チュート徳井「損得を考えてグッと押し殺すのも…」ヒコロヒーと“理不尽な出来事”の対処法を考える
TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。3月31日(水)のお客様は、チュートリアル・徳井義実さんとヒコロヒーさん。ここでは、“理不尽な出来事”に直面したときの対処法について、2人が議論していきました。
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(左から)ヒコロヒーさん、徳井義実さん
◆「感情論には持っていかんように」(徳井)
ヒコロヒー:このあいだ、ロケでちょっとスタッフさんに雑に扱われたというか……私みたいなものなんて、雑に扱われて当然だという気持ちはあるんですけれども。
徳井:そんなことはないけどね。
ヒコロヒー:(そのスタッフさんが)現場で会うなり「さっき2、3本終えてきたんですけど、芸人が全然おもしろくなかったので、ちょっと面白いのをやっちゃってください」みたいなのから始まって。
徳井:えっ!? それはアカンなぁ。
ヒコロヒー:そうなんですよ。最初は「はいはい……」って、シャットダウンする方向で逃げるようにしていたんですけど、最後の最後で「もっと尖ったことやっちゃってくださいよ!」みたいな無茶な要求をされて。
徳井:その人だいぶ痛いな(笑)。
ヒコロヒー:それで私もちょっとカッとなってしまいまして「この企画はもうバラシで構いません」って言ってしまったり。
徳井:けっこう言ったね(笑)。
ヒコロヒー:ただこれを“戦う意”と取るのか、それとも“いち若手のわがまま”と取られるのかは、やっぱりそのスタッフさん次第なので、もちろん私たちの仕事はスタッフさんがいて成り立つことですけども。徳井さんが若手のときに“この仕事嫌だったな”“雑なスタッフさんいたな”っていうことはなかったですか?
徳井:“この人ちょっと痛すぎるな”みたいなことはあったと思う。自分が“これちょっとあかんやろ”ってムカッとしたときに、理屈で考えて、自分から見てもあかんし、客観的に見ても、相手がどう考えてもおかしいよねっていうときは言ってた。
ヒコロヒー:え! 直接!?
徳井:うん。感情に任せずにちゃんと言ってた。
ヒコロヒー:なるほど。客観的に見て“理不尽だな”っていうときには理路整然と。
徳井:うん。多少勢いは強かったかもしれんけど、理路整然と言ってたな。じゃないと、そういう失礼な言動に対して、こっちも感情を乗せて言っちゃうと、何%かこっちも悪くなっちゃうというか。
ヒコロヒー:そうなんですよ!
徳井:だから感情論には持っていかんようにしたかな。
ヒコロヒー:やっぱりそうですよね。
徳井:まあでも、ええんちゃう?
ヒコロヒー:これ(私の行動に)“ええんちゃう派“ですか?
徳井:うん。だってムカついたんやろ?
ヒコロヒー:ハハハ(笑)。めちゃめちゃムカつきましたね。
徳井:(ヒコロヒーとは)そんなに面識はないけど、別に理不尽に腹が立つタイプではなくて、ちゃんと筋があって腹が立つような人なんやろなと思うから。間違ってはないんじゃないかな。でも、そういう“ちょっと痛いな”っていう人に限って、言われたことをほかのところで言ったりするからな。
ヒコロヒー:うわぁー……だから多分、こういうことを繰り返していくと“若手のくせにめんどくさいぞ”って、言われるんじゃないかというところで、ちょっとグッと我慢していかないと……というような。
徳井:そこは損得を考えてグッと押し殺すのも、それはそれで利口なやり方かもしれんしな。
ヒコロヒー:そうですね。
徳井:俺も1回、何年も前の話やけど(理不尽なことが)あって。昔お付き合いしていた人が表に出るような人で、その人がのちに結婚されたのね。それで、結婚されて1年くらい経った状況である番組に呼んでいただいたんやけど、打ち合わせのときにスタッフさんが「徳井さんの例の恋愛の件、ちょっとイジりますんで」みたいな。
ヒコロヒー:もう(イジるのは)決定事項として。
徳井:そう。“大丈夫ですか?”でもなく、「イジりますんで」みたいな感じできたから「向こうの方は結婚されてますし、それはちょっとやめてください」って言ったら、そのスタッフが「あ〜……」みたいになって。
ヒコロヒー:腑に落ちていない感じ。
徳井:“こいつ、芸人のくせに恋愛でイジられるの嫌なんかい”みたいな。でもそれは、俺はいいけど相手がおることやし「それはだめですね」って。声を荒げてはいないけど、結構強めに言わないと本番で言っちゃう人もいるやん。“本番が始まったら、もうドンでいっちゃえ!”みたいな。そうなるとヤバイなと思ったから強めに言ったら、後々にその人が俺の悪口を言いふらしている、っていうのがうちのマネージャーの耳に入って。
ヒコロヒー:うわぁ! やだー!
徳井:マネージャーから「〇〇っていう人知ってます? 実はこうこうで……」みたいな。
ヒコロヒー:嫌ですね。
徳井:うーんまぁ……そこさえもグッと堪えるのか、やけどね。
ヒコロヒー:なるほど。でも、“芸人だったら何を言われてもお笑いで返せ”みたいな風潮があるじゃないですか。
徳井:まあね。
ヒコロヒー:それはとっても素晴らしいことやと思うんですよ。例えば、明石家さんまさんが街中で蹴られて、「ナイスキック!」と言った話とか、ものすごい素敵じゃないですか。私ももちろんそうなりたいし、そうありたいと思いますけど、やっぱり私にはまだできなくて。だから、(先ほどの)スタッフさんにも申し訳ないし忍びないですけど、「“すべてお笑いで返す”のはできません」と、今この場を借りて宣言させていただいております。
徳井:ハハハ(笑)。でも、もちろん最大限の努力はするし。
ヒコロヒー:はい、もちろんです。この仕事が大好きですから。
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本日、4月29日(木・祝)のお客様は、福澤朗さん×青木源太さんがご来店。一体どんな話が飛び出すのか……!? お楽しみに!
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<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜 25:00~26:00
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/speakeasy/