【何をやっても様になる!】佐藤健の素晴らしさを堪能できる出演映画5選
何でも完璧にこなす俳優・佐藤健の軽やかな凄み
TAIWAN, CHINA - JANUARY 02: (CHINA MAINLAND OUT)Takeru Sato came to Taipei to promote his new film ¡°Over Night¡± on 02 January, 2020 in Taipei,Taiwan,China.(Photo by TPG/Getty Images)
俳優・佐藤健。ドラマ「仮面ライダー電王」(2007年/テレビ朝日)でドラマ初主演。ライダーファンの子供たちやそのお母さんたちから絶大な人気を博し、その後、ドラマ、映画と活躍の場を広げていきます。キャリアを重ねて、どんどん魅力を増していった俳優。演じる役を自分のものにするというような強さではなく、演じる役と溶け合うように同化していく俳優といった印象です。
最初に強烈な印象を抱いたのはNHK大河ドラマ「龍馬伝」で岡田以蔵を演じたのを観たとき。剣術に長けていたけれど、純粋ゆえに利用され「人斬り以蔵」と呼ばれる暗殺者に仕立てられていく孤独な男を演じ、出演シーンでは場面をさらう魅力を放っていました。
その後の活躍はご存じの通り!
佐藤健の出演作セレクションいってみましょう。
『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』
まずは最新作から『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』です。
佐藤健さんの現時点での代表作ですね。
時代劇というより、漫画の実写映画化で時代劇エンタテイメントとして第一作目から大ヒット。
緋村剣心=佐藤健というイメージが定着しました。
まず本シリーズにおいての佐藤さんの素晴らしさは、剣心に常に寄り添うことはもちろん、漫画の原作ありきの作品であることを念頭においた演技をしていることです。
そこに必要なのはリアリティではなくファンタジー。
漫画の世界を大切に原作の剣心ファンの夢を壊していけないという意識がすごく高いように感じました。
それとアクションシーンの完璧さ。もともと運動神経がいいのかもしれないけど、スピード感や剣裁きなど、かつて「人斬り抜刀斎」と呼ばれた男ならではの凄みを見せてくれて。
芝居への意識の高さはもちろん、かっこいい佐藤健がつまった作品だと思います。
『バクマン。』
映画『バクマン。』は、原作・大場つぐみ、漫画・小畑健による人気漫画の実写映画化。本作では、少年ジャンプでのデビューを目指す高校生漫画家(作画担当)のサイコーを佐藤健さんが演じ、ストーリー担当のシュージンを神木隆之介さんが演じています。
キャストが発表された当初、配役が逆では?と言われた二人。確かにシュージンの方が物事を俯瞰で見て判断できる大人びた一面があり、佐藤健向きな感じもしましたが、でも逆だったからこそ、佐藤さんは新たな魅力を披露できたのではないかと思います。
天才高校生漫画家(染谷将太)を超えたい、ジャンプの頂点に立ちたい!その気持ちを漫画にぶつけてく、インドアの青春群像劇は、前半の軽快さから後半、漫画家として追い込まれていく姿は鬼気迫るものがありました。
もう彼の高校生役は見られないかもしれない。そういう意味でも貴重な作品です。
『何者』
朝井リョウの直木賞受賞小説を映画化した『何者』。佐藤健、菅田将暉、有村架純、二階堂ふみ、岡田将生が就活中の大学生を演じています。彼らの先輩役は山田孝之という20代~30代の人気のある演技派俳優が勢ぞろい、スター映画でもあります。
佐藤健さんを拓人役に配したのはベストキャスティングだったなと思います。彼はポーカーフェイスな印象があり、それがそのまま拓人役に活かされているからです。どこか冷めた目でみんなを見て、彼らの行動を分析しています。これには裏があるのですが、表の拓人はそのまま佐藤健のイメージ通り。
そのイメージをくつがえす後半の展開は物語としておもしろく、佐藤さん演じる拓人がこの物語のの象徴。静かに淡々と演じていますが、だからこそ、後半の拓人の闇が生きたのだと思います。
『ひとよ』
映画『ひとよ』は、比較的エンタメ色が多かった佐藤健さんの出演映画の中でも異色の作品かもしれません。子供たちのためにDV亭主を殺した母親(田中裕子)。15年後、服役していた母が帰宅したことから始まるシリアスな家族ドラマ。劇団KAKUTA上演の同名タイトルの舞台作品を白石和彌監督が映画化。観たことのない佐藤健が見られると評判だった作品です。
佐藤さんが演じるのは、小説家になる夢を抱きながら風俗雑誌のライターをしている次男。おそらく佐藤健キャリア史上、いちばんの汚れ役かもしれません。冴えない人生を送り、貧しい暮らしに嫌気がさし、どこか人生投げやり。それが見た目や態度に現れています。また、兄弟たちの母をめぐる激しいぶつかりあい、心の行き場がない苦しみは胸に迫ります。
ちょうど30代に入った頃の出演作なので、選ぶ作品に変化があったのかもしれません。
エンタティメントに主軸を置いた作品にも出演しつつ、人間の深淵に迫った作品で、自分の演技を深めたり、引き出しを増やしたりという狙いがあったのかも。今後もシリアスなドラマで、まったく見たことのない佐藤健を見せていただきたいと思います。
