SNSで人気「無限ネコ製造機」デザイナーが語る、ネコの偉大な力
その存在だけで癒されるネコという生き物……Twitterでは「ネコ画像」「ネコグッズ」がバズることも多い。そんな中、特に話題になっているグッズがある。ベルメゾンで購入できる「ネコカップ 無限ネコ製造機」だ。
◆ベルメゾンのネコグッズがSNSで話題
空洞になっている部分に砂を詰めて型抜きすれば、砂場でネコを大量生産できるうえ、そのままオブジェとしてインテリアにもなるのだ。ネット上では「大人だけど砂場に行きたい」「さすがベルメゾン」「欲しいけど売り切れている!」などの反響を呼んだ。
ネコ好きの琴線に触れるグッズを多く販売している印象の強いベルメゾン。広報担当者、そしてデザイナーの森井ユカさんにそのワケを聞いてみた。
◆自然体の暮らしのなかにネコがいる
開口一番に「ベルメゾン様といえばネコグッズに力を入れている印象ですが」と切り出すと、意外にも「特に意識しているわけではありません」との回答が。
ベルメゾンとしては、ネコに特化した商品開発を意識的に行っているわけではなく、あくまで「自然体の暮らしの提案」のなかにネコという存在があるという認識だ。
とはいえ、そこで提案しているグッズはネコ好きに「刺さる」ものも多い。特に今回の「ネコカップ 無限ネコ製造機」は子どもから大人までハートをつかまれる商品。
「こちらの商品はベルメゾンのオリジナルデザインではなく、製造元であるアッシュコンセプトのものです。デザイナーの森井ユカさんは『ネコの力は偉大』と語るほどのネコ好き。誰の目にもネコだとわかるようなシルエットにこだわって仕上げてくださったそうです」(広報担当者)
そこで、デザイナーの森井ユカさんに話を聞いた。
◆ネコが好きすぎて逆に飼えない
立体造形家で雑貨コレクターの森井さんは、「ネコカップ 無限ネコ製造機」の商品ページにデザインコンセプトとして「ネコの道に寝そべっている姿が好きで、ふと視界に入った瞬間のイメージを大切にした」と語っている。
ネコが好きで、数多くのネコグッズのデザインを手掛ける森井さん。デザインのインスピレーションは「年に5〜6回預かる担当編集さんのネコから得ています」とのこと。じつは、ネコ好きにもかかわらず、自分ではネコを飼っていないという。
「とにかく本当にネコが好きで、好きすぎて生活の中心がネコになって仕事どころではなくなってしまうから飼えないんです(笑)」(森井ユカさん、以下同)
話題の「ネコカップ 無限ネコ製造機」も自ら試作品を持って製造元であるアッシュコンセプトに提案をしたのだとか。そのアイディアの発端は「ネコを量産したかったから」だそうで、やはり尋常ではない“ネコ愛”にあふれている。
◆人の心を癒やしてくれる“平和の象徴”
森井さんは「砂浜にこのネコのシルエットが沢山あって、人の心を癒やすことができたら、争いごとだってなくなるかもしれない」とまで言う。
「比較しようのない愛らしさと、何にも動じない独自性。私は“平和の象徴”と捉えています。そこにネコらしきものがあるだけで戦意喪失しますね」
現在森井さんは『#無限ネコ製造計画』のハッシュタグを使い、InstagramやTwitterなどのSNSも活用した新作の発表を行っている。なにかとギスギスしてしまいがちな世の中ではあるが、つい平和な気持ちにさせられてしまうネコの力を借りて、少しでも気持ちをほっこりさせたい。
<取材・文/松本果歩>
【松本果歩】
恋愛・就職・食レポ記事を数多く執筆し、社長インタビューから芸能取材までジャンル問わず興味の赴くままに執筆するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり、店長を務めた経験あり。Twitter:@KA_HO_MA