高校生の三ツ星通信。高校生が3年間で100回以上通った荻窪のラーメン店とは?

「高校生の三ツ星通信」に以前、協力してもらった杉並区立高校生・剛(ツヨシ)君も、この春、地方の大学に進学。久しぶりに連絡をしてみると、やはりコロナ禍の大学生活はなかなか大変なよう。

 しかし、一番苦しいのは、「帰京できないので、荻窪のラーメンが食べられないこと」だと言うのです。確かに東京・荻窪のラーメンはハイレベルですが、まさかホームシックならぬ“ラーメン・シック”になっていたとは。

「どこのラーメン屋さんの味?」と聞くと、すぐさま「やっぱり『ラーメン久保田』と『濃菜麺』。この2軒は、高校3年間で100回以上は行きました」と即答。そこで、剛君にその2軒の魅力を紹介してもらうことにしました。

高校生が激推しする『ラーメン久保田』の魅力とは?

 まずご紹介するのは、『ラーメン久保田』。ぼくのオススメは、あっさり系豚骨醤油スープの「中華そば」。ご主人は『ホープ軒本舗』のご出身で、メニューもホープ軒と同じく「中華そば」と「チューシューメン」の2品のみで勝負しています。

 スープは豚骨と野菜を炊いたまろやかな豚骨醤油味。背脂が適度に入っているので、濃厚でこってりしていそうな雰囲気ですが、食べてみると、意外にあっさりしています。

 僕らはお金がないのでいつも「中華そば」を大盛り(+100円)を注文していましたが、誕生日の友人がいると、みんなでお金を出し合って「チャーシューメン・大盛り・ニンニク増し・煮玉子付き」(計1200円)を奢り合っていました。いま思えば、何より嬉しい誕プレでしたね。

 麺もスープも美味しいんですが、ここのチャーシューは脂が少ないのに柔らかくしっとりしていて、スープの背脂と絡むと最高です。また、卓上の唐辛子の調味料を加えると、味が変わって、辛味だけでなくコクが引き立つような気がします。ぜひ一度、食べて欲しいです。

『濃菜麺』の辛い「まぜそば」は高校生の元気の源

 続いて、荻窪駅西口にある『濃菜麺』です。こちらの看板メニュー「濃菜麺」は、シャキシャキの野菜がたっぷり入った濃厚豚骨スープが特徴です。

 とくに部活の後、「めちゃくちゃ腹減った~」という時、みんな口を揃えて「コイサイ(濃菜)にしよう」と言うのは、疲労した体が背脂&ニンニクたっぷりのドロドロ豚骨スープを欲するから。

 ただ、それ以外にも、ここは色んな種類のラーメンがあります。僕のイチオシは、実はラーメンでもつけ麺でもなく、まぜそば。とくに「辛辛濃菜まぜそば」(880円)が大好きなんです。

 低温調理の豚と鶏のチャーシュー、岩海苔、中央にはたっぷりの背脂と卵黄、そしてニンニクチップ、シャキシャキの青ネギ。その下には、茹でた野菜のキャベツともやし、そして太麺。さらに丼の底には辛い豚骨醤油ダレが入っています。こんなに具沢山なのに880円というお値段は、かなり嬉しいです。

 ちなみに「辛辛」といっても辛さは選べます。7段階で、一番控えめから一番辛いまで。真ん中の「普通」でもけっこう辛いので、お店の方はいつもお客さんに「控えめ」をオススメしているようです。

 よく混ぜて食べると、もっちりした麺、シャキシャキのキャベツ、カリカリのニンニクチップ、ジューシーな2種類のチャーシュー……これらの異なる味と食感が重なり合い、これらに背脂と辛いタレの旨みが加わり、もうなんというか最高としか言えません。こってり辛いのに、野菜の甘みやさっぱり感があるので、後味はスッキリ。そしてとっても元気が湧いてくるんですよ。

 じつは、このまぜそばは夕方からしか食べられない限定メニューだったんですが、大人気になり、終日販売することになったそうです。意外に知らない人も多いみたいなので、ぜひ食べて欲しいです。

・・・・・

 というわけで腹ペコ高校生らしいボリューム満点の濃厚系ラーメン2軒を紹介してもらいました。剛くんいわく、「こってりしてそうで、どちらもくどくないので、少食の人でもぺろりと食べられると思いますよ」とのこと。ぜひ食べてみてください!

●SHOP INFO

店名:ラーメン久保田

住:東京都杉並区上荻1-4-3

店名:濃菜麺 井の庄 荻窪店

住:東京都杉並区上荻1-18-3

2021/5/22 10:51

こちらも注目

新着記事

人気画像ランキング

※記事の無断転載を禁じます