寄り添い必ず返事をしてくれる保護ネコ「本当に救われたのは僕の方」と飼い主(米)

米カリフォルニア州ロサンゼルスに住むハビエル・ネグレテさん(Javier Negrete)は2015年、トラウマになるようなつらい出来事に直面し「話し相手が欲しいんだけど、どうしたらいいだろう」と母に相談した。

その日、母が息子に勧めたのは地元の動物保護センターで、ハビエルさんは「きっとすぐにBFF(ベスト・フレンド・フォーエバー/永遠の大親友)が見つかるわよ」と背中を押されて納得し、センターへと足を運んだ。そしてこのことが、ハビエルさんの人生に大きな変化をもたらした。

ハビエルさんはセンターを訪問した日のことを、このように振り返っている。

「ドアを開けて、最初に目に飛び込んできたのがオスネコの“カーミット(Kermit、6)”だったんだ。名札を見て、僕が『ハロー、カーミット』と挨拶すると、カーミットは僕を見上げてゆっくりとまばたきしてね。その瞬間、このネコを連れ帰ろうと思ったのさ。」

「その夜のことだったよ。ベッドに入るとカーミットがそばにやってきて一緒に寝てくれたんだ。そして朝までずっとそばにいてくれた。そして僕が『グッドモーニング』と挨拶すると、『ニャー』と鳴いて応えたんだ。まるで僕が言っていることを理解しているかのようにね。今までそんなネコに会ったことがなかったから最初は驚いたよ。」

実はハビエルさんは幼い頃に虐待を受けており、深い心の傷を抱えていたという。

「カーミットがやって来る前はセラピーにも通ったよ。セラピストは『こうしたらいいよ』と言ってくれるけど、心の中で『それは正しいけど、今はそんなことを聞きたくない』って反発する自分がいてね。でもカーミットは違ったんだ。」

「カーミットは僕が人生で一番苦しんでいる時に現れて、僕と会話をしてくれた。それも『君はこうあるべき』とか、僕の行動を批判するようなことは一切しない。そしていつもそばにいて僕に寄り添ってくれた。表向きは僕がカーミットをシェルターから連れ出したということになっているけど、本当に救われたのは僕のほうだよ。」

そのように語るハビエルさんの表情は穏やかで、心が満たされているのがわかる。ハビエルさんは「カーミットと話をすることは大好きさ。だって必ず何らかの返事をしてくれるから。それにカーミットは僕の人生を変えたんだ」と明かし、「カーミットには心から感謝してるよ」と述べた。

なおハビエルさんは昨年5月に『The Dodo』のインタビューに応えており、カーミットとの日々のやりとりを捉えた動画が公開されている。またInstagramにもカーミットとの会話の様子などを多数投稿しており、フォロワーは16万人を超えている。

ある動画では、ハビエルさんが「キスしてくれる?」とカーミットに尋ねると、「ニャオ」と鳴いてカーミットが顔を近づけキスをする。そして今度はカーミットが「ニャオ」と鳴き、ハビエルさんにキスを求める。その様子はまるで恋人同士のようでもあり、ハビエルさんとカーミットの間には温かい時が流れているのであった。

ちなみにハビエルさんのInstagramには、「私もこんなネコにそばにいてもらいたい」「なんて可愛いの!」「胸がキュンとしちゃった」「カーミットのようなネコに会ったことがないよ。飼い主はラッキーだね」「ベストフレンドだね」「フワフワの被毛が気持ちよさそう」「まるでセラピーキャットだね」といったコメントが寄せられており、ハビエルさんは「カーミットは特別な存在だよ。僕と双子なんじゃないかと思うこともあるほどさ」と語っている。

画像は『Javie & Mr. Kermit 2020年12月4日付Instagram「Sweet dreams」、2021年3月9日付Instagram「Kermit said “snooze”」、2021年4月2日付Instagram「The video you need right meow」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 A.C.)

2021/4/28 21:00

この記事のみんなのコメント

1
  • ソエリ

    4/28 21:54

    ╰(*´︶`*)╯♡

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