鎌倉・湘南エリアの下町ディープスポット・大船の「名酒場」3選

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 大船と聞いたとき、何をイメージするでしょうか?

 よそから訪れる人にとってそれは、鎌倉のちょっと前にある街、そんなイメージしか持たない人も多いはず。ところが、この街を飲み歩いてみると、それは大きな間違いであることに気づきます。

 地元の人が大船という街を表現すれば、「横浜でも鎌倉でもないボーダータウン」。かつては鎌倉郡大船町。現在は鎌倉市大船。横浜や鎌倉のように観光地化されていない、それでいてディープで下町的な魅力が大船には残っているんです。

 というわけで、ハシゴ酒も楽しい街・大船の魅力的な酒場を3軒ご紹介しましょう。

湘南のクラフトビールが味わえるビアパブ『NO BEER』

 大船駅東口は主に4つの商店会で構成され、地元の人でさえ店選びに迷うほど飲食店がびっしりとひしめきあいます。大型チェーン店に、一癖も二癖もある個人経営の居酒屋、焼鳥屋、スナック……。

「大船は鎌倉・湘南エリアの下町、という雰囲気。どうしてもこの地域にお店を出したくて、何度も足を運んで物件を譲り受けました」と話すのは、『NO BEER』の代表・菊池淳平さん。「まずはビールがないと始まらない」という思いを店名にこめて、2019年6月にオープン。

 大船『ヨロッコビール』や辻堂『マッケンディー』など湘南エリアのブルワリーを中心に、常時7種類以上のクラフトビールがタップで揃います。コの字カウンターの中央では、銀色に輝くタップが客を出迎えます。大船で最初の一杯にぴったりのビアパブです。

●SHOP INFO

店名:NO BEER

住:神奈川県鎌倉市大船1-22-19 三友第二ビル1階

居心地のいい空間で丁寧な仕事が光る焼鳥『こまつや』

 喉が潤ったら、次は焼き物でお腹を満たします。大船仲通商店会からさらにディープなエリアへ分け入ると、焼鳥『こまつや』の軒先に佇む巨大なこけしが目に飛び込んできます。

 引き戸を開けると、そこはサワーの宝庫。レモンサワーだけでも3種類、そのほか緑茶やグレープフルーツ、梅などが揃います。

「酒場を開くのが夢でした。常連さんや、一人で入ってきたお客さん同士がカウンター席で盛り上がっているのを見るととても嬉しくなります」と語る店主の小松屋勲さんは、炭火でじっくり、ころころ転がしながら一本ずつ丁寧に焼くこと、客との会話を楽しむことで、駅前のチェーン店には真似できない個人店の魅力を追求しています。

 串が焼きあがるのを待ちつつ、常連さんと会話を交わすもよし。シーズン中には、店内のテレビでナイターを観るのも一興です。

●SHOP INFO

店名:こまつや

住:神奈川県鎌倉市大船1-19-8-101ビルB

漁港で仕入れる鮮度抜群の刺身を『旬魚島酒 まぁやぁ』で味わう

 次はどの店に入ろうか。迷ったら地元の酒好きに尋ねるのが一番。地元の某人気中華そば店の店主が推薦するのは大船駅から徒歩5分、繁華街の喧騒から少し離れた場所にある、隠れ家のような酒場『旬魚島酒 まぁやぁ』です。

「60~70年代のロックのレコードが爆音で流れ、それを聞きながら、刺身とカップ酒を愉しむ店」という。変わり種ですが、味はお墨付き。地魚の刺身は、常時7種以上。店主・後藤淳さんが、毎朝腰越漁港から仕入れてくる鮮度抜群の地魚です。

 石垣島に2年ほど移住して現地の料理を学んだ経験を活かして、「ポーポー」、「八重山そば」などの珍しい沖縄料理も豊富です。

●SHOP INFO

店名:旬魚島酒 まぁやぁ

住:神奈川県鎌倉市大船2-7-8

ディープタウンの締めは、400種の洋酒が揃う『Bar Rae Town』

 さて、ディープな大船を満喫するなら最後にもう1杯、『Bar RaeTown』へ。ラムを中心とした店内に並ぶ約400種の洋酒はすべて、マスター・井草聡史さんが世界中を旅しながら自分の足で見つけ、買い集めたもの。

「ボトル一本一本に旅の思い出が詰まっている」という井草さんの話に耳を傾けていると、あっというまに時が流れます。ラム酒は大航海時代に発展したお酒ということから、カリブ海を漂う船の中をイメージした内装も素敵。

 レコードから流れるレゲエが、現地のような雰囲気をさらに高めてくれます。万が一終電を逃しても、朝5時まで営業しているからご安心を。

●SHOP INFO

店名:Bar Rae Town

住:神奈川県鎌倉市大船1-23-16 サンワード大船B101

(文◎吉田彩乃 撮影◎赤澤昂宥・鈴木拓也)

※当記事は『食楽』2020年春号の記事を再構成したものです

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