香取慎吾「絞られた2つの役」?22年NHK大河「7人の絶妙配役」と「大トリ期待」

 2022年に放送予定のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。

 主演が小栗旬(38)で脚本が三谷幸喜(59)ということで、すでに注目を集めているが、キャストが発表されるたびにSNSは大いに沸き立ってきた。

 4月28日の第三次となる発表では、歌舞伎役者の八代目市川染五郎(16)が木曽義高を、そしてお笑いコンビティモンディの高岸宏行(28)が、北条家を支える武士・仁田忠常を演じることが明かされた。

「今回の『鎌倉殿』は、発表の仕方が実に巧みなんです。昨年11月、今年4月15日と27、28日と分けて。少しずつキャストを発表してきました。毎回、三谷作品の常連や豪華な俳優、今回の高岸のように意表を突くキャスティングを出しているんですよ。ちなみに、タイトル『13人』にかけて、役者の発表は毎時“13分”にツイートされています」(女性誌記者)

 これまで発表されたキャスト陣は実に豪華。新垣結衣(32)が大河初挑戦で、悲劇的な存在とされている八重姫を演じることが話題になったが、それ以外にも数多くの役者が話題を集めた。源義経を演じるのカメレオン俳優でお馴染みの菅田将暉(28)。さらに、日本史上に残る女傑とされる北条政子を小池栄子(40)が演じ、政子と八重姫の両名と夫婦を演じる源頼朝を、かつて新垣と小池の2人とも夫婦役を演じた経験のある大泉洋(48)が演じる。

■ガッキーを起点に縁のあるキャストが揃った

「さらに、新垣の出演が正式発表される前には、今年4月から放送開始の『ドラゴン桜』(TBS系)にもメインでレギュラー出演している南沙良(18)が、頼朝と政子の娘である大姫を演じることが発表され、大いに盛り上がりました。南は、新垣と同じ事務所に所属し、ファッション誌『ニコラ』(新潮社)のnicolaモデルオーディション出身という共通点から、「第2のガッキー」と呼ばれています」(前出の女性誌記者)

 所属事務所・レプロエンタテインメントは19年に『第61回ブルーリボン賞』で、2人が新人賞と司会として共演したことから、公式ツイッターで2ショットを投稿したこともある。

「絶妙に共演歴がある役者を、小出しで出すのがうまいですよね。“南が来たということはガッキーも出たら面白いかも”大泉が小池と夫婦役ってことは、ガッキーも出るかも”という予想は当時からありましたが、まさか本当に的中するとは思っていなかったファンも多いでしょう。28日の染五郎と高岸の場合は、役者同士の因縁より、演じる役の濃さや、役者本人についての話題で盛り上がっています」(前同)

■染五郎と高岸の実力は未知数だが期待大

 まずは、染五郎。まだ16歳だが市川家の八代目として、07年に初お目見えしてキャリアを重ね、18年1月2日に八代目を襲名。映像作品は現在のところ13年の『妻は、くノ一』(NHKBSプレミアム)のみだが、“眉目秀麗”を絵に描いたような切れ目で憂いのある瞳や顔立ちは、すでに多くの女性ファンの心をわしづかみにしている。

「最新では、『NYLON JAPAN6月号』(カエルム)の裏面である『guys』の表紙を飾っています。今回の発表と同日の4月28日発売なのが、実に“持っている”という感じがあります。今回の出演については“演じさせていただく木曽義高の悲劇的なところにとてもひかれました”とコメントしています」(専門誌記者)

 そして、本人も含めて、誰も予想していなかったであろうティモンディ高岸。演技初挑戦の作品が大河ドラマという事態を、相方の前田裕太(28)は「いきなり甲子園」とYouTubeチャンネル『ティモンディベースボールTV』で同日にコメントしていた。

「高岸の起用を提案したのは三谷だったそうです。しかも、高岸の所属事務所グレープカンパニーには、大河ドラマに9度出ている大ベテラン高橋英樹(77)が所属しており、YouTubeではさっそく高橋に殺陣のコツや現場の過ごし方を教えてもらう、というとんでもないアドバンテージを見せています」(前同)

 ちなみに、高岸が演じる仁田忠常は「手負いの暴れる大猪を仕留めた」「いわくつきの洞窟に部下と入って一人だけ生還した」というとんでもない逸話まみれの持ち主のため、「バイタリティに溢れるキャラの高岸はハマリ役ではないか」とすでに期待されている。

■あの男は出るのか

「さらに歴史マニアは、三谷作品の常連である梶原善(55)演じる善児に注目しています。辻萬長が演じる伊東祐親の下人ですが、キャスト発表時に紹介されたセリフ“善児と一緒に川遊びをいたしましょう”が非常に不穏だと話題になっているんです。伊東祐親と川というと、新垣結衣演じる八重姫にまつわる、恐ろしい逸話があるんですよ……」(前出の専門誌記者)

 八重姫は伊東祐親の三女で、『曽我物語』によると、伊豆に流されていた頼朝と情を通じて、祐親が気づかぬうちに頼朝との間に千鶴御前(千鶴丸)という息子も設けていた。娘と頼朝の仲を知り激怒した祐親は「源氏の流人を婿にして平家に咎められては大変なことだ」と、郎等を呼び寄せてまだ3歳だった千鶴丸を簀巻(すまき)にして川に投げ入れ、殺害したと言われている。

 発表の際の「川遊びをいたしましょう」というセリフに、大河ドラマおよび歴史ファンたちから大いに悲鳴が上がったのも当然かもしれない。

「しかし、こうして小出しにされると、まだ登場していない、あの人の名前がいつ来るのか、と期待してしまいますよね」(専門誌記者)

 期待される“その人”とは、元SMAPで新しい地図の香取慎吾(43)。

 三谷と香取は20年以上にわたる関係で、04年の三谷脚本の大河ドラマ『新選組!』では主演の近藤勇を演じ、舞台、ドラマなど多数の作品でタッグを組んできた。20年のAmazonオリジナルドラマ『誰かが、見ている』も記憶に新しい。

 三谷作品に欠かせない香取が、どの役で出演するのか、という議論が、現在沸騰しているという。

「すでにかなりの多くのキャストが発表され、だいぶ選択肢が少なくなってきていますからね。香取の183cmの長身と恰幅の良さを生かした、猛将・木曽義仲や、菅田将暉の義経を守護する武蔵坊弁慶を望む声が特に多いですね。今年2月14日スタートの『青天を衝け』は、放送直前の2月9日にもキャストの追加発表がありましたから、香取が大トリを取ってくれるのを期待したいですね」(前同)

 最近では、今年1月にテレビ東京で33年ぶり、民放では5年ぶりの連続ドラマ『アノニマスー警視庁“指殺人”対策室ー』で主演を務め、4月9日からは明治座で初のソロステージ『さくら咲く 歴史ある明治座で20200101 にわにわわいわい 香取慎吾四月特別公演』を開催したりと、仕事が目白押しだった香取。

 香取の『新選組!』以来、2度目の「三谷大河」出演の発表を楽しみに待ちたいーー。

2021/5/3 8:00

こちらも注目

新着記事

人気画像ランキング

※記事の無断転載を禁じます