を選びましょう。
<文/管理栄養士 梅原しおり>
【梅原しおり】
早稲田大学人間科学部卒、栄養士免許をもつライター。Twitter:@unchieiyoushi