結婚式で農家の使命を果たした花嫁 ウエディングドレスのまま牛のお産に立ち会う(豪)

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豪ヴィクトリア州ゴーイーで農場を営むジェサ・ロウズさん(Jessa Laws)と夫のベンさん(Ben)は先月24日、家族や友人、農家仲間を招いて結婚式を挙げた。

挙式は当初、牛の出産シーズンを避けるため昨年10月に予定していたが、ロックダウンの影響で4月に延期したという。

ようやく結婚式を挙げられると安心していた2人が、1つだけ懸念事項があった。それは農場で飼育している牛の“フレヤス・ジャコット・ドラマ(Fleyas Jacot Drama)”が出産を間近に控えていたことだ。

ジェサさんとベンさんは「“ドラマ”っていう名前だから、結婚式の日に出産をぶつけてくるかもしれないね」と、ドラマのような出来事が起きるかもしれないとジョークを言っていたという。

ドラマの出産予定日は式の3~4日前だったが、式当日を迎えても生まれる気配はなかった。当日は念のため、農家仲間にドラマの様子を見守ってもらうことにした。

挙式を終えて披露宴は和やかに進み、ジェサさんが数杯のシャンパンを飲み終えた夕方頃、冗談で話していたまさかの事態が起きてしまった。ドラマを見守っていた友人から「陣痛が始まった。足が2本出てきたよ」と連絡が届いたのだ。

この連絡を受けてからおよそ2時間が経った頃、友人は再びジェサさん達に「出産するのに手が必要かもしれない。問題が起きているわけではないけど、ただ助けが必要だ」と応援を要請した。

この連絡を受けた当時、招待客らに振舞う紅茶を作っていたベンさんは「ジェサはもう泥まみれで手伝っているんだろう?」と尋ねたそうだ。ジェサさんがなりふり構わずドラマのもとへ駆けつけることが分かっていたようで、飼育している牛達への愛の大きさが伝わってくる。

午後10時半頃、牛小屋にいるドラマのところへ向かったジェサさんは「ゲストや自分のドレスのことも顧みず、そのまま牛小屋に向かいました」と当時を振り返っている。

ドラマはなかなか子牛を産み切ることができず出産が長引いていたが、ジェサさんが駆けつけるとすぐに産んだという。そしてドラマに鎮静剤を投与するなどの処置を行ったジェサさんは、泥だらけになったドレスのままで会場に戻った。

ジェサさんは「会場にいた人達はみんな『一体何があったの?』という顔で私を見ていましたね。特に都心部で生活している友人達は驚いていましたが、農家仲間は『ジェサっぽいね』と言っていました」と周囲の反応を明かした。

「ドレスは膝から下の部分が完全にダメになってしまったけど、ただのドレスですからね。後悔はしていませんよ。そのまま朝の4時半くらいまで着ていました。」

そして誕生した子牛はというと、“運命”を意味する“デスティニー(Destiny)”と名付けられた。ジェサさんは「結婚式の日に誕生するなんて、運命的でしょ? ベンと私が出会ったのも運命ですしね」と話す。

ちなみに結婚式でベンさんは「君が望むのなら、いつでも新しい牛をあげるよ」と農家らしい風変わりな誓いを立てており、ジェサさんは「子牛が誕生して、この誓い通りになりましたね」と笑顔を見せていた。

画像は『ABC News 2021年4月30日付「Bride gets in the mud to deliver stuck calf on her wedding night」(Supplied: Jessa Laws)』『CBC.ca 2021年5月8日付「Australian bride delivers calf in her wedding gown during reception」(Submitted by Jessa Laws)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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