圧倒的な成功者は何が違う? 脳の無意識領域の使い方にあった

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仕事、恋愛、プライベートなどでどんなに努力しても、思うような成果に結びつかないケースは少なくないだろう。圧倒的な成功者と一体何が違うのか? その秘密は、能力差ではなく脳の無意識領域の使い方にあるという。

◆無意識領域は本当の願望をわかっている。ごまかしは利かない

 30年以上、無意識を研究し多くの人を成功に導いているメンタルトレーナーの梯谷幸司氏はこう話す。

「人の意識は1〜3%が理性による顕在意識で、残りの97%以上は無意識(潜在意識)がコントロールしています。無意識には本当の願望が反映されるため、いかに建前を掲げて頑張っても無意識と一致していないと行動に制限がかかり、願望達成とは逆行し続けてしまう」

 心理カウンセラーの石原加受子氏は、無意識の性質についてこのように説明する。

「無意識は望みに対し善悪の判断をせず、その人が強く感じていることをそのまま実現させようとする習性があります。たとえば『家族のため』と言って脱サラして起業しても、『プレッシャーから逃れて楽になりたい』というのが本音だった場合、失敗するほうに舵を切るのです」

◆思いや信念を変えることが難しいのはなぜ?

 だが、そうした思いや信念を変えることが難しいのはなぜか?

「脳=無意識は、その考えを導き出した前提にフォーカスするからです。たとえば『人生は思い通りにならない』と考えると脳は思い通りにならなかった人や物事ばかりを集め始めます。しかし『人生は思い通りにならないから面白い』と考えると、面白いことに意識が向き始め、結果的にうまくいくのです」(梯谷氏)

 それではなぜ、顕在意識と無意識のズレが生じるのか? 原因は「意思決定基準の違い」にある。

「これまで多くの成功者にインタビューしてきた結果、決まったパターンがありました。大きくは、彼らが自己基準での行動を徹底させている点です」(同)

◆自己決定に沿うことのポジティブな効果

 自己決定に沿うことのポジティブな効果は、脳に及ぼす影響を見ても明らかだ。

「他者基準で真意にそぐわないことをすると脳の苦痛系が働き、ストレス物質であるコルチゾールが分泌され、最悪の場合は健康被害に繫がる。本当の望みに従った場合は脳の報酬系が働き、ドーパミンやオキシトシンなど快楽物質が出る。行動量に差が出てくるのは明らかでしょう」(同)

 また、非主体的な行動を繰り返していると「無意識下に反発心が蓄積される。それが逃避や自己破壊的行動などの不利益な形で表出するようになる」(石原氏)という。

◆自分の望みに正直になることが無意識を鍛える

 真意に沿わない自己決定は、脳のホメオスタシス(恒常性維持機能)にも阻害される。脳科学に基づくビジネスコンサルタントの星渉氏は「目標設定があいまいな場合、脳は『別に今のままでも死なないし』と判断し、不安や焦燥感を湧かせたり、できない理由などを探し全力で止めようとします」と話す。

 では、顕在意識と無意識を一致させるためにはどうすればいいのか? 石原氏は「罪悪感を持たずに、自分の欲求や望みに正直になること」と話す。そこには「『自分にはできる』という自己有能感、自己決定感」が不可欠であるが、そのために星氏は「脳の特徴を知り、現在の自己評価を変えること」が必要であると説く。

「自己評価とは他者と優劣を比べるものではなく、自分の能力に対する信頼を指します」

◆自己評価が低いと、願望達成に必要な情報が入ってこない

 自己評価が低いと、願望達成に必要な情報が入ってこない。

「たとえば部屋の中で赤を探せと言ったら赤以外のものが認識から外れます。これをカラーバス効果と言いますが、人も同じく、今の自己評価にふさわしい情報しか採用しません」

【メンタルトレーナー・梯谷幸司氏】
心理技術アドバイザー。約30年かけ独自の「梯谷メソッド」を確立。著書に『自分のままで突き抜ける無意識の法則』(大和書房)ほか

【心理カウンセラー・石原加受子氏】
心理相談研究所オールイズワン代表。「自分中心心理学」を提唱。『「また断れなかった…」がなくなる本』(河出書房新社)など著書多数

【作家・ビジネスコンサルト・星 渉氏】
Rising Star代表。起業家向け科学的メンタル思考ベースのビジネス構築理論を指導。共著に『99.9%は幸せの素人』(KADOKAWA)など

<取材・文/週刊SPA!編集部>

―[成功を引き寄せる(脳)トレーニング]―


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