バイトをコロナ解雇された40代が、月収30万円に這い上がった手段とは

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新型コロナ発生から1年。厚生労働省は、コロナ関連で仕事を失った人が10万人を超えたと発表。正規・非正規、老若男女問わず、多くの労働者が解雇の憂き目に遭った。飲食店で7年間アルバイトをしていた男性は、コロナを機に昨年あっさり解雇されてしまったと話す。しかし、現在はこれまでよりも多い収入を得ているようだ。一体どのように這い上がったのだろうか? 詳しい話を聞いた。

◆7年間アルバイトした蕎麦屋をあっさり解雇

 小嶋圭一さん(仮名・42歳)は、都内の大学を卒業してから20年、定職に就いたことがない。昨年までは、7年間蕎麦屋でアルバイトをしていた。

「僕はクルーの中でも最古参。店長の代わりも務めていて、自分がいないと店は回らない」、そう思っていたのだが、コロナになるとあっさり解雇。非正規雇用の現実を突きつけられたという。

「彼女と同棲していたので住む場所には困りませんでしたが、貯金はゼロ。すぐに次の仕事を見つけたいと焦っていた矢先、友人が『ウーバーイーツの配達員が稼げる』と言っていたことを思い出して、とりあえず始めたんです」

◆ウーバーの報酬も激減。しかし……

 小嶋さんが配達員を始めた頃の配達報酬は一件あたり平均500円。すでに過当競争が起きていたとはいえ、6時間爆走すれば一日5000円にはなった。

「でも、今年に入ってからは配達報酬が激減。一件100円強のことすらあって、アップダウンの激しい都内を走り続けても一日3500円しか稼げないんです。それでもカネのために、無心で配達をこなしていたら、新宿区から東京郊外の狛江まで20㎞くらい走っていたこともありました。

 一部の配達員の交通マナーが悪いせいか、ウーバーのバッグを背負っていると、目の敵にしてくるドライバーもいますね。この前なんて、車道の端で一瞬休憩しただけなのに、タクシーが嫌がらせのように僕の横を車体スレスレで通過してきて、車のタイヤに足の親指を踏まれましたよ」

 体力の限界まで頑張っても、ウーバーイーツだけでは月13万円程度の収入。生活が成り立たなくなった小嶋さんは、今年1月から夜勤のバイトを始めた。

「SNSの規約違反の投稿をチェックするというもの。深夜0時~朝10時まで、大体週5で入って、20万~25万円の収入と、蕎麦屋のバイトと同程度稼げるようになりました。ときどき海外の殺人現場などグロ動画に遭遇すること以外は、基本的には楽な仕事です」

◆月収は30万円以上に!

 さらに、空き時間にウーバーで稼いでいるため、現在、小嶋さんの月収は30万円以上になる。

「これまで立ち仕事ばかりをやってきたけど、今の夜勤バイトのおかげでデスクワークの良さを知りました。できるだけこの生活を長く続けたいと思っています。ただ、蕎麦屋の件で痛感したのが、非正規の労働者は、経営が傾くと真っ先に切られてしまうということ。

 万が一、今のバイト先を解雇されてしまったら……。そう思うと、稼げるうちに働かないと、と思います。だから、ウーバーイーツをやめたくてもやめられないですね」

 一抹の不安と仕事がある喜びをかみしめながら、小嶋さんは今日もダブルワークに精を出している。

<取材・文/週刊SPA!編集部>

―[コロナ解雇、その後]―


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  • 日刊SPA!

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