桜井ユキ、“離婚ハイ”で結婚観に変化「本能に近い部分で」
女優・桜井ユキが、Paraviで独占配信中のParavi オリジナルストーリー『リコハイ!!』で主演を務める。
同作は、TBSにて放送中の金曜ドラマ『リコカツ』の主人公・咲(北川景子)と紘一(永山瑛太)の住むマンションの別部屋で繰り広げられる、もうひとつの“離婚から始まるラブストーリー”。
桜井が演じるのは、真水のようにまともな人生を歩んできたが、ある日を境に夫の不倫相手の家で出会った“不倫相手の彼氏”とキケンな同居生活を始める専業主婦・希恵。
冒頭から非日常的な展開を迎える同作に“丸腰”で挑んだという桜井が、本作の魅力や共演者・黒羽麻璃央とのエピソードトーク、役者としてのこだわりを語ってくれた。
「希恵をすごく好きになったのを覚えています」
黒羽演じる27歳のモデル出身セクシーイケメン・健太との不思議な同居生活を描く本作。台本を読んだ感想を尋ねると「私はこれまで “ザ・恋愛します”という作品はあまり経験がないので...」と前置きし、「年下とラブラブするんだ、という感想です」と笑う。
今回演じる希恵は「不器用だけど、愛すべきキャラクター」。「人に対して自分を少し強く見せようとするところは共通点としてあるかもしれない」と共感も覚えた。
「気が強い部分もあるんですけど、誰よりも繊細。そして年下である健太といることで感化されてナチュラルな自分に戻っていくところもかわいらしい。希恵をすごく好きになったのを覚えています」と役柄へ愛着が湧いたことを思い返し、笑顔を浮かべる。
“年下”黒羽麻璃央は「子犬のような人」
“ラブラブする”お相手・黒羽には「最初は、全然目を見て話をしてくれなくて(笑)。子犬のような人」という印象を抱いた。
「あとになって聞いてみたら『桜井さんが怖かった』と(笑)。『セリフを噛んだら怒られるんじゃないか』『僕がやらかしたら機嫌が悪くなるんじゃないか』とビクビクしていたらしいです(笑)」と苦笑。
「部屋の中にグリーンがたくさんある現場だったんですが、私も観葉植物が好きで家にあるんだということをポロッと言ったら『どこかいい店知りませんか』って」。それをきっかけに話すようになったといい「オススメのお店を2、3箇所紹介したら、撮影期間中に買ってました(笑)」と仲の良さをうかがわせる。
黒羽の新鮮なリアクションが、ドラマのリアリティを高める要素のひとつになったことも。
「だからこそ、私もグッと気持ちを入ることができましたし、純度の高い、大事なシーンとなりました」と振り返った。
台本は“棒読み”で記憶「セリフをどう出すかはその場で出てくるものに委ねる」
夫の不倫相手の彼氏と同棲するという筋書きは、“離婚ハイ”になった希恵自身ですら驚く展開。体験したことのない人生を演じる役者として、桜井はどんなことを心掛けているのだろうか。聞くと「経験したことがないことばっかりは、正直に言って丸腰です」と明かす。
「準備はしたくてもできないんです。決め込んでいくということはしないように、どの現場でもセリフに自分でリズムをつけそうになっていたら絶対にやめます。基本的に棒読みでただ言葉を入れるという作業だけして、そのセリフをどう出すかは現場で出てくるものに委ねるスタンス」。
想像で役のイメージを固めてしまうことはしない。「いつもだったら5本立てているアンテナを10本立てるくらい集中力を高める。今回で言うと黒羽さんがどういう顔をされるか、どういう風に動くか。現場で落ちたものをいかに拾っていくかということを大事にしています」。
今作『リコハイ!!』については「基本的にすべてが会話劇で、シチュエーションが変わらないんですよね。部屋の中で起きる2人の出来事が主になってくるので、会話で物語を進めていくって、簡単なようで難しい」と分析。
「セリフをしゃべっていないときの空気、相手に見られていないときの表情とか、そういうものが推進力になると思っているので、私は黒羽さんの動きを見逃さないように、自分本位にならないように、とにかく目の前にいる人に集中することを大切にしていました」と力を込めた。
結婚観に変化も?「頭よりも、本能に近い部分で」
“離婚ハイ”略して『リコハイ!!』。結婚の在り方についても考えさせられる作品だが、桜井自身は人生の節目である「結婚」をどう捉えているのか。
「こういう結婚生活が送りたいなとか、こういう相手と結婚したいなというのは漠然とあるんですけど、私はこれくらいの年齢だからこれくらいの人と...って無意識に考えちゃってるんですよね」。
本音をこぼしながらも少し考えて、「でも結局、結婚したあとの生活でどう相手を見て、やりとりしていくかっていうことのほうが重要なんだろうな。希恵も自分のなにかにフタをして選択をした結果、今回のドラマのような展開になっている。頭で考えるよりも、本能に近い部分でいろんなことを選択して、身を預けてしまうのもいいんじゃないかな。結婚も頭でいろいろ考えず委ねてみるっていうのもいいのかなと思えましたね」と作品を通して心境の変化があったようだ。
そんな桜井に、『リコハイ!!』の魅力を改めて聞く。
「本当に素敵なセリフがたくさんあるんです。普段、日常生活で口に出さずに飲み込んで相手と接しているような、みんなの胸の内にあるようなセリフがすごくたくさんあります。単純に観て楽しいと思ってほしいし、見終わったあとに身軽になってほしいです」。
取材・文・撮影:山田健史
