「俺の塩」「U.F.O.」もとにかくたらこ! 知られざる「たらこ焼そば」の魅力に迫るカップ麺3選

 かつては、「日清Spa王」や「デュラムおばさん」シリーズなど、スパゲティ・パスタのカップ麺は比較的多く出ていましたが、最近はすっかり減ってしまい、近頃はほとんど見かけることがなくなってしまいました。

 そんな中、ここ最近では、たらこ“焼そば”のカップ麺が多く発売されています。たらこ焼そばというメニューは一般的にはマイナーですが、おそらく“たらスパ”需要の受け皿になっていると思われ、カップ麺界ではかなりメジャーなフレーバーとなっています。

 そこで今回は、みなさんにカップたらこ焼そばの世界をご紹介します。

たらこ粉末がとにかくすごい量!エースコック「EDGE 濃厚たらこ味焼そば」

 まずは、エースコックの「EDGE 濃厚たらこ味焼そば」260円(税別)。「EDGE」は、「驚き」と「やりすぎ」がテーマで、なにかひとつやりすぎなくらいたくさん入れたカップ麺シリーズ。今回はたらこをフューチャーしたカップ焼そばとなっています。

 パッケージには、「たらこ好きに朗報です」と商品名よりも大きな文字でデカデカと書かれています。たらこが好きならこれ食べとけ! という自信がみなぎっていますね。たらこが「強めで濃いめ」とは、自分でハードルを上げまくっているようにも見えます。

 液体状の「調味たれ」につけられたたらこ風味と、ふりかけの状のたらこ粉末の、ダブルでたらこを効かせたたらこ味の塩焼そば。

「調味たれ」は魚介風味の塩だれで、ちょっと生っぽい風味が感じられます。たらこ味自体はそれほど強くなく、粉末のたらこを引き立てる脇役的存在でしたが、生っぽさでリアルなたらこ味を再現するのに少なからぬ役割を果たしていました。主にたらこの“後味”を担っている感じでしょうか。

 大量のたらこ粉末ときざみのり、そしてねぎ。たらこフレーバーは人気なのでカップ麺でもよく見るのですが、ピンクを通り越して赤く見えるほどたらこが大量に入っているのは今回が初めてのように思います。これだけレッドなら、サッカーならマンチェスターや浦和あたりで人気になりそう。とにかくこの量と、濃いたらこ味には圧倒されてしまいます。

 きざみのりもたらこと相性が素晴らしい。いつも思いますが、最初にたらスパにきざみのりを合わせた人を尊敬せずにはいられません。サトシくんとピカチュウを引き合わせたオーキド博士と同じくらいすごいです。

 麺は中太で弾力のある油揚げ麺。大きめのカップに入っていますが、麺量は一般的なカップ焼そばサイズです。たらこの濃くて分厚い旨みとたれのちょっと生っぽい風味、そして弾力のある麺の組み合わせによって、力強い味のたらこ焼そばに仕上がっていました。

 パッケージに書かれていた「たらこ好きに朗報です」は、決して言い過ぎではなく、たらこ好きならかなり満足できる一杯なのではないでしょうか。

 続いては、東洋水産の「俺の塩 たらこパンチ味 大盛」220円(税別)。カップ焼そばの大定番商品である「俺の塩」シリーズが年1回送り出す、大盛たらこ味の塩焼そばです。

 今回の商品には、「たらこパンチ」という名前がつけられています。例年このシリーズは、マヨネーズを入れたり、ラー油を入れたり、もしくはペペロンだったりと、たらこに何かしらの付加価値を加えていますが、それに比べると今回の「たらこパンチ」はかなり漠然としています。

「パンチ」といえばポテチの「コンソメパンチ」とか、ファンタの「フルーツパンチ」(古)を思い浮かべますが、「たらこパンチ」はどんな味なのでしょうか。そういえばかつては「平凡パンチ」なんて雑誌もありましたが、もっと古い上にあまり関係なさそうですね。

 こちらも魚介を効かせた塩味ソースに、粉末のたらこの組み合わせ。塩味ソースには、いつもの「俺の塩」と同様に「赤穂の塩」が使われています。その効果かはわかりませんが、しっかりした塩味なのに全く塩気が刺さってこないのが「俺の塩」の大きな特徴となっています。

「俺の塩」らしいやわらかい塩味に、大量のたらこ粉末でたらこ風味に仕上げています。「たらこパンチ」というのはおそらく、例年以上にたらこが濃いという意味だろうと思われます。先ほどの「EDGE」ほどのたらこの威力はありませんが、「俺の塩」ファンにはたまらない、たらこや塩味のバランスと言えるでしょう。

 麺は「俺の塩」のいつもの細い油揚げ麺。カップ麺の場合、細麺だとどうしても伸びやすくなってしまいますが、湯戻し1分でかたくコシを残した麺となっています。大盛商品なので麺量が130グラム入っており、いつもの「俺の塩」では満足できないわんぱくな方にも喜ばれそう。

 たらこ焼そばにはきざみのりは鉄板で、この商品にもきちんときざみのりが入っていました。具は、たらこを除くとこのきざみのりしか入っていませんが、それでもその少なさがまったく気にならない相性の良さです。

 先ほどの「EDGE たらこ焼そば」ほど尖ってはいないものの、「俺の塩」ならではの安定感を楽しめる商品でした。

 最後に紹介するのは、日清食品「日清焼そばU.F.O.ペロリ バター香るたらこ味」193円(税別)。「日清焼そばU.F.O.ペロリ」は、「日清焼そばU.F.O.」の中でも、「食べたい気分に、ペロッと満足」をコンセプトに、麺量少なめの女性向けシリーズです。

「バター香る」たらこ味焼そばとのことで、これまでの2商品に比べるとだいぶおしゃれなイメージ。女性向けであることが影響しているかもしれませんね。商品シリーズの多岐にわたるたらこ焼そばの展開は、ブームを予感させるものがあります。

 バター風味を効かせたほのかな醤油味のソースで、粉末たらこの風味を加えています。上の2つは魚介風味の塩味でしたが、この商品はバターを効かせていることから、焼そばというよりもたらスパに近い洋風感がありました。パワフルさでは他2つに劣りますが、おしゃれ感を漂わせています。

 麺はぷりぷり食感の油揚げ麺で、いつもの「U.F.O.」の麺とは全くの別物。以前まではタピオカ入りの麺だと謳われていました。今現在は特にそう説明されてはいないものの、おそらく同じなのではないかと思われます。麺量は65グラムなので、いつもの「U.F.O.」の90~100グラムより少なめ。先ほどの「俺の塩」のちょうど半分です。

 混ぜ合わせるたらこの粉末の中にきざみのりも入っており、やはりたらことは抜群の相性。ただ、他2つに比べて入っている量が少ないので、自分で用意して足すとさらにおいしく食べられるかもしれません。

ミートソース焼そばやカルボナーラ焼そばも需要アリ!?

 たらスパの需要をカップ麺で引き継いだたらこ焼そば。どちらかというとたらスパの味に寄せつつも、大量のたらこ粉末を使った「EDGE」、定番カップ塩焼そばの味を引き継いだ「俺の塩」、そしてバター風味でよりたらスパに近づけた「U.F.O.ペロリ」と、それぞれに良さが見出だせました。

 たらスパ需要の受け皿になっているたらこ焼そばだけではなく、今後はミートソース焼そば、ペペロン焼そば、さらにはカルボナーラ焼そばとかも流行るかもしれませんね。バジル焼そばが出れば、ぜひ食べてみたいものです。

  • 5/22 13:00
  • サイゾー

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