テントは「ダイソー」1100円で十分、お庭でソロキャンプのススメ

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 いまや衣食住にまつわる商品がなんでもそろう「100円ショップ」。その中でもダイソーはキャンプ用品も充実している。なんとテント(商品名はクイックエキスパンドサンシェード)まで売られているのだ。1100円(税込)と100円ショップにおいてはかなり高額だが、それでもテントでこの値段は非常にお値打ちである。

 今回はこのテントをはじめ、すべてのキャンプ用品をダイソーで買い揃えてソロキャンプをすることにした。

 しかし、問題はどこでキャンプするかである。大自然に囲まれたキャンプ場でやりたいところなのだが、やはりこのコロナ禍でそれは控えたほうがいいだろう。が、そうなると、残された選択肢は実家の庭しかなかった。

◆実家の庭でソロキャンプ

 庭でテントを袋から取り出すと、ワンタッチで簡単に展開する。これを付属の4本のペグで地面に固定するだけでセット完了である。

 次に炊事の準備に取りかかる。コンクリートブロックの上で3枚の板になっている五徳を組み立てる。その中央に固形燃料をセットし、その上に研いだ米と水を入れたメスティンを置く。そしてライターで着火。これらの道具もすべてダイソーで買ったもので、値段はメスティンだけ550円(税込)で、それ以外はすべて110円(税込)である。

◆すべてダイソーのアイテム

 メスティンで米を炊くときは途中で火力の調整などをするは必要なく、固形燃料の火が消えるまで放置すればいいらしい。テントの中で寝転がって炊けるのを待った。しばらくして火が消えたので、メスティンを五徳から下ろし、ひっくり返して布に包む。この状態で15分ほど蒸らすと美味しいご飯が完成するという。

 次にベーコンと目玉焼きを焼く。五徳の上に今度はバーベキュー用ミニ鉄板を置いた。これもダイソーで110円(税込)で買ったものである。しかし、この鉄板、本当にミニでハガキくらいのサイズしかないため、ベーコンは1枚ずつしか焼くことができない。しかも、深みもほとんどないので、ここに卵を割り入れるとツルリと滑り落ちてしまった。もう少し大きめの鉄板かフライパンにしておけばよかったと少し後悔した。

 それでもなんとか2個目の卵で無事に目玉焼きを焼くことができた。メスティンのふたを開けると、ご飯もまあまあ美味しそうに炊けている。これでキャンプメシの完成である。

◆テントを張ればそこがキャンプ場だ

 まずはご飯から食べてみた。少し硬い。炊く前に水に浸す時間が少し短かったせいかもしれない。これは次回への反省点にしよう。ベーコンはそれ自身から溢れ出した油で艶かしく光っている。これをとろりとした黄身に絡ませ、ご飯といっしょに口に運ぶ。舌の上で三者が一体となって絶妙な味のハーモニーを奏でる。それを安い缶チューハイでグビリと喉に流し込んだ。

 安いメシに安い酒。それでもただキャンプで自炊して食べているというだけで魔法でもかけられたかのように何倍も美味しくなってしまう。ここが実家の庭だなんてことは関係ない。テントを張ってしまえばそこはもう立派なキャンプ場だ。大自然の真っ只中なのだ。実際にはこの庭のすぐ隣に墓場があるのだが、そんなこともどうでもいいのである。

◆コロナ禍でも工夫次第で楽しめる

 食事を終え、ほろ酔いでテントに横になった。そしてグラスキャンドルの炎をじっと見つめる。ふわふわと波間にたゆたうかのような幸福感。日が暮れていくのにつれてキャンドルの炎はその煌めきを強くしていく。

 これからの暑くなる季節は夜にここで鈴虫の声を聞きながら晩酌をするのもいいかもしれない。ミニ鉄板も肉を焼くのには小さすぎるが、ちょっとした酒のあてを焼くのにはちょうどいいだろう。こんなコロナ禍の中でもちょっとの工夫でいくらでもキャンプ気分は味わえるのである。<取材・文/小林ていじ>

―[借り暮らし40代日雇い男の「100円ショップ」生活]―

【小林ていじ】
バイオレンスものや歴史ものの小説を書いてます。詳しくはTwitterのアカウント@kobayashiteijiで。趣味でYouTuberもやってます。YouTubeで「ていじの世界散歩」を検索。

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