【京都新聞杯展望】ダービーに向けて注目の一戦、注目はあの馬

 一昨年はここでの2着を足掛かりとしたロジャーバローズが12番人気で見事日本ダービーを制覇し、他にもキズナ、トーセンホマレボシ、サトノラーゼンなど本番で活躍する馬がしばしば輩出されている。優先出走権はないものの、ダービーへ向け重要な役割を持つ一戦。

1.上がりが掛かる

 同舞台で行われた1月の日経新春杯のレース上がりは35秒7で、昨年の神戸新聞杯のレース上がりは36秒2。中京芝2200mはスタミナの問われるタフな条件であり、良馬場でもある程度上がりが掛かるのが普通。よって、スピードレースで速い上がりを使ってきた実績はあまり鵜呑みにできない。

2.一気の距離延長は苦戦

 コース改修以降に行われた中京芝2200m(未勝利除く)の成績を前走距離別で見てみると、前走1800m以下だった馬は複勝率14.2%。対して、前走2000mだった馬は複勝率23.0%、前走も2200mだった馬は複勝率27.2%、前走2400mだった馬は複勝率35.1%。タフな条件なだけあって一気の距離延長は苦戦する。

3.活躍する種牡馬

 コース改修以降に行われた中京芝2200m(未勝利除く)の成績を種牡馬別で見てみると、複勝率上位(最少レース機会数5回)は1位からエピファネイア、ゴールドシップ、ロードカナロア、フジキセキ、ディープブリランテ、ルーラーシップ、ハーツクライ、オルフェーヴルという順。ディープインパクトは19位にとどまる。

 マカオンドールはゴールドシップ産駒で、前走同舞台の大寒桜賞を勝利。最後は流す余裕を持つ完勝だった。条件適性は言うまでもなく、登録メンバー中重賞で3着以内に好走した実績があるのはこの馬だけであり地力も上位。ここは重賞制覇のチャンスだろう。

2021/5/4 6:00

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