江原啓之「ちょっとばかり寄り道をしたっていいじゃない」不登校の娘に悩むリスナーに届けた言葉は…?

スピリチュアリストの江原啓之が、現代社会でさまざまな悩みに直面している人たちに温かい“ことば”を届けるTOKYO FMの番組「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。4月18日(日)の放送では、高校1年生の娘が不登校になってしまい……と悩むリスナーに、江原が“ことば”を届けました。

江原啓之

◆高校は卒業してもらいたいけれど…

江原さんの声とお話に励まされ、助けられてきました。父も母も他界し、兄弟とは疎遠のため、心の拠り所でした。何とか頑張ってきたのですが、高1の娘の不登校に悩んでおります。本当に悩んでいるのは私ではなく当の本人で、困って不安になっているのだと思います。

現在、本人が選んだ私立高校に通っていますが、勉強への意欲が湧かなくなり、休んでいる間にさらに分からなくなり、意欲を失くし、ついていけなくなり、不登校になりました。“子は親の背を見て育つ”といいますが、仕事をセーブして寄り添う時間を持つべきか、働けるだけ働くべきか、どうすべきでしょうか? たとえば、些細なことですれ違ってしまうような時期と、仕事で忙しい時期がかさなると、子どもの様子も行動も気持ちも、今以上に分からなくなりそうで迷っています。

「明日は登校する」と言って準備をしても、翌朝になると布団をかぶって「行かない!」と、言うことが度々でした。主人は昨秋、闘病の末他界し、今は母子家庭です。主人のこともあるのかと思いましたが、本人は「関係ない」と答えます。「勉強が嫌だ」と。価値観が180度変わる時代と言われていますが、高校は卒業してもらいたいと考えています。“嫌なら卒業しなくて良い”とは簡単には言えません。ご助言いただければ幸いです。

◆江原からの“ことば”

あなたはすごく真面目な方だと思うけれど、物事が短絡的。今の高校を卒業するか、しないかの2つに1つではない。今は大検もあるし、通信もあるし、さまざまな道がある。ちょっとばかり寄り道をしたっていいじゃないと思うんです。もちろん親としては養わなければいけないので、学生生活が1年でも増えれば大変だということもわかるけれど、1年や2年はあっという間ですよ。まして、ご主人を見送って、なんでもトントンと急ぎ足がいいわけでもないと私は思うんです。

お子さんのなかでも、いろいろあるんですよ。高校1年生という多感なお嬢さん。お父さんのことも「関係ない」と言っているけれど、あったとしても言わないと思う。そんなところに、ちょっと寄り添ってあげるべきではないかな。仕事をセーブするかどうかというよりも、仕事をしていても寄り添うことはできると思うんです。「あなたの好きなようにしていいよ。お母さんは応援するよ。ただ将来のことを考えると、どんな形でもいいから学業は修めたほうがいいと思うよ」「高校は卒業しておいたほうがいいよ」「行きたくなったら大学に行ってもいいよ」「でも、通信とか、いろいろあるから大丈夫だよ」と言ってあげてはいかがでしょうか。

たまたま何かで見ましたが、施設で育ったお子さんが、「早く社会に出たいから」と言って高校に行くことをあきらめることも多いそうです。でも、ほぼすべての子が後になって「高校に行けばよかった」と言うそうです。世の中には病気で留年をする子もいます。そう思ったらいいじゃない。理屈よりも、寄り添ってほしいだけ、ということもありますからね。ご主人を亡くして大変だと思うけれど、この時間は、とっても大切な時間だと思うので、そんなに焦らないで。未来に向かって鈴を鳴らしておきましょう(鈴の音)。

◆江原啓之 今宵の格言

「怖れを手放せば心配は無くなります」

「気づきと努力は大きなお守りです」

番組では、江原に相談に乗って欲しい悩みや感想、メッセージを募集しています。番組サイトまでお寄せください。

<番組概要>

番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り

放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25

エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55

パーソナリティ:江原啓之

番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/oto/

2021/5/5 11:20

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