住みやすく人が集まる東京の北端! 東京・赤羽エリアの魅力

 東京の北端に位置する赤羽駅は、埼京線や京浜東北線、宇都宮線など、JR各線が停車する鉄道交通が発達した駅だ。新宿や渋谷、東京など、都心部への移動も電車一本でアクセスできる、まさしく好立地といえる。近くの東京メトロ赤羽岩淵駅は、南北線の駅となっており、埼玉から都心部まで一気に駆け抜けることも可能だ。また、買い物ができる店も多く、子育てもしやすいため、ファミリー世帯が多いのも特徴といえるだろう。

 赤羽といえば、駅の東口を降りてすぐにアクセスできる「一番街」が有名。赤羽を愛する清野とおる氏の漫画にも、多くの飲食店がひしめき合う、赤羽一番の歓楽街として描かれている。チェーン店も多いが小さな個人経営の飲み屋も軒を連ね、幅広い年齢層が仕事帰りに途中下車して、疲れを癒す聖地となっている。時間とお金さえあれば、朝まで梯子ができるだろう。早朝に仕事を終えて家に帰るタクシーの運転手のために、朝から一杯ひっかけられる立ち飲み屋も人気だ。

 なお、現在は新型コロナウイルスの影響で、飲み屋の多くは店を開けずにいるため、夜は閑散とした風景となっている。その分、ランチ営業に力を入れる店舗も増えている。

 また、隅田川と荒川(放水路)の二つの河川が流れており、昔はたびたび水害に襲われた。そのため、川の近くに住む人は小舟を持っていたといわれるほどだ。しかし、それも二つの水門の建設によって劇的に変化。一つは、パナマ運河の建設にかかわった青山士が監督し、建設された赤水門(旧岩淵水門)。もう一つが、荒川と新河岸川・隅田川の分岐点となる青水門(岩淵水門)だ。現在、赤水門は役目を終えて稼働していないが、これらの二つの水門によって荒川下流の地域は洪水から守られてきた。

 川の土手からは、夜になると余計な明かりがなくなるため、流星群が流れる時期には星空を眺めるのにも最適だ。また、春には満開の桜が人々を迎え、秋には「北区花火会」が夜空を彩る(2020年は開催せず)。

 赤羽を象徴する建物の一つが、戦後に建造された「カトリック赤羽教会」。スーパーマーケットや銀行に囲まれた場所ではあるが、厳かなゴシック様式は不思議と浮くこともなく風景に溶け込んでいる。教会では、信者でなくても七五三や結婚式などを祝えることでも人気だ。

 また、毎週日曜には信者が集まり日曜学校が行われているが、現在は新型コロナウイルスの影響で人数制限をしており、礼拝は信徒カードを持つものに限られている。なお、敷地に「聖母の騎士幼稚園」が併設されており、元気いっぱいの園児たちが園庭で遊ぶ姿が印象的だ。

 赤羽エリアは周辺の都市・地域からの流入も多く、さまざまな年齢層がにぎやかに暮らせる街になった。スーパーマーケットも、「西友」「ダイエー」「イトーヨーカドー」「スーパーバリュー」をはじめ、市民の生活を守っている。また、赤羽駅東口すぐの「一番街」、歩いて2分の程のスクランブル交差点を渡ったところから始まる「ララガーデン」など、買い物はたっぷり楽しめる。日々の買い物に困ることは皆無だ。価格帯も安く、チラシを持って買い物巡りも楽しいだろう。(フリーライター・のの)

2021/5/23 15:00

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