<アカデミー賞>『ミナリ』ユン・ヨジョンが助演女優賞を受賞! 韓国人女優として初

 日本時間26日、第93回アカデミー賞授賞式がアメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターとユニオン駅にて開催され、韓国出身の移民一家の奮闘を描く『ミナリ』のユン・ヨジョンが、韓国人として初めて助演女優賞を受賞した。

 韓国出身のユンは、カンヌ国際映画祭に出品された『ハウスメイド』や『蜜の味 〜テイスト オブ マネー〜』で国外からも高い評価を受け、ウォシャウスキー姉妹監督が手掛けたNetflixのドラマシリーズ『Sense8 センス8』で、アメリカでの英語ドラマデビューを果たした。50年以上のキャリアを誇り、近年の代表作は、『それだけが、僕の世界』『チャンシルさんには福が多いね』『藁にもすがる獣たち』など。

 『ミナリ』は、韓国系アメリカ人のリー・アイザック・チョンが、自身の幼少時代を基に監督と脚本を手がけた。本作で韓国移民一家のおばあちゃんを演じたユンは、全米映画俳優組合賞、英国アカデミー賞を受賞している。

 ユンは、「ブラッド・ピットさん、はじめまして。お会いできて光栄です」とプレゼンターを務めたブラッドにあいさつした後、「ご存じのように私は韓国出身です。いつもテレビでこのアカデミー賞を観ていました。実際ここに来ることができて、とても信じられてません」と感慨深くコメント。

 「『ミナリ』の素晴らしい家族、スティーヴン・ユアン、ハン・イェリ、ノエル・ケイト・チョー。私たちは家族になりました」と共演者をたたえたうえ、「そしてなんといってもリー・アイザック・チョン監督、彼がいなければ私はここにはいません」と感謝を述べた。

 続けて「私は競争はあまり好みません。5人のノミニーがいます。それぞれの作品で異なる役柄で演技しました。ですので競争などはふさわしくありません。私は少しだけ運が良かっただけです」とし、「2人の息子にも感謝したいと思います。ママは一生懸命仕事をしたからこの賞を受賞することができました」と話して会場を笑いに包んだ。

 最後は、「私の最初の(出演映画の)監督、キム・ギヨンにも捧げたいと思います。彼はきっと誇らしく思ってくれていると思います。心から感謝を申し上げます」と、1971年の作品『火女』でタッグを組んだキム・ギヨン監督へ感謝の言葉を寄せた。

<第93回アカデミー賞助演女優賞:候補一覧(★が受賞者)>

マリア・バカローヴァ 『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』

グレン・クローズ 『ヒルビリー・エレジー ‐郷愁の哀歌‐』

オリヴィア・コールマン 『ファーザー』

アマンダ・セイフライド 『Mank/マンク』

★ユン・ヨジョン 『ミナリ』

2021/4/26 10:54

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