お泊りデートをした後、彼女の態度が急変。女が別れるほど耐え難かった、男の“あるクセ”とは
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?
誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。
さて、今週の質問【Q】は?
▶前回:結婚したいはずの、30歳の女。なのに男からのプロポーズをすぐに断った意外な理由
「さとみ、お誕生日おめでとう!!」
あれは、彼女の誕生日のこと。
交際して約半年になるさとみの誕生日に、僕は高級旅館へのサプライズ旅行を計画した。
本当は海外へ行きたいけれども行けない今。高級旅館への旅行は、近場で、そして土日で行ける場所ではベストな選択だと思っていた。
「え?すごいサプライズなんだけど。ありがとう!」
彼女を大切にしていたし、会うたびに色々と楽しませ、最高の彼氏を演じられていたはずだ。
だがこの温泉旅行の翌週、僕はまさかの振られてしまったのだ。
「ごめん。もう康二に付き合いきれなくて…」
「な、なんで…」
とにかく大事にしていたし、僕ができることは全部していた。
それなのに、どうして急に振られてしまったのだろうか?まさか、温泉旅行中の行為で、何か嫌だと感じたことがあったのだろうか…。
温泉旅行の直後に振られた男。果たして原因は!?
Q1:女が最初に気がついておくべきだった、男の謎の行動はどれ?
さとみと出会ったのは、数ヶ月前のこと。友人の誕生日会で、僕のほうから声をかけたのがキッカケだった。
「楽しんでる?さとみちゃん、だよね?」
「え、あ、はい…。すみません、お名前は…?」
「康二です」
最初は怪訝そうな顔をされたものの、話しているうちに心を開いてくれたようで、徐々に向こうからも積極的に質問をしてくれた。
「康二さんは、どちらにお住まいなんですか?」
「僕は今赤坂のほうだよ」
「そうなんだ!私乃木坂なので、近いですね」
「本当?どのあたり?」
お互い家も近かったので、なんとなくこの日はタクシーでさとみを家の前まで送る流れになる。
「さとみちゃん。よければ、今度二人で食事でもどうかな?LINE教えてよ」
「いいですね。ぜひ♡私のID出しますね…」
こうして車内で連絡先を交換し、僕たちはデートをすることになった。
そして迎えた2週間後。
「康二さん!」
待ち合わせの『東京ミッドタウン』内のカフェに笑顔で入ってきたさとみが可愛くて、思わずその姿を見た途端に笑みがこぼれてしまう。
「今日は、ここでご飯なんですか?」
「まさか。この近くなんだけど、場所がわかりにくい店で。迷子になっちゃう可能性があるから、一緒に待ち合わせて行ったほうがいいかなぁと思ったんだ」
行きたかった店は近くなのだが、隠れ家で入り口がわかりづらいため、初めて行く人はほぼ全員が迷ってしまう店でもあった。
なのでわかりやすい場所で待ち合わせをしてから、一緒にタクシーで向かおうと思ったのだ。
「康二さん、優しいですね」
「優しいのかな」
「はい。そんな気遣いができる男性って、素敵です♡」
ちょっと上目遣いで見つめてくるさとみ。デートが始まる前から、僕はドキドキしていた。
「じゃあ行こうか。近いけど、タクシー乗っちゃおう」
軽くお茶をしてから、一緒に店へと向かう。
近距離だけど、ちゃんとタクシーに乗れるスマートさを見せられた。選んだ店は美味しくて、さとみも喜んでくれた。
それが功を奏したのか、この後数回デートを繰り返し、僕たちは交際に発展したのだ。
無事に交際に発展した二人。だが女が交際中もずっと気になっていた点とは?
Q2:女が交際中の彼氏に言いたかったことは?
無事に交際へと発展した僕たち。さとみを楽しませるために、僕は色々と考えた。
「今日はさとみが行ったことない所へ連れて行こうかな」
「どこに行くの?」
「内緒♡とりあえず、車に乗って」
出かけられる時は僕の車でドライブをするなどし、自分的にもいい彼氏だったと思う。それに寂しい思いをさせないようにと、週末も極力一緒にいるようにしていた。
「さとみ、来週金曜の夜は暇?」
「うん。休みだし空いているよ。どうした?」
「せっかくだしどこか行こうよ」
「どこに行くの?」
「考えとくね」
もしかしたら、約束の言葉なんていらないのかもしれない。それほど、さとみと過ごす週末が当たり前になっていた。
「ごめんね。家ご飯になっちゃって」
結局この週は僕が仕事で疲れてしまったため、家ご飯になったのだが、それでもさとみは楽しそうにしてくれていた。
「ううん、疲れているなら仕方ないよ。でもどこかに行くと思っていたから、久しぶりに気合いの入った服装で来ちゃった」
「さとみ、今日の服装かわいいね♡」
“可愛い”とか“綺麗”とか。そういった褒め言葉も、ちゃんと言っていたはずだ。
「いいお天気だね〜。もう少し散歩したら、スーパーに寄って帰ろうか」
翌日。天気が良かったので、僕の家に泊まったさとみと近所を散歩しながら、今夜も一緒にいられたらいいなぁと思っていた。
「あれ?康二、今夜も空いているの?」
「うん。さとみは?忙しい?」
「ううん。今夜も泊まれるけど、何も用意してないな…。靴も今の靴だと、歩きにくいし」
「もうさ、うちに替えのコンタクトレンズとか置いとけばいいのに」
「そうだね」
そしてこの次にさとみが家へ来た時、大量のコンタクトレンズやお泊まりグッズを持ってきて、僕の家へ置いて帰ったのだ。
「彼女っぽいね」
「そうだね。もっと早くに色々持ってきて、康二の家に置いておけばよかったなぁ。結構遠慮してたから」
「そんな遠慮、いらないのに」
そう言いながら、お互い顔を見合わせて笑った。
こうして、確実に思い出を増やしながらも楽しく過ごしていた僕たち。彼女が行きたいと言っていた店や、予約の取れない店にもたくさん連れて行っていた。
—康二:今夜、さとみが前に行きたいって言っていたお店予約したよ。とりあえず、家集合で一緒に行く?
デートの約束当日に連絡をすると、すぐに返信がきた。
—さとみ:何時から?一旦家へ戻って着替えてから行く。—康二:わかった!じゃあ店集合で。わからなかったら連絡してね。
喧嘩もなかったし、僕は基本的に怒ることもないし、優しくていい彼氏だったと思う。
誕生日だってそうだ。彼女の喜ぶ顔が見たいから温泉旅行を企画したし、サプライズで驚かせたかっただけ。
だが結局、温泉旅行後、彼女のほうから別れを切り出されてしまった。
— なんで?僕が何かした?
さとみが求めていたことは、一体なんだったのだろうか…。
▶前回:結婚したいはずの、30歳の女。なのに男からのプロポーズをすぐに断った意外な理由
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女が交際中から気になっていた男の言動とは?