石原さとみ『恋はDeepに』最低視聴率を呼んだ綾野剛の“ギャップ不足”

 5月12日放送された、石原さとみ(34)と綾野剛(39)がダブル主演を務めるドラマ『恋はDeepに』(日本テレビ系)第5話の平均世帯視聴率が、7.7%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)だったことが分かった。

 第1話は10.5%、第2話は8.9%、第3話は8.3%と下がり続けた視聴率は、第4話で8.6%と微増。石原と綾野の恋模様が展開したことで持ち直すかと思われたが、今回は1.1ポイントのダウンで最低記録を更新してしまった。

 同ドラマは、星ヶ浜の海を守りたい海洋学者・渚海音(石原さとみ)と、そこに海中展望塔を造りたいツンデレ御曹司・蓮田倫太郎(綾野剛)の恋を描くラブコメディ。倫太郎は長男の光太郎(大谷亮平/40)と対立しており、三男の榮太郎(渡邊圭祐/27)が関係を取り持っている。

 第5話では、前回の「私、人間じゃないの」という海音の告白に混乱した倫太郎は、海音と話がしたいと鴨居家を訪れる。そこで、倫太郎は星ヶ浜で亡くなった母の指輪を発見。海音は星ヶ浜で拾ったもので、キレイだったので大切にしてきたと明かした。

■ファンタジー設定は原因ではない

 母の死に責任を感じている倫太郎は、指輪を握りしめて泣き崩れる。そんな彼を海音は抱きしめ、自分は星ヶ浜の海で生まれ育ち星ヶ浜の海を守るためにやって来たが、体が持たず、あと2か月で帰らなくてはいけないことを明かして……という展開。

 前回同様、石原と綾野のハグやキスシーンが増量されおり、今回も視聴率アップを期待させるキュンな展開だったが、どうして残念な結果になってしまったのか?

 最初こそ海音が人間ではないという、ファンタジーな設定についていけない視聴者は脱落してしまったものの、ここのところの石原の好演で違和感が緩和され、残った視聴者はしっかりと惹きつけている。鍵は綾野剛にあるのかもしれない。

 ツンデレ御曹司という役柄に対し、綾野はクールな印象が強すぎて、ラブコメの雰囲気にどうもノレていない。また、ツンデレに関しても、同期のドラマ『珈琲いかがでしょう』(テレビ東京系)で中村倫也(34)が見せている、“癒やし系男子”と“裏社会のワル”のようなギャップ萌えを出せていない。

■今田美桜と渡邊圭祐が気になる!

 今後、海音と倫太郎の恋模様が進むに連れ、現実離れしたファンタジー展開から、より逃れられなくなってくるだろう。視聴者が納得できるような、大人のファンタジーに仕上げるためにも、綾野のクールだけでない多様な魅力を見せてほしいものだ。

 そんな中、次回が楽しみな新しい展開もあった。ついに榮太郎が藍花(今田美桜/24)に告白。2人は正式につきあうことになったのだが、榮太郎は鴨居研究所の椎木(水澤紳吾/44)と、なにかを企ていることが判明。チャラいイケメンだけでなく、ダークな一面が見えてきた。

 イケメン&美女カップルのイチャイチャを見ているだけでも目の保養になっていたが、榮太郎の画策に気づいたときの藍花の反応も気になるところ。今田の大きな目から、憎しみや怒りの涙が流れないと良いのだけれど……。(ドラマライター・ヤマカワ)

2021/5/18 10:45

この記事のみんなのコメント

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  • ミトリン

    5/19 7:34

    綾野剛はツンデレ王子キャラでないよね。 個性派俳優でそこまでハンサムじゃない。 だから石原さとみが惚れる感じがしない。感情移入出来ない。 彼はMIUのような三の線や学者の方が似合ってた。そう設定が逆の方がしっくりしてると思うんだけど…

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