「彼って、どれくらい貰ってるの…?」男が席を外した瞬間、女がスマホでチェックしたこととは

「こういう人、いるよね…」

出会いの場に足を運んでいると、たまに遭遇する“ひと癖あり”な人。

だけど、そんな“ちょっと癖ありな言動”には、理由があった!?

先週はこだわりが強すぎる、ひと癖ありな男が登場した。

さて、今週の体験談は…?

▶前回:真剣な顔でコソコソとスマホを覗き込む男。そこに映し出されていた“あるモノ”を目にした女は…?

Vol.4:〇〇にこだわる女は、恋のチャンスを逃しやすい!?


今週の体験者:遠山幹也(26歳男・証券会社勤務)


「幹也、めちゃめちゃ久しぶりだね。元気だった?」

会場のドアを開けるなり、懐かしい顔ぶれに声をかけられる。この日幹也は、都内のホテルで開催されている、大学時代の同窓会に参加していた。

2015年に新卒で証券会社に就職し、ここ4年は地方に勤務していたため、今日は久々に見かける顔も多い。

ひと通り友人たちに声をかけ終えると、ドリンクコーナーへと向かった。

― あの人も、たしかクラスが一緒だったよな?

幹也の視線の先にいたのは、黒髪ロングですらりと背の高い女性。名前を思い出したタイミングでちょうど目が合ったので、彼女に話しかけてみた。

「もしかして、飯田優里さんだよね。俺のこと覚えてる?」

「もちろん覚えてるよ!遠山くんでしょ?」

その後2人は会場の隅のほうにあるテーブルへと移動し、ひとしきり近況報告で盛り上がった。

「最近、何かハマってることとかないの?」

仕事の話がひと段落したところで、何気なく尋ねてみる。

「最近は、おうち晩酌かな。日本酒とかワインが好きで…」

― 20代半ばにしては渋いなあ。いま付き合ってる人の趣味に寄せてるのかな?

「へえ。彼氏と一緒に飲むの?」

さりげなく幹也が探りを入れてみると、彼女は顔の前で手を振りながらこう答えたのだ。

幹也の質問に対し、優里の答えは…

「ううん、一人で飲むことが多いかな。いまは彼氏がいないから…」

その瞬間。幹也はあることを思い出した。

― たしか飯田さん、学生時代も男の話は聞いたことがなかったな。

美人だし性格に問題があるわけでもなさそうなのに、なぜ彼氏ができないのだろうか?

幹也は、彼女との会話の中で“自分が値踏みされている”とはまったく気づかず、呑気にそんなことを考えていたのだった。


飯田優里(25歳女)の場合

― 今日はイイ人いるかなあ。

「特別な日のため」と思って買っていたマックスマーラのワンピースを身に纏い、優里は同窓会の会場に入っていった。

そんなに期待をしているわけでもないが、異性との出会いの場というだけで、胸が高鳴るのを密かに感じる。

しかし、ざっと見渡す限り“可もなく不可もなく”といった男が多そうで、早くも戦意喪失しかけていた。

― まあ、そんなもんだよね。同窓会なんて…。

そんなことを思っていたとき。友人たちとの会話を切り上げてドリンクを取りに行くと、ある男が優里のそばに近づいてきたのだ。


「飯田さんだよね。俺のこと覚えてる?」

突然優里に話しかけてきたのは、3年時のクラスメイト・遠山幹也だった。学生時代はそこまで親しくはなかったが、こうして見るとまずまずの男前だ。

「もちろん、覚えてるよ!遠山くんでしょ?」

― ファッションセンスも悪くないし、合格点ってとこかな。

彼の髪型から靴までをひと通りチェックして、心の中で採点表にチェックマークをつけていく。

見た目がOKだったら、次に気になるのはやっぱり仕事だ。2人だけで会話ができるよう、会場奥のテーブルにそれとなく彼を誘導した。

「遠山くんは、仕事何してるの?」

「大学卒業してから、ずっと金融関係で働いてて。最初の4年間は地方に転勤してたんだけど、ようやく本社に戻ってこれたんだ」

― なるほど。転勤アリの会社なのね。

仕事の話を聞き終えて、そろそろ恋愛事情についても切り込もうとしたとき。不意に幹也がこう問いかけてきたのだ。

「最近、ハマってることとかないの?」

― きた、この質問。

「最近は、おうち晩酌かな。日本酒とかワインが好きで…」

優里にとって、お酒は本当の趣味だけれど、この回答は男をふるいにかけるための決まり文句でもあった。

グルメに対する意識が自分と合うかという点も確かめられるし、こちらから誘わなくても「今度飲みに行こう」という流れに持ち込みやすい。

「へえ、そうなんだ。日本酒でおすすめの銘柄とかってある?」

「そうね~、有名どころだとやっぱり獺祭だけど、フレッシュで飲みやすいのは光栄菊とか…。あとはガス感がある風の森も好きかな」

「詳しいね!じゃあさ、今度どこか美味しい店連れていってよ。俺、東京に戻って来たばっかりだから教えてほしくて」

― ホラきた。

「獲物が釣れた」と心の中で思った優里は、ニコッと口角をあげて頷く。直後、まさかの出来事が起きるとも知らずに…。

優里に降りかかった、予想外の出来事とは…?

ここまで来れば、デートの約束を取り付けるのは簡単だ。

「えっ、嬉しい!そういえば、行ってみたいと思ってるお店が四谷三丁目にあって…」

優里は意気揚々とスマホをバッグから取り出し、グルメアプリを開こうとする。…そのときだった。テーブルに置かれていた幹也のスマホが、タイミング悪く鳴り出したのは。

「あっ、ごめん。急に仕事の電話がかかってきた。ちょっと出るね」

彼はそう言うと席を立ち、会場の外に出て行ってしまう。

― そういえば…。彼の“アレ”はどのくらいなんだろう?

幹也が席を外した瞬間。あることを思い立った優里は、手に持っていたスマホでウェブのブラウザを開き、頭に浮かんだ文字列を検索し始めた。


『証券会社 年収』

そう検索し、一番上に出てきた“まとめサイト”をタップする。そして証券会社の年収ランキング一覧を、ざっとチェックしてみた。

幹也の勤める会社は、平均年収が1,058万円。今の年齢だと、まだそんなには稼いでいないだろう。

― まあ、ナシではないか。

それが現状の幹也に下した判断だった。優里にとって男の条件は、お酒における原材料や、醸造法の違いみたいなものなのだ。

条件が合わなければその気にはなれないし、クリアしている部分が多ければ、自分から手を伸ばす可能性だってある。

彼はいまのところ、顔とファッションセンス、それから年収の3項目をクリアしているといったところだ。

そんなことを考えていると、幹也が会場に戻ってきた。

― 次のステップは連絡先の交換よね。早く聞いてきてくれないかなあ。

気持ちが前のめりになりそうになった、そのとき。彼の口から、まさかの一言が飛び出したのだ。

「ごめん、急に用事が入っちゃって。今日は久しぶりに会えて楽しかったよ」

「えっ…。そうなんだ」

それだけ言うと、幹也はLINEのラの字も告げず、会場から出て行ってしまった。

― ええ!?せっかくいい所だと思ってたのに…。

優里は彼との別れを残念に思ったが、引き留めて自分から連絡先を聞くことはしなかった。なぜなら「合格点レベルよりちょっと上くらいの男なら、まだこの場にたくさんいるだろう」と考えていたからだ。

― さて、残り時間はあと60分。もっといい人は見つかるかな?

気を取り直して、会場内を再びぐるりと見回してみる。…しかし。この日、優里は数人の男を比較検討しただけで、結局誰ともデートの約束をすることはできなかった。

「私の好みにぴったり合う“銘柄”の男って、いったいどこにいるの…?」

同窓会からの帰り道。ガックリとうなだれながら、優里はひとりつぶやくのだった。


今週のひと癖エピソード:酒に異常なこだわりを見せる女には、気をつけろ。男のことをいちいち条件付けし、評価している可能性アリ!


▶前回:真剣な顔でコソコソとスマホを覗き込む男。そこに映し出されていた“あるモノ”を目にした女は…?

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「こんな私、誰にも見せられない…」バリキャリの女上司が隠し持つ、裏の顔とは

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