行けなくなった留学の補習を山梨県で「英語でGO!」 観光しながら実践的に学ぶ【コロナに勝つ!ニッポン会社】

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猛威を振るう新型コロナウイルスによる感染「第4波」で、今年(2021年)の夏休みも予定している留学やホームステイは、かなり厳しそう。がっくりと肩を落としている生徒や学生は少なくないはずだ。

そうしたなか、山梨県の旅行会社が「目標を見失いそうになっている、英語を学びたい人への応援」の気持ちを込めて、Sightseeing(サイトシーング)とPractice(プラクティス)を楽しめる場を提供しようと、ネイティブスピーカーらと感染予防をしながら、県内の名所を訪れる「英語でGO! 初夏の課外活動」の参加者の募集を始めた。

山梨県は独自の感染予防対策を講じて新型コロナウイルスを抑え込んでおり、いわば地の利を生かした企画といえそうだ。

ネイティブスピーカーと2時間半のツアー

ツアーを企画した甲府市の株式会社東邦観光サーヴィスは、県内の観光地やハイキングコースを目的地にした地域密着に特化したビジネスを展開。「現地集合・解散」ツアーを数多く企画している。

「英語でGO! 初夏の課外活動」は、コロナ禍で留学やホームステイに行けなくなった学生など、英語を学びたい人を応援する目的でプロデュース。同社の旅行業取扱管理者、内田瑠美さんは自身も学生時代に1年間英国に留学した経験がある。その後の英語学習の大きな糧になったそうで、「コロナ禍の今、気軽に海外に行けなくなってしまいましたが、生の英語に触れる楽しさを提供したいという思いから『英語でGO!』を企画しました」と話す。

ツアーは、

・「地元学び旅 日本のシンボル 富士山の麓を歩こう!」(6月19日)
・「地元学び旅 身延山久遠寺 総本山を詣でよう!」(6月26日)
・「地元学び旅 私たちの県庁所在地 甲府を歩こう!」(7月4日)

の3コースを用意。いずれも10時に現地に集合して12時30分に解散する2時間30分の行程で、参加費は、一人3300円(大人、子ども同額)。飲食の時間は設けていない。

英語のネイティブスピーカーと英語専門の日本人ガイド、それに地元に詳しい案内人(日本語)と、3人のナビゲーターが同行。マスクやフェイスシールドを着用しながら、「小学生から大人までさまざまな英語レベルに、同時に対応する」という。

参加者は8人から、20人が上限。ソーシャルディスタンスの確保を励行。マスク着用を求める。

内田さんによると、基本的には山梨県民をターゲットにした企画で、「首都圏などのお客様にもお申し込みいただけますが、緊急事態宣言の期間は対象エリアからのお客様にはご遠慮いただくことになるかと思います」と言う。

ちなみに同社では別途、5月16日に組んでいたハイキングツアーの参加者全員が東京在住者だったため、実施を6月に延期するなどの対応を取っている。

山梨県は、コロナ禍の感染拡大が続く東京都や神奈川県、埼玉県と境を接しながら、「グリーン・ゾーン認証」などの独自の対策が効果を発揮したことで、感染者数は5月12日時点の累計で、人口100万人あたり1519.5人に抑え込んでいる。東京都は同1万707.6人、神奈川県で6150.5人、埼玉県は5516.7人だった。

富士山や八ヶ岳、身延山など多くの見どころを抱える山梨県にとって観光業は重要な産業。感染防止対策に万全を期しながら、まずは「できる人」から、県内の経済を回していこうという試みでもある。

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