博多と東京の「ひよ子」を詰め合わせた『5色のひよ子ものがたり』がモヤる…! なぜ同じ箱に入れたのか、問い合わせてみた

そりゃあ無理があるぜ、ひよ子さんよ。まあ1万5千歩くらい譲って、東京ひよ子の存在は認めよう。福岡に続いて、ひよ子の存在アピールのために頑張ってくれたまえ。

しかし解せぬのは、近ごろ発売された『5色のひよ子ものがたり』だ。なぜ博多ひよ子と東京ひよ子をセットにして販売した? ちょっと! 担当者出て来(き)んしゃい!!

・ひよ子は福岡のものだと思いたい

そもそも博多ひよ子、東京ひよ子と分ける意味が分からない。全部博多ひよ子で、一部を東京に出荷したったらよかろうもん。だってひよ子は、もともと福岡のもんやろ? 

福岡出身の記者はそう考えるものの、まあそのことについては既に決着がついているので、多くは語るまい。とは言え、である。

福岡県民の多くは、記者のように「ひよ子といえば福岡」というプライドを確実に持っている。つまり『5色のひよ子ものがたり』の販売は、そんな福岡県民の誇りをズタボロにするが如き所業ではないか。

・納得のいく答えを聞かせてほしい

どうしても納得できなかった記者は、ひよ子に問い合わせてみることにした。一体全体、なにを思ってこんな商品を生み出してしまったのか。納得いく答えを聞かせてくれ……っ!! 

ひよ子「お問い合わせありがとうございます。来年2022年は、現在の会社の基となる “吉野堂” の創業より125年となります。

また同じく2022年は “ひよ子” の誕生より110年。加えて今年2021年は “東京ひよ子” の誕生より55年と、いろいろとキリが良かったため販売に到りました」

めでたくもここ数年は、ひよ子にとって様ざまな節目の年であるらしい。折しも2021年は(おそらく)東京オリンピックも開催予定であるし、というところだろうか。

まあ、なんとなく言いたいことはわかる。わかるがしかし、まとめて祝おうというやり方は如何なものか。投げやり過ぎないだろうか。

もっと個々に、福岡は福岡で東京は東京で、記念の商品を出せば済む話じゃない!! こんな答え、全然納得できないよ……!! 

・しゃれとる東京ひよ子

モヤモヤしながらも、ネットで取り寄せた『5色のひよ子ものがたり』(税込972円・送料別)を開封する。なるほど、東京モンは紅茶ひよ子に塩ひよ子か。しゃれとんしゃーね。

対する博多ひよ子は、桜ひよ子に茶ひよ子。ちょっと地味すぎんね? もうちょい、気合ば入れんね!! とは言え、定番の “銘菓ひよ子” は実質博多っ子。

公式サイトでも、桜ひよ子に茶ひよ子と並び、博多ひよ子の枠に入っている。これはもう、圧倒的に博多ひよ子が東京ひよ子より強いことの証だろう。

まあ一応、東京ひよ子も食べといたるか、ということで紅茶ひよ子を手に取りひと口。うん……当然美味しいよね。だって、ひよ子だしね。

特に紅茶なんて、豊かな香りとスッキリした味わいで最高だ。強く主張することもなく、優しい後味でどんな飲みものにでも合いそうだ。ウマい。

なんと言うか、勝負に勝って試合に負けたような、そんな気がしないでもない。ちなみにこちらの『5色のひよ子ものがたり』、売り切れない限り2021年8月末まで販売されるという。

なんだかんだ言いはしたが、美味しいものに罪はない。福岡県民をはじめ博多ひよ子推しのみなさんも一旦、そのプライドを捨てて食べてみよう。絶対にモヤっとするから。

参考リンク:5色のひよ子ものがたり

執筆:K.Masami

Photo:Rocketnews24.

2021/5/16 15:00

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