スペイン代表指揮官「良い状態にある選手を連れて行く」 S・ラモス、EURO出場に黄色信号か

 スペイン代表のルイス・エンリケ監督は、レアル・マドリードの同国代表DFセルヒオ・ラモスをEURO2020へと連れて行くことに迷いを感じているようだ。13日、スペイン紙『マルカ』が伝えた。 

 マンチェスター・CのDFアイメリク・ラポルテがフランスからスペインに国籍を移すというニュースはサッカー界を揺るがしたが、“ラ・ロハ(スペイン代表の愛称)”のキャプテンを務めるS・ラモスにとっては悪いニュースになりそうだ。 

 スペインサッカー連盟(RFEF)が、L・エンリケ監督の要請を受けてラポルテの国籍取得を早めることに成功したため、ラポルテは今夏のEURO2020に向けたスペイン代表チームに加わることができるようになる模様だ。指揮官の計画では、彼が重要な役割を果たすことになっている。 

 しかし、このフランス生まれのディフェンダーが加わることで、スペイン代表守備陣のポジション争いが激化する。これまで、L・エンリケ監督は、S・ラモス(レアル・マドリード)、パウ・トーレス(ビジャレアル)、イニゴ・マルティネス(アスレティック・ビルバオ)、エリック・ガルシア(マンチェスター・C)の4人のセンターバックを大会に参加させるものと考えられていたが、ここにきてディエゴ・ジョレンテ(リーズ)も頭角を表してきた。今年に入ってからの度重なるケガを考慮すると、キャプテンであるS・ラモスが選出されない可能性も十分に考えられる。また、『マルカ』によれば指揮官は「EURO2020に向けて最も良い状態にあると思う選手を連れて行く」と示唆しているようだ。

 S・ラモスは、今年に入ってからレアルと“ラ・ロハ”で合わせて、5試合の出場にとどまっている。L・エンリケ監督が5人のセンターバックを選出する可能性もないわけではないが、状況は容易ではない。S・ラモスは現在、序列的にパウ・トーレス、イニゴ・マルティネス、エリック・ガルシア、ラポルテの後塵を拝しているという見方が強い。

 EURO2020のスペイン代表は20日に発表される予定で、23人から26人の選手が招集される可能性がある。果たして、S・ラモスは自身4度目のEUROに出場することができるのだろうか。

2021/5/14 18:14

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