家事能力ゼロの私が42歳で結婚できた…“家庭的な女”を演じた婚活はムダだった

 婚活歴17年、42歳でようやく結婚できた元婚活ブロガーのRikakoです。私が長年婚活をしくじっていた原因のひとつに自己肯定感の低さがあります。私は掃除や料理など、まともな家事が全くできない女でした。私みたいなタイプは結婚生活が上手くいくはずないという意識が結婚を遠ざけていたのだと思います。

 結局、私は家事ができないまま結婚しましたが、結婚生活はとても上手く回っています。なぜなら夫は家事が得意な男性だったからです。

◆家事が苦手なのに家庭的な女性を演じるのはしんどい

 一般的に女性の婚活プロフィールは家庭的なほど男性ウケがいいと言われています。例えば、料理が趣味だと書いたり、プロフィールのサブ写真にエプロン姿の姿を載せるなど。でも、私は料理が苦手で、独身時代ほとんど自炊経験がありませんでした。だから婚活成功のためには料理ができる女になるしかない! と料理教室に通い出し、手料理の写真をプロフィールに載せるようになると、婚活アプリで「いいね」がたくさんもらえるようになったり、結婚相談所で申込が増えたりしました。

 だから、本当は家事レベルが低いのに、精一杯背伸びをして家事が人並にできる女を演じ続けていました。しかし、それがかなりのストレスになっていました。

 お見合いで「どんな料理が得意ですか?」と聞かれただけでゲンナリし、結婚したらこの人は私を家政婦扱いしたいのかと疑ってしまったり。相手はただプロフィールに料理のことが書いてあったから、気軽に聞いただけかもしれないのに。実は料理が苦手というコンプレックスがあったので、料理の質問に対して過敏に反応してしまったのです。

◆“家事は女性の役目”と思っている男性も多いけれど

 私は家事が得意ではなく、結婚しても仕事を続けたかったので、家事分担に協力的な結婚相手が理想でした。ただ、婚活のプロフィールで「家事が得意です」など家庭的な面をアピールしている男性はあまり見かけませんでした。40代で婚活をすると、マッチングする男性は40代50代が多くなります。この世代は、家事は女性がするものというイメージを抱いている男性が多いのかもしれません。世代が若くなるほど、家事分担が当然という考えの男性が増えてくるのではないでしょうか。

 私が婚活中に仮交際に進んだり、何度かお会いした男性の中に、家事ができそうな男性はいなかったと思います。だから、結婚したいなら家事ができるようにならなければいけない。それが強いプレッシャーとなって、婚活のブレーキとなっていました。

◆家事が得意な男性も存在する!

 私は最終的に婚活外の出会いというか、昔から友達と結婚しました。婚活で重視していた条件には全く当てはまらないけど、一緒にいて心から居心地がよいと思える相手です。結婚前に半同棲したのですが、この時に彼の家事能力の高さに驚かされました。私は水回りの掃除が大の苦手なのですが、夫は得意でピカピカに磨き上げてくれます。

 結婚後の家事の分担は夫8:私2くらいで、今は夫の負担が大きいです…。普段私がやっているのは洗濯くらいで、料理や掃除は夫が率先してやってくれます。夫の負担を減らすために、最近は私も料理を手伝うようになりました。

 ベストな割合は家庭により異なると思いますが、夫婦の双方が納得のいく形で家事をシェアできる生活は、とても心地良いです。

◆「結婚したら家事分担」が当たり前の時代に突入

 わが家のように家事の分担が夫8:妻2だと、まだまだ世の批判を受けやすいというのが実感です。ですがその逆の妻8:夫2くらいという夫婦は多いと思います。ただ、これからはジェンダーレスの時代になっていくので、家事は妻の役目という風潮がなくなっていくと思うのです。共働きの場合、家事は夫婦でしっかり分担していくのがスタンダードになるはず

 だから、家事が苦手で自分は結婚が向いてないかもしれないと思っている女性がいたら、家事が得意な男性に目を向けてほしいです。結婚はゴールではなくスタートです。家事が得意であれば相手の家事力は気にしなくてもいいけど、家事スキルゼロの場合は家事を協力し合える相手がベストです。独身時代、私は長らく汚部屋で暮らしていたのですが、今はきれい好きな夫と暮らしているので生活環境がかなり改善しました。

 では、家事が得意な男性をどうやって見極めたらいいか。やはり、一緒に暮らしてみないとわからないので、結婚前に同棲や半同棲してみたほうがいいと思います。

 結婚相談所など婚活で出会って、同棲の機会なく結婚する場合は、一緒に食事に行った時に相手の動きを見ておくといいかもしれません。夫の場合、サッと料理を取り分けてくれたり、グラスが空くと次のドリンクを勧めてくれました。細かいところによく気がつく人は、細やかな家事が得意かもしれません。

<文/Rikako>

【Rikako】

25歳から42歳まで、婚活歴17年の元婚活ブロガー。結婚相談所から婚活アプリまで、ありとあらゆる婚活を経験した後、2020年に長年の男友達と結婚。

2021/5/17 8:47

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