災害時に避難所の混雑状況がリアルタイムでわかるアプリ「VACAN(バカン )」活用のメリットとは?

手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMの番組「防災FRONT LINE」。5月1日(土)の放送では、株式会社バカン 広報の町田大地さんに、同社がサービス提供している、避難所の混雑状況がわかる情報配信プラットフォーム「VACAN(バカン )」について伺いました。

※写真はイメージです

現在、東京都では緊急事態宣言が発出されています。神奈川県、千葉県、埼玉県の一部地域は、まん延防止等重点措置がおかれています。

この新型コロナウイルスの影響で、「3密(密閉、密集、密接)」回避が求められるなか、災害時に避難所の混雑状況を住民に知らせるWebサービスを活用する自治体が増えています。

スマートフォンを通して適切な避難につなげるのが狙いで、導入の動きがさらに広がっていきそうです。こうしたなかで、避難所の混雑状況をインターネットで伝える配信サービスを始めた企業もあります。

その企業の1つが、株式会社バカンです。昨年8月から災害時に避難所の混み具合を、スマートフォンやパソコンでリアルタイムに確認できるサービスをはじめました。現在では、東京・世田谷区、豊島区、多摩市など全国95の自治体と提携を結んでいます。

町田さんは、同サービスについて「マップの上にアイコンで、空いている、空いていないが表示されるんですけど、通常はクローズとなっていて避難所の位置がわかるようになっています。これが災害時になると、色がついて避難所ごとに空いている、混雑しているというようなことが見られるイメージですね。基本的には、新型コロナウイルスの影響で収容人数の上限が 通常時のおよそ2~3割減 になってしまっているので、それを加味したうえで混雑具合もご対応いただいているような形が多いですね」と解説。

災害時どう表示されるのか、実際に見せてもらったのですが、地図上に避難所が分わかりやすく表示されていて、自分がいる場所から一番近い避難所の状況がひと目でわかるようになっていました。

混雑状況の表示は、導入している自治体によって異なるそうですが、基本的には、「空いている」、「やや混雑」、「混雑」、「満」の4段階になっているということです。今年2月の福島県沖地震のときは、福島県郡山市、いわき市などで活用されたそうです。

「導入するメリットの1つ目は、混雑状況が 避難する前にわかるので、分散避難 しやすくなり 密のリスクの抑制が期待できることで、安心して避難することをサポートする。2つ目は、全て(のケースで)避難所に避難するのがいいのかと言うと、そういうわけでもない。自宅で待機するのも避難の選択肢の1つとしてあると思います。手元で混雑状況がわかるので、避難するのか、家にいるのか、意思決定の速さやスムーズさをサポートするということも メリットとしてあると思っています。」

町田さんのお話にあったように、避難所の状況が可視化されることによって、今なにを選択するべきかスムーズに決められそうですよね。あなたの町には、避難所の混雑状況を知らせてくれるアプリがあるか、自治体のWebサイトなどを確認してみてくださいね。

<番組概要>

番組名:防災FRONT LINE

放送日時:毎週土曜 8:25~8:30

パーソナリティ:手島千尋

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/

2021/5/10 20:40

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