向井太一「1人しゃべりのシーンが10分以上あって…」初演技に大苦戦!?
ジョージ・ウィリアムズ、安田レイがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生放送番組「JA全農 COUNTDOWN JAPAN」。5月1日(土)の放送は、シンガーソングライターの向井太一さんが登場。4月21日(水)にリリースしたニューアルバム『COLORLESS』について語ってくれました。
安田レイ、向井太一さん、ジョージ・ウィリアムズ
◆色とりどりの向井太一が聴ける1枚に
――『COLORLESS』は、どういったアルバムになりましたか?
向井:“原点回帰”というか、2020年のコロナ禍で作ったアルバムなんですけど、たくさん思うことがあってメッセージもすごく詰まっているし、今まで以上に時間をかけたアルバムで、1曲1曲思い入れの深い曲たちが集まった1枚になっています。
――いろいろなものを感じた1年だったからこそ、いろいろな人たちと作ったのですか?
向井:そうですね、曲によっては1年以上かけて作ったものもあります。今まで、ずっと(一緒に)作ってくれたプロデューサーの人たちとともに、今回は新しく参加した人もたくさんいるので、今までとは違った向井太一も聴けるし、色とりどりの向井太一が聴ける1枚です。
――曲によってプロデューサーもミュージシャンも変わるとなると、パワーが必要だと思いますが?
向井:確かにそうですね。でも僕は、デビューのときからこのやり方でやっていて“こういう曲を作りたいからこの人とやりたい”みたいな、基本的に自分がやりたい人とやらせていただいているんですけど、その人とやるからこそ生まれる化学反応がすごく楽しくて。自分のなかでも新しい発見があるし、今でもそれを楽しみながらできている感じです。
――今回はどういった発見がありましたか?
向井:T.Kuraさんとmichicoさんとご一緒したときは、自分が聴いていた2000年代のJ-R&Bの雰囲気や、コーラスの重ね方とかも自分のやり方と全然違っていて発見がありました。あと今回は“自由に作った”という感覚が大きくて、すごく楽しみながら曲を作れました。
◆歌詞に吐き出して嫌な思いをポジティブに
――向井さんにとって、作詞はどういう作業ですか?
向井:僕は詞を後に作るタイプで、最初にメロディを作って歌詞を書くんですけど、今回のアルバムはライブができなかったり、いろいろな人の気持ちが揺れ動いたなかでできた歌詞が多く、その分、自分自身が落ち込んだりもしたんですけど、僕にとって作詞はメンタルヘルスケアにもつながっていて。
落ち込みそうになったときも歌詞に吐き出すことでポジティブに変えられるというか、パワーに変えていくのが作詞なので、曲を聴いて落ち込んでいる人のパワーに変わればいいなと思っています。
――この1年、歌詞はけっこう書けましたか?
向井:書けない時期と一気に書く時期があって、すごくムラがありましたね。書けなかった時期は、自分自身のこともそうだし、いろいろなニュースを観たり命に関してめちゃくちゃ考えたり、人に会えない分、ファンの人たちのことを考えたり……とにかく考えることが多すぎて、それをどう言葉に表現していいか最初わからなかったんです。
◆MVでは演技にも挑戦!
――「Colorless」のミュージックビデオ(以下、MV)では演技に挑戦していますが、いかがでしたか?
向井:ド緊張しましたね(笑)。脚本の先生も監督もドラマの方で、今までのMVの現場とは全然違っていました。脚本もしっかりしたものを作ってくださって、MVには使われていないんですけど、セリフもけっこうあって。初めてのことだらけで不安でいっぱいでした。
――セリフの練習もした?
向井:しました。自分と仲のいい親友がいて、その親友が亡くなってしまうストーリーなんですけど、1人しゃべりのシーンが10分以上あって。そこのセリフがすごく大変でした。
――撮影も時間がかかりましたか?
向井:しゃべりながら泣くシーンだったんですけど、8テイクぐらいやりました。最初のテイクは号泣できたんですけど、次は泣けない、次も泣けない、号泣、泣けない、号泣……みたいな感じで、それもけっこうムラがあって大変でした(笑)。
――今後、もしもドラマのオファーがきたらどうします?
向井:MVの撮影に思ったのは、難しさもあったんですけど演技ならではの面白さもあって。僕は2021年の抱負が“挑戦”なので、そういうお話がいただけたらぜひ頑張りたいと思います。
<番組概要>
番組名:JA全農 COUNTDOWN JAPAN
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時:毎週土曜 13:00~13:55
パーソナリティ:ジョージ・ウィリアムズ、安田レイ
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/cdj/