見たことある!ネットで一番有名かもな女性「りーまる」って何者

 近年、ウェブメディアなどで重宝されている「フリー素材」。サイトや広告などで使用しても、規定の範囲であれば無料で利用できるシステムです。

 そして、そうした素材に人物イメージとして登場するモデルたち。その中でも数多くの広告で目にする機会が多いのではないかと思われるのが、この方! りーまる(@riii_maru162cm)さんです。

 当サイト女子SPA!でも、数多くの記事でその姿を見かけることができるはず。もはやインターネット上で一番有名な女性ともいえる彼女に、インタビューしてきました!

◆名前はパズドラのアカウント名から

――モデルさんだけにさすが、とてもお綺麗ですね! 女子SPA!でもいつも大変お世話になっております。

りーまるさん(以下、りーまる)「いえいえいえ! ありがとうございます。私、今もう31歳で、結婚もしてるんですけどね」

――ええ~! びっくりです。人妻モデルさんだったんですね。この“りーまる”さんというお名前は芸名なんですよね?

りーまる「はい。私は本名は“リナ“なんですが、この名前のモデルはすでにいっぱいいたので埋もれちゃうかなって。いっときハマってたパズドラでのアカウント名を使ったらそのまま定着しちゃったんです。でも、一度で覚えてもらえるので、逆に良かったなぁと今は思います」

◆サロンモデルからスタートして仕事が増えていった

――いつ頃からモデルの仕事を始めたのですか?

りーまる「最初のきっかけは、学生時代のサロンモデルです。通っていた美容室の宣伝用の写真のモデルをしてたんですが、旅行代理店に就職したあたりで一度やめたんですよ。でも結婚と同時に退社をして、パート勤めをすることになった途端にとにかく仕事がつまらなくて……。結局、サロンモデルに復帰することにしたんです」

――そこから、プロのモデルになった経緯は?

りーまる「Instagramでサロンモデルの仕事を掲載するようになって、徐々に他の仕事が入ってきたという流れですね。まずInstagramのDMで普通のモデル仕事のオファーがきて。その時のカメラマンさんからの繋がりや紹介で、どんどんお仕事が増えていったんですよ。フリー素材サイト用のモデルとして使ってもらうようになったのは3年くらい前からです」

◆すべてが自己責任、ドタキャンされ泣き寝入りも

――その時点で事務所に入らず、フリーランスでの活動を選んだことに理由はありますか?

りーまる「特にないんですけど、入らなくてもどうにかなっていますし、自由にやりたいのでフリーランスが向いているんだと思います。その分、全てが自己責任なのでドタキャンなんかがあったりすると泣き寝入りになるデメリットはあります。メイクや衣装も現場次第では、自前になることもありますし」

◆フリー素材サイトの仕事だけで食べていくのは難しい

――やはり、そういう側面はあるんですね。他のフリー素材モデルさんも同様にフリーランスでやっている方が多いのでしょうか?

りーまる「正直な話、事務所に所属しているモデルさんだとフリー素材サイトの仕事をやりたがる人は少ないかもしれませんね。そういうところに掲載されていると大きな企業が使いたがらないとか、単純にギャランティが低いとか……。実際、フリー素材サイトの仕事だけでは食べていくのは厳しいんじゃないかな、とも思います

――りーまるさんほどの売れっ子でも、そう感じられるのですね。

りーまる「私もフリー素材サイトの仕事はごく一部で、普通のモデルやインフルエンサーとしても活動してますからね。ただ私の場合、金額云々というよりも楽しいかどうかのジャッジでお仕事させてもらっている部分が大きいので……」

◆いくらダウンロードされてもお金はもらえない

――フリー素材サイトのモデルの場合、ギャランティは著作権込みだそうですね。その部分について不満はないのですか?

りーまる「ぶっちゃけ、くれてもいいのにとは思いますよ(笑)。どれだけダウンロードされても私にお金は入ってきません。売れようが売れまいが何もない……たまにロイヤリティが入ったカメラマンさんが焼き肉奢ってくれます。ただ、フリー素材サイトの仕事をしていることで、私の顔を知ってくれたり、お仕事をいただいたりすることもあるので、そういうものなんだと思ってます」

――確かに、今ウェブメディアを閲覧してる人で、りーまるさんの素材写真を見たことがない人はほとんどいないでしょうね

りーまる「CMのお仕事をもらった時なんか、撮影の絵コンテによく自分がいるんですよね(笑)。まとめサイトとかを自分で見ていても『あっここにもいるなぁ』って思いますよ。ただ、それが3年くらい前の写真だったりすることもあって、そういう時は『これは昔の自分だな~』って感慨深くなりますね」

◆撮られた写真は見てからのおたのしみ

――そういう古い素材はもう使わないで欲しいとか、要望を出すことはできないんですか?

りーまる「フリー素材には使用期限がないので、それはできないんですよ。どんなにブスに映っていたとしても取り消せません。修正依頼もできません。『この写真、白目じゃん!』ってビックリしたこともあります(笑)」

――事前にどの写真が使われるかもわからないのですか!?

りーまる「はい。撮られた時点ですべてお任せというか。完全に見てからのおたのしみですね」

――人間的に大らかでないとやってられないのでは……。

りーまる「まあでも、モデルの写真映りって、どんな仕事でもそういうものですよ。すべてクライアントが決めること。私自身、クライアントがいいと思ったものを使えばそれでいいと思ってます」

◆フリー素材写真をきっかけに仕事の幅が広がった

――とはいえ、これだけご自身の写真が拡散され続けていることに怖さはありませんか?

りーまる「ないですよ。変な使われ方はされていないと信じています。一度、パパ活系のグレーゾーンなサイトに使用されたことがありましたが、素材配信サイトの会社が規約違反としてすぐに削除依頼をしてくれました。ちゃんと守ってくださっています」

――それぞれの信頼関係の下に成り立っている仕事でもあるんですね。

りーまる「その中に、やっぱり嬉しいことはたくさんあって。Instagramのフォロワーさんがスクショして送ってくれたり、友達や親が『見つけたよ』なんて報告してくれたり、街中で声をかけたりしてもらえることもあるんですよ。フリー素材サイトのモデルをきっかけにして、仕事の幅が広がっている部分もあると思うので、そこは本当に有難いと思っています」

◆写真うつりがよくなるテクニック

――写真を撮られる際のマル秘テクニックなどあればお願いします。

りーまる「一番簡単なのは、被写体側も撮影する側もしゃがんで撮ることでしょうか。横向きにしゃがんでカメラの方を見ると目が大きくなって鼻筋が通って、肩と二の腕で顔が隠れて輪郭が小さく見えるんです」

――これは普段のスマホでの撮影でも応用できそうな技ですね。

りーまる「私は夫にめちゃくちゃ仕込みました(笑)。男性って今でも上から撮ろうとするんですよね。それが可愛い時代はもう終わってるはずなんですが……」

◆今後の野望について

――では、最後にりーまるさんの今後の野望を教えてください。

りーまる「旅行代理店に勤めていたくらいなので、とにかく旅行が好きなんですよね。今、モデルとしての立場を確立できるようになってきたので、自分のパーソナリティを出しながら旅の良さをアピールする仕事がしたいです」

――ありがとうございました!

<取材・文/もちづき千代子>

【もちづき千代子】

フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。度を超したぽっちゃり体型がチャームポイント。Twitter:@kyan__tama

2021/5/18 15:46

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