ヲタの「推しハラスメント」にモヤッ。友達に推しのセクシー写真を送りつけるetc
<ジャニヲタ歴20年・みきーるのJ-ウォッチ>
「どうして私の担当(推し)はこんなに素敵なんだろう? 彼のすばらしさを、もっとみんなに知ってもらいたい!」
推しに落とされた沼でもがきながら、そんなふうに思うヲタは少なくないはず。
心に“推し花”が咲き乱れてしまうから、ついつい摘んでお裾分けしたくなる……のもわかりますが、ちょっと待って。よかれと思ってしたことでも、相手によっては“推しハラ”になってしまいます。
今回は、ヲタがうっかりやりがちな“困った推し活”をチェックしましょう。
◆推しのセクシーショットを送りつける
「友だちがジャニーズの○○くんにハマっています。楽しそうなのはいいんですが、気持ちが昂ぶると、“見て~! エロいでしょ!?”とかいって○○くんのセクシーショットを何枚も送ってくるのです。“こういうのは間に合ってるから”といっても、“遠慮しないで、これもどうぞ!”ってまた来るし……迷惑……」(ユキさん)
気分が盛り上がると、その気持ちを共有したくなってしまうのはヲタの特性です。でもはっきり言って、興味のない人にセクシーな写真を送りつけるのはNG。よかれと思ってしたことでも、推しを残念なイメージで印象づけてはだいなしです。
ユキさんの友人はアラフォーの大人ということもあり、よけいに生々しくていたたまれない気持ちになったとか。友だちが興味を示して、「もっと送って!」と言ってきたなら別ですが、こうした“宣伝活動”は慎重にしましょうね。
◆友人の好きなものをディスり、「あなたは損してる」とか言う
「アイドルではありませんが、あるアーティストさんを応援しています。その人はジャニーズに楽曲も提供していますが、ジャニヲタの友人に“○○さん(私の好きなアーティスト)のライブなんて地味だし、あんまりおもしろくなさそう。こっちのコンサートはすっごく楽しいよ! 知らないなんて損してる!”と言われて複雑な気持ちになりました。自分の好きな世界が楽しいのはいいことですが、なぜ私の好きなものをディスられなきゃならないんでしょう」(トモコさん)
「私の推し最高!」という思いが満ちると、それは世界の法律となって「みんなが納得して当たり前」みたいな気になるのでしょうね。でもそれはあくまで、自分王国の自分だけの法律です。「私の推しは、私にとって最高なの!」というのはいいですが、人様が大切にしているものをけなしたり、ましてや「損してる」というなんて、とっても乱暴。
相手の嗜好や価値観を下げることを“好きの表明”とするのは、なんだかおかしいです。おたがいが好きなものを尊重できたら、もっと豊かな関係を築けそうですよね。
◆いらないCDや雑誌を押しつける
「応募券を抜いたあとのCDや、目当てのページを切り取ったあとの雑誌を押しつけてくる友だちがいて、正直あまりいい気はしません。いらないのなら、処分もちゃんとすべきでは」(アカネさん)
応援のためにたくさん買ったCDや雑誌を友だちにあげることで、興味を持つきっかけになれば……と考えるヲタさんもいます。うまくいけばCDや雑誌の行き先が決まってスッキリするし、友だちがファンになってくれたら、いろいろ協力できそうですしね。
でも、これも“友だちのほうから求められたら”にしたほうがよさそうです。“欲しいものは抜いてある”って、あまりいい気はしない場合もありますし。あげる場合は「それでもいいから、ぜひ!」と言われてからがおすすめ。
◆推しをアピールするなら、タイミングが大切
いかがでしょう。「うわ、やっちゃったことある……」という方はいませんか?
大好きな推しをアピールするなら、タイミングが大切です。自分の都合を押しつけず、相手が興味をもってから動くのがよき。「最近、○○くんが気になるんだけど……」と言われたら、ここぞとばかりにプレゼンしてみてください。
推しとはもちろん、友だちとも素敵な関係を続けられるといいですね。
<文/みきーる イラスト/二平瑞樹>
【みきーる】
ジャニヲタ・エバンジェリスト。メンタルケアカウンセラーⓇ。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。著書に『ジャニ活を100倍楽しむ本!』(青春出版社)『「戦力外女子」の生きる道』他。Twitterアカウント:@mikiru、公式ブログ:『ジャニヲタ刑事!』