「さらば」森田、相方の女性トラブルを直筆謝罪。筆跡にみる胸のうち
交際女性を妊娠・中絶させトラブルになっていると「デイリー新潮」(4月12日)で報じられた、お笑いコンビ「さらば青春の光」の東ブクロさん。騒動が原因ではないとはいうものの、5月5日にはSNSをすべて閉鎖し、世間からはすっかり「ダメ男」を超えて「鬼畜」認定されたといえるでしょう。
4月13日、東ブクロさんの相方であり事務所の社長でもある、森田哲矢さんが謝罪文を直筆で公開。芸人として、社長として、森田さんはどんな気持ちでこの謝罪文を書いたのか……。
そこで、筆跡心理学の観点から、森田さんの心理や性格を見てみたいと思います。
◆真面目で責任感がある
さすがに謝罪文だけに、全体的にしっかり丁寧に書かれている印象。四角い字の角はすべて四角く、「応」や「手」などハネも強く書いています。その特徴から、真面目でルールに従って動ける良識のある人であり、責任感が強いタイプと考えられます。
芸人さんとしては「真面目」「ルールに従う」というのはあまりほめ言葉にならないかもしれませんが、筆跡からは、真摯な気持ちと誠実な性格がにじみ出ています。
もしかすると普段はもう少し緩(ゆる)い字を書かれているのかもしれませんが、実は丁寧に書いているときの方が本来の性格が見えやすいもの。急いでいたり、書く場所が狭かったりすると、その制約のせいで本来の字が書けないときがあるのですが、字の書きやすい環境で落ち着いて書いた筆跡は、自分の字になりやすいのです。
◆クセが強い個性派
「応」や「ト」、「し」などがわかりやすいですが、最初の一筆目にひねりが入っています。「中」や「性」など縦棒の上もキュッとひねりを入れており、打ち込みを強くするクセがあるようです。
このような書き方は習字を習っていた方にもよく見られるのですが、スッとまっすぐ書く人よりも少々クセのある人が多いです。こだわりが強く、個性的な面も持っています。
こちらについては、芸人としての個性の強さや職人的な感覚が表れているのかもしれません。
◆自己主張の強さか責任感の強さか?
この謝罪文で目立つのが、森田さんの名前。宛名や本文よりも、一番名前を大きく書いています。
自分の名前を大きく書く人は、自己主張の強い人や自分に自信がある人。また自己顕示欲の高い人も、自分の存在をアピールしたいために名前が大きくなりがちです。
単純に考えれば、森田さんの筆跡も自己主張の強さの表れなのかもしれません。しかし少し深読みすると、自分の存在を強く押しだすことで、東ブクロさんのスキャンダルの責任を、社長と相方という立場から「自分が一緒にとります」という心理が働き、名前を大きく書いた可能性も考えられます。
自己主張の強さなのか、責任感の強さなのか……? 筆跡から見える、真面目で職人気質な森田さんであるならば、後者なのではないかと筆者は考えています。
◆責任感のある職人気質
ということで、森田さんの筆跡をまとめると、真摯な気持ちで丁寧に謝罪文を書いていて、性格は真面目で責任感がとても強く、個性的な職人気質、といった印象でした。
東ブクロさんは2013年にも芸人の先輩の妻との不倫スキャンダルを起こし、個人事務所を立ち上げたばかりだったコンビは仕事が激減しました。再び新たな女性問題で謝罪をすることとなってしまい、森田さんの心中としては、まだまだ苦しいことも多いだろうとお察しします……。
お笑いとしては、数々の賞レースでファイナリストになるほどの実力のあるコンビ。ですが東ブクロさんが傷つけた女性たちのことを思うと、世間への謝罪だけで済む問題ではないのは確かだといえるでしょう。この危機をどう対処していくのか……今、芸人生命が問われています。
<文/関由佳>
【関由佳】
筆跡アナリストで心理カウンセラー、カラーセラピストの資格も持つ。 芸能人の筆跡分析のコラムを執筆し、『村上マヨネーズのツッコませて頂きます!』(関西テレビ)などのテレビ出演も。 夫との死別経験から、現在グリーフ専門士の資格を習得中。 Twitter/ブログ