佐藤健『るろうに剣心』への熱い思い吐露「人生をかけてこの役を全うしようと」

映画『るろうに剣心 最終章 The Final』初日舞台あいさつが23日、都内で行われ、佐藤健、武井咲、新田真剣佑、青木崇高、蒼井優、江口洋介、メガホンをとった大友啓史監督が出席した。

和月伸宏氏による人気マンガを原作とした実写映画シリーズ。これまで『るろうに剣心』(2012年)、『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(2014年)が公開され、累計観客動員数は980万人超を記録。今年封切りされる2作品をもってシリーズに終止符が打たれる。

この日、最終章の舞台あいさつとして初めてファンの前に立った佐藤は「ちょうど2年前の4月23日、正確にいうと22日の深夜にクランクアップしたんです。だから、今日という1日は忘れられない日になりそうだと非常に感慨深い。これまで支えてきてくださったみなさんに大変感謝しています。最近ここ1、2年でよく思うのは、人は日々の暮らしに光を見いだせないと生きていけない。この映画がみなさんの希望の光となれば幸いです」としみじみと語った。

最終章は制作費50億円、撮影期間7ヶ月、エキストラ6000人、キャスト・スタッフ2200人という大スケールで制作された。佐藤は「大友組のクランクインには『これこれ!』というサプライズがある。そのスケールの大きさで我々を圧倒してくれる。なので自然とモチベーションが上がる。その気にさせるのが上手いんです。まんまと人生をかけてこの役を全うしようと頑張れるわけです。その努力を汲み取ってくれて、編集で映してくれるんです。非常に役者冥利に尽きる」といい、本作は「その中でも最高の映画ができた」と胸を張った。

妥協せずこだわった部分として「着物の袖と袴の裾」を挙げ、「親指のどこまでが袖で隠れるか、つま先ギリギリかからない袴はどこなのか、衣装部の人と妥協せずに作りましたね」と告白。また、剣心の最大の敵・縁を演じた新田は「縁はところどころで衣装をチェンジしていて色が違うんです。ラストの殺陣、なぜ縁は白色の衣装だったでしょう?」と突然クイズを出題した。佐藤が「めっちゃ面白いじゃん。あるんだ?ちゃんとした理由が」と興味を示すと、新田は「正解は白色は、(剣心の妻で縁の姉の)巴が着ているから。だから最後、縁は最後の殺陣で白なんです。そこに全てをぶつける、という」と説明した。

また、「自分だけが知っているであろう佐藤健の一面」を紹介するコーナーで、蒼井が京都での撮影を回想。「予約をしてくれて『個室ありますか?』と聞いてくれたけど、どうも話が合っていなくて。ネットで調べたお店の住所にみんなで行ったらお寺だった(笑)。一生懸命、祈祷の予約していた」とおちゃめな一面を暴露。

青木も「焼肉屋に一緒に行ったとき、ハラミがないって言われたときの顔が、神経ぶちきれたみたいな顔してて(笑)。『ハラミのない焼肉屋って…』と言ってましたね」と笑いながら披露した。佐藤は苦笑いを浮かべつつ「そのエピソード、聞いているだけで腹が立つ。ハラミがないって…なんですって?って。ハラミはほしいよ」と切実だった。

2021/4/23 21:12

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