『進撃の巨人』“好きなキャラ”、女性にきいたベスト10。リヴァイは2位
4月9日発売の『別冊少年マガジン5月号』(講談社)で、ついに最終回を迎えた大人気コミック『進撃の巨人』。累計発行部数は1億部を超え、アニメ版もこれまで4度にわたってシリーズ化されています。
2010年~20年代を代表する作品である進撃の巨人は、魅力的な人物たちが多数登場します。
少年誌への掲載作品ですが女性からも大人気作品の本作について、女子SPA!では30~40代の女性を対象に好きなキャラクターの人気投票を実施(※)。上位10人を紹介していきます。
【以降、原作漫画の第29巻収録第116話『天地』まで、アニメ版第4期(The Final Season)Part.1題75話『天地』までのストーリー展開に触れています。これから楽しまれる予定の方はご注意ください。】
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「進撃の巨人」好きなキャラクターは?(複数回答)
9位 ゾフィア 4.5%
9位 ライナー・ブラウン 4.5%
8位 エルヴィン・スミス 5%
7位 ピーク・フィンガー 5.5%
6位 アルミン・アルレルト 6.5%
5位 ハンジ・ゾエ 7.5%
4位 ウド 9%
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◆9位 ライナー・ブラウン
まず同率9位のひとり、ライナー・ブラウンは物語序盤から3月まで放映しているアニメの最新シリーズまで登場していた人物。主人公エレンと同じ104期訓練兵団の卒業生で、個性的な訓練生たちのまとめ役でしたが、実は…という役柄。
マーレ編でも戦士隊副隊長として若い後輩たちから慕われるリーダーシップを見せますが、一方で数多くの者たちを死に追いやったことで苦しみ続けます。
すっかりダンディーな大人の男性へと成長していますが、物語が進むにつれて彼が幼い頃から抱えてきたコンプレックスも明らかに。そんな様子に、支えてあげたいと母性本能をくすぐられるかもしれませんね。
◆8位 エルヴィン・スミス
続いて8位のエルヴィン団長は、調査兵団のトップとしてエレンの巨人化の能力を知ったうえで兵団に迎え入れた人物。前王政の打倒やウォール・マリアの奪還などの偉業を達成した頼れる指揮官でもあります。
物腰の柔らかさと冷静沈着さ、巨人を前にしても一歩も引かない勇気を持ち合わせた作品内では一番の理想の上司キャラ。生涯独身を貫いていましたが、もし平和が戻り結婚していればよき夫や父親になっていたかもしれませんね。
◆7位ピーク・フィンガー
7位のピークは戦場では四つ足で歩く「車力の巨人」となり、背中に砲台を乗せて戦いますが普段はおっとり系で独特な存在感。
強いイメージの女性キャラが登場する進撃の巨人の中では普通っぽい見た目と性格で、軍隊にいながらも自然体。後輩隊員たちからも慕われていて、いつも気だるそうな表情を浮かべているところもなんだか親しみが持てます。
◆6位 アルミン・アルレルト
そして、エレンとミカサの幼馴染で調査兵団の仲間でもあるアルミンは6位。気弱で女の子のような見た目から幼いころはいじめに遭っていましたが、誰にも負けない芯の太さを持った人物。体力では劣るものの、その頭脳と決断力で親友エレンや人類の危機を何度も救います。
夢を見ることすら許されない世界に生きながらも好奇心が人一倍強く、子供のころから憧れていた「海」に仲間たちと訪れた場面は、物語の名シーンのひとつになっています。
◆5位 ハンジ・ゾエ
そんなアルミンとは別の意味で好奇心が強い人物なのが5位のハンジ・ゾエ分隊長。物語序盤では巨人の謎に迫ろうとする思いが強すぎてマッドサイエンティストっぽく描かれていますが意外と武闘派な一面も。人情味あふれる性格で兵士たちからの信頼も厚く、物語終盤では調査兵団の団長を託されます。
その見た目や話し方から女性だと思っているファンが大多数ですが、作品内では性別が明かされていません。どちらなのか質問された作者・諫山創氏はブログで「性別は明言しない方がよさそうだと確信ましたw」(原文ママ 2011年03月30日投稿より)と、あえて明言を避けているのでファンの間では今も論争になっていますが、眼鏡姿(※後に眼帯も着用)でコスプレイヤーの間でも人気の高いキャラです。
◆4位 ウド
並みいる主要キャラを抑えて4位と予想外の上位に入ったのが物語後半のマーレ編から登場するのウド。同率9位のゾフィアと同じエルディア人戦士候補生ですが、おとなしく見えて、キレると「クソ野郎おまえぁぁああああああ!!」と叫ぶなどの振れ幅を持ったキャラ。
眼鏡姿の似合う知的な少年として描かれており、クールそうな見た目に反して熱いハートの持ち主。このまま成長すればイケメンとして将来は間違いなくモテるタイプでしょう。
◆3位 ミカサ・アッカーマン 16%
ミカサが3位にランクイン。一人で巨人を倒せるほどの実力を持つ人物ですが、基本的に無口で感情の起伏をあまり見せません。ただし、それがエレンのことになると途端に感情的になり、時として暴走してしまうことも。
漫画やアニメの一般的なヒロインとは違い、甘えたりなどのデレる場面はありません。愚直なまでに不器用にしか生きられず、常にエレンに寄り添って彼を守ろうとする。その姿に惹きつけられてしまうようです。
◆2位 リヴァイ・アッカーマン 21%
“人類最強の兵士”として無数の巨人たちを葬ってきたリヴァイ兵士長がヒロインをおさえて堂々の2位。初期のころから高い人気を誇り、男女全世代を対象に行ったほかの人気キャラクターランキングでは1位になったこともあるほどです。
人類最強キャラなのに公式プロフィールによると身長は160センチでアルミンや女性のミカサよりも小柄。また、粗暴そうなイメージに反して真面目で部下思い。潔癖症で掃除好き、紅茶を愛好する一面も。この辺のギャップが人気の理由になっているようです。
◆1位 エレン・イェーガー 51%
数多くのキャラクターを抑えて1位は主人公のエレン。半数が好きな人物に挙げており、2位のリヴァイ兵長を大きく引き離す圧倒的支持率でした。
物語が始まって早々に巨人に食べられてしまう展開には驚かされましたが、なんとエレン自身にも巨人化の能力があることが発覚。ただし、それでも何度も倒され、絶望を味わいながらも仲間たちの支えと不屈の闘志とでそれを乗り越える。多くの人に愛される少年漫画らしい主人公と思いきや、巨人化をはじめ驚きの展開を見せるストーリーの中で、その印象は何度も変わります。
エレン自身は家族や友に対する強い愛情を持った人物。弟や息子として見ている方も多いのかもしれませんね。
6月9日には最終巻となるコミック第34巻が発売され、この冬からは3月でいったん終了したThe Final Seasonの続編の放送が決定している進撃の巨人。連載は終了しましたが、今後もまだまだ目が離せなさそうです。
【調査概要】
調査方法:アイブリッジ(株)提供の「リサーチプラス」モニター(30~49歳女性)に対してアンケートを行い、その結果を集計したものです。
調査期間:2021年4月13日
有効回答者数:30~49歳女性200人
<文/トシタカマサ>
【トシタカマサ】
一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。