イングランド代表、EUROでも人種差別への抗議を発信…プレミア同様KO前に片膝をつく
6月11日に開幕するEURO2020において、イングランド代表はキックオフ前に片膝をつく行為を継続するようだ。26日、イギリス紙『デイリー・メール』が報じている。
2020年6月にジョージ・フロイド氏が白人警官によって殺害されたことをきっかけに、プレミアリーグのキックオフ前は“ブラック・ライヴズ・マター”運動(黒人に対する暴力や構造的な人種差別の撤廃を訴える運動)の一環として、選手や審判らが片膝をつくポーズを取る。これは「Take a knee (テイク・ア・ニー)」と呼ばれる、人種差別に対して平和的な抗議を示すジェスチャーである。
同リーグのクラブに所属する選手の多いイングランド代表は、キャンプ中に選手達からこのメッセージを伝え続けたいとUEFA(欧州サッカー連盟)へ打診。そしてギャレス・サウスゲート監督が率いるチームは、プレミアリーグの試合と同じくキックオフ前に片膝をつくことを決定したようだ。
UEFAは政治的な言動に対し厳しい規制をかけているが、イングランド代表が見せる姿勢には、UEFAネーションズリーグ時と同様に認める方針を示しているとのこと。世界的にも注目度の高いコンペティションでもあることから、大きな影響を与えそうだ。