これ、なんて読む?「篦棒」の読み方、知っていますか?

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本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「篦棒」です。

「篦棒」の読み方は?

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「棒」はすんなりと読めますが、「篦」の読みにつまづいた人は少なくないのではないでしょうか。「〜棒」の形から推測して、「こんぼう」と読んだ人もいるかもしれませんが、木の棒などを表す「こんぼう」の漢字は「棍棒」のため、残念ながら不正解。

ヒントは江戸っ子が相手を罵る時に使う言葉だということ。一般的には「篦棒」ではなく、ひらがなで表されている印象です。

「てやんでえ、〇〇〇〇め!」……どこかで聞いたことありませんか?

正解は……

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「べらぼう」です。

「篦棒」の意味を調べてみると

1 程度がひどいこと。はなはだしいこと。また、そのさま。

2 普通では考えられないようなばかげていること。また、そのさま。

3 人をののしっていう語。たわけ。ばか。

出典元:小学館 デジタル大辞泉

とありました。1の例文には「今日はべらぼうに寒い」などが挙げられます。現代人が積極的に使う表現とは言い難いかもしれませんが、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

「篦」とは

①へら。竹片を薄くけずったもの。

②の。矢がら。矢竹。

③くし。すきぐし。

④かんざし。

出典元:篦|漢字一字|漢字ペディア

を意味し、読みには

音読み ヘイ

訓読み へら・の・すきぐし・かんざし

が挙げられます。

とはいえ、この「てやんでえ、べらぼうめ!」という罵り言葉は「へら」と「ぼう」からきているわけではありません。「篦棒」は当て字であり、その語源は江戸時代の1661年から1673年にあたる寛文時代の末に、見世物で人気を博した奇人「便乱坊(べらんぼう)」「可坊(べくぼう)」からきていると言われています。

 

参考文献

篦棒とは – コトバンク

江戸ことば「べらんめえ」の語源は何か。(2004年) – 江戸東京博物館

 

2021/5/29 2:30

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