【NHKマイルC予想】秘めたる能力はGI級!? 無条件で狙ってみたい“素質馬”とは?

 外国産馬全盛の時代には「マル外ダービー」ともいわれたレースで、1996年に創設以降6年連続で外国産馬が勝利しているレースだ。クロフネやキングカメハメハ、ディープスカイのようにこのレースをステップにダービーへと挑む馬も多い反面、近年ではミッキーアイルやアエロリット、アドマイヤマーズのように一流マイラーへと育っていく馬も増えている。過去10年間では桜花賞、皐月賞から挑む馬が4勝。ニュージーランドT、ファルコンS、アーリントンCなどのマイル路線を歩んできた馬が6勝とほぼ互角だ。

 ◎ソングラインは紅梅Sの優勝馬。1月の紅梅Sは前半3ハロンが33.5秒で半マイル通過が45.0秒。同じ中京競馬場芝1400mのファルコンSの33.7秒⇒45.1秒とそん色のない流れで、最後2ハロンが11.7秒⇒12.1秒。この流れを好位で追走し、後続を3馬身ほど突き放した内容は見事だった。

 ビッシリ競り合って11.5秒⇒12.4秒のファルコンSと比較しても、勝るとも劣らない内容だった。昨年11月に初勝利をあげたときも、東京競馬場1600mコースで最後3ハロンが11.7秒⇒11.9秒⇒11.6秒(35.2秒)と加速する流れのなかを後方から追い込んで3馬身突き放した。桜花賞は外枠からポジションを取りに行って、落ち着いたところで内に入ってきた馬に押し出されて戦意を喪失した模様。前走を度外視して狙ってみたい。

 〇グレナディアガーズは朝日杯フューチュリティS優勝馬。勝ちタイムの1分32秒3は2歳コースレコードにもなった。休み明けのファルコンSは前述のようなハイラップを踏みながらも、力みながらの追走。最後の直線で1度は前に出たように見えたが、ゴール前で差し替えされたのは休み明けか、それとも斤量差か。いずれにしても朝日杯がフロックではないことを示した1戦だった。

 ▲ルークズネストはファルコンS優勝馬。シンザン記念は追い込んで2着だった。どんな位置からでも競馬できる馬で、それが最大のストロングポイントとなっている。デビューから手綱を取り続けている幸騎手が引き続き手綱を取るのは心強いし、デビューから1度も馬体重を減らさないのもプラス材料だ。

 弥生賞2着△シュネルマイスターは超が付くハイペースを経験していないのが気になるが、ひいらぎ賞で見せた瞬発力はA級マイラーのものだった。シンザン記念で、のちの重賞勝ち馬2頭を相手に逃げ切った△ピクシーナイトと、混戦になれば渋太い脚を使いそうな△ホウオウアマゾンまで押さえておきたい。

2021/5/9 6:05

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