King & PrinceもSnow ManもNCTのパクリ? カメラマンが明かす“K-POP風アイドル”増加の裏事情

 King & Princeが5月にリリース新曲「Magic Touch」のミュージックビデオがYouTubeで公開された。全編英語詞のヒップホップナンバーで、世界的ダンサーを振付家に据えたというから、力の入りようがうかがえる。

 キンプリファンからは概ね好評のようだが、中には「K-POPまんまという感じ」「NCTにそっくり」「これがK-POPグループの曲だと言われても区別つかないと思う」などといった声も。ウェブメディア編集者はネット上の声について、こう語る。

「曲調自体もK-POPのボーイズグループNCT Uが昨年リリースした『Make A Wish』に似ているのではないか、という声もありましたね。フォントのデザインや、MV全体のサイケデリックな色合いやネオンカラーの使い方などが、NCTやEXOのMVを彷彿とさせたようです」

 ジャニーズとK-POPでいえば、昨年リリースされたSnow Manのデビューシングル「D.D.」が、NCT Uの「第七感(The 7th Sense)」のMVに似ているとプチ炎上。さらに、昨年6月には嵐がYouTubeで公開した「Face Down : Reborn」のリリックビデオが、韓国のボーイズグループ・DAY6のMV「”ZombieEnglish Ver.” Lyric Video」に酷似していると話題になった。

 ジャニーズがここまで“K-POP風”に染まるのはなぜなのか? アーティストのジャケット写真などを手がけるカメラマンA氏が匿名を条件にこっそり舞台裏を明かしてくれた。

「ジャニーズだけじゃなく、K-POPを模倣したグループはめちゃくちゃ増えている。理由は単純に流行っているからだと思いますよ。僕たちもクリエイティブに際して、K-POPアイドルの画像を渡されて『こういう感じでお願いします』ってオーダーされるので、自ずと似てしまうわけです。レコード会社から打診を受ける際によく提示されるのが、NCT、EXO、テミン(SHINee)、SEVENTEENといったK-POPグループの写真やMVですね。MVに関しては、実際に韓国から映像監督を呼んで撮影するパターンも増えているので、“K-POPのまんま”になることもあります。ただ、予算が全然違うので、結局本家のスケールには遠く及ばないものになってしまう。今回のキンプリのMVもまさにそんな感じがしますよね。衣装も安っぽいし……」

「コンテクスト」が抜け落ちているジャニーズのアイドル

 まるで無料フォントのような扱いになっているK-POPのアートワークだが、こうした現象についてK-POPライターは「それだけ韓国の音楽が日本に浸透している証」と前置きした上で、こう進言する。

「日本のアイドルも世界進出を目標にするグループが増えてきました。ですので、現在進行形で世界中の若者を熱狂させているK-POPが見本になるのは当然のような気がします。しかし、SnowManやキンプリのMVを見ると、K-POPの上澄みだけをすくっている感じが否めない。

 K-POPがリスナーを夢中にさせる要因は、高いパフォーマンススキルと、緻密なアートワーク、それに加えて強烈なメッセージ性です。アメリカのアーティスト同様に、BTSやNCTは歌詞やミュージックビデオの中に強烈な物語性や社会的メッセージを織り込んでいます。若いリスナーは“コンテクスト”にシンパシーを感じて熱狂している。しかし、ジャニーズはダンスや衣装、MVの雰囲気を真似しているだけで、物語性やメッセージ性に乏しい。これでは世界に通用しようがない。本気で真似をするのならば、今一度K-POPをしっかり研究する必要があるでしょう」(韓国在住のK-POPライター)

 どうもK-POPの猿真似感が否めないジャニーズのアイドルたち。世界に打って出ようというのならば、今一度戦略を練り直す必要がありそうだ。

2021/4/28 12:00

この記事のみんなのコメント

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  • トリトン

    5/1 13:34

    アメリカに原爆落とされて(もアメリカ大好きな変わった精神だからね、罪を憎んで人を憎まず家族が殺されても許しかねんからね。世界一不思議な民族ですから。だからインドネシアや台湾とかにひどいことされても大好き♥なのだから理解できませんが。

  • 何故こんなにも日本は韓国から批判されるのに日本人は韓国好きなのかな⁉️

  • おやぢ

    5/1 9:44

    最近のアイドルの事情は知らんけど、この記者(?)は、コンテクストって言ってみたかっただけのように見えるwww

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