オリックス、コロナ禍で選手が女性と会食で球団は厳重注意も「不人気球団ゆえ」…

 プロ野球オリックス・バファローズの杉本裕太郎、小田裕也、大城滉二の選手3人が球団の新型コロナウイルス感染対策規定に違反したとして、厳重中止処分を受けたことが22日、一部メディアで報じられた。

 報道によると3人は5月10日、東京都内のホテルに女性3人を招いて会食を行ったとしている。チームは11日、12日に東京ドームで北海道日本ハムファイターズ戦があり、関西から前乗りして宿泊していた。球団は不適切な行動を厳重注意し「選手、スタッフ、関係者全員にこれまで以上の周知徹底を図っていく」としている。

 プロ野球OBは「コロナ禍前なら遠征先の楽しみは地元の名物料理、お酒、そして女性との合コン(笑)。特定の女性を宿舎ホテルの別の階に止まらせて深夜、こっそり合流し一夜をともに過ごして翌朝、自室に戻るなんてしょっちゅうです。これは慣例なので致し方ない部分はあるが、現在はやってしまってはいけない。3人は糾弾されるべき」と厳しく非難した。

 4月末から今月にかけて、プロ野球界はコロナ感染に見舞われている。日本ハムは7選手とコーチ1人の感染がわかりシーズン中では初めての活動停止に追い込まれた。また、5月17日には広島東洋カープの菊池涼介選手など3選手がコロナに感染、その後コーチを含めて11人まで広がった。日々、全国を移動しながら試合を行うプロ野球選手は移動リスク、団体行動リスクを抱えているが、やはり理性を抑えることはできないのだろうか。

 別のプロ野球OBは「人気球団ではないオリックスの隙があったのでは」と話す。

「去年2度のコロナ感染者を出した阪神や今年、主力の丸、ウィーラーが陽性判定された巨人は、人気球団ゆえ1人でも出ればメディアも世間もファンも大騒ぎになる。広島も同じで感染状況が急激に悪化している地元関係者からは『厳格な対応を取っていたカープの選手でも感染してしまうのか』と恐れています。その点、オリックスは申し訳ないが世間やマスコミの注目度、監視体制はほぼ皆無といって間違いない。選手も『どうせ誰も見ていない』と自我を優先させてしまったことは大いに反省しなければならない」

 ちなみに日本野球機構は5月から12球団に対して遠征中の会食を全て禁止する通達を出している。世間の感染意識が問題視される中、プロスポーツ選手として模範となる行動が求められている。

2021/5/26 9:00

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