「彼女が家にいる時に、コッソリやっていたのがバレた?」おうちデート直後、男が女にフラれた理由
コロナ禍の婚活において、すっかりメジャーとなった出会いの形。それは“マッチングアプリ”だ。
しかし、マッチングアプリでの恋愛や婚活を成功させるのにだって、テクニックが必要なのだ。
―リアルではモテるのに、どうしてアプリでは“いいね!”が貰えない?
―メッセージは盛り上がっていたのに、なんでフェードアウトされた?
―初めての顔合わせの後、どうして二度目に繋がらない…?
あなたも抱いたことがあるかもしれない、数々の疑問。その答えあわせを、今ここで。
▶前回:金曜14時に女を呼び出して、たった1時間半で解散…。男が絶対に夜会おうとしない理由
沙也加と付き合い始めて2か月が経つ。
出会いはマッチングアプリだ。
マッチングしてからデートをするようになるまで1か月もかからず、週に1度会うのが当たり前になってきた頃。僕から告白をして、沙也加も喜んでOKしてくれた。
今はあまり外に出られないこともあり、週末になると僕の部屋に彼女が泊まりにきて、自宅でデートを楽しんでいる。
沙也加:「渉さん、今週末は夜ご飯どうする?何か買って行く?それとも作る?」
こんなやり取りもまだ新鮮に感じられて、付き合いは順調そのものだと思っていた。
ところがこのデートのあとから、沙也加の態度が明らかによそよそしくなったのだ。
― 急にどうしたんだろう。
ふたりとも、楽しい時間を過ごしていたはずなのに。
交際2か月、順調に仲を深めていくふたり。問題なんてなかったはずなのに…
Q1:付き合う前から女が考えていたこととは?
沙也加と付き合い始める前。
本気で彼女を作ろうと思った僕は、かなり積極的にマッチングアプリを使っていた。
少しでも気になる女性がいれば“いいね”をし、運良くマッチングすれば自分からマメにメッセージを送っていたのだ。
その甲斐もあってか、登録してすぐにふたりの女性とデートするようになった。
だが、自分にはまだほかにも出会いがあるのではないかという欲が捨てきれない。その後もアプリをまめにチェックしていたところ、偶然沙也加のプロフィールを見つけ、あまりにもタイプだったので指が勝手に“いいね”を押していた。
マッチング成立後にメッセージを送ると、返事はすぐに返ってきた。
渉:「はじめまして、渉です。僕も海外旅行好きです。よろしくお願いします」
沙也加:「はじめまして。そうなんですね!よろしくお願いします」
沙也加のプロフィールには旅行が好きだと書かれていて、ギャラリーには海外を訪れたときの写真が何枚か投稿されている。
沙也加:「また自由に海外旅行できるようになるといいですね」
渉:「本当に!でも僕はその前に沙也加さんにお会いしてみたいです」
テンポのいいやり取りが続くようになり、このメッセージに「私もです」と返事が来たときには、すぐにでもデートに誘おうと決めた。
渉:「沙也加さんはいつが空いてますか?何が食べたい?」
沙也加:「土日のお昼はどうですか?イタリアンが好きかな、でも何でも食べられます」
1度目のデートはレストランのテラス席でランチを食べて、次の週はイタリアンディナー。そのあともデートを重ねて4度目に会ったとき、僕たちは付き合うことになった。
沙也加は控えめな性格だが、自分の意見をハッキリ伝えてくれて、変に気を使わずに済むところがいい。何事もテキパキと進めたい性格の僕と相性もいいと思う。
「沙也加さんとマッチングアプリで出会えて本当によかったよ」
「そんな…ありがとう。そういえば渉さんこそ、どうしてマッチングアプリを始めようと思ったの?」
沙也加からの質問に、僕は「本気で彼女を探していた」と正直に答えた。
「あ、でも沙也加さんと会ってからはほかの人とデートしてないし、メッセージもしてないよ!」
「へーそうなんだ。だけど、これからはもうアプリは必要ないね。私たち」
いつもより強い口調に感じたが、確かにそうだ。
沙也加という素敵な彼女ができた僕に、マッチングアプリを使う必要はなくなった。
ところがある日を境に、女の態度が急変。一体何をやらかした?
Q2:女の態度が急に変わったのはナゼ?
沙也加が僕の家に来るのは何度目だろう。
キッチンも使い慣れたようで、カプレーゼやフリット、カルパッチョ、それに何か煮込み料理を作ると張り切っている。
「渉さんはゆっくりしてて」
その言葉に甘えてリビングでくつろいでいると、スマホに通知が届いた。
マッチングアプリだった。
ほかの女性とのやり取りをやめたのは本当だ。だが、通知が届くたびにアプリを開いて確認していることは彼女に言っていない。
ただ見ているだけなのだから、あえて伝える必要もないだろう。それにこの程度なら、“使っている”うちに入らない。
誰かと一緒にいるときはなるべくスマホを見ないようにしているのだが、離れた場所にいるのならいいと思った。
キッチンにいる沙也加が忙しそうにしている姿を確認してから、僕はごく軽い気持ちでマッチングアプリを開いたのだ。
「ねぇ、渉さんはマッチングアプリってどうしてる?」
料理をテーブルに運びながら、沙也加が突然そう尋ねてきた。スマホの画面を見られたのかと一瞬焦ったが、視線は僕ではなく皿の上に向けられている。
僕は何でもないように装いながら、すかさず答えた。
「え…もうやってないよ!」
「そうだよね、私も」
彼女もアプリはもうやっていないと言うし、嘘をつくタイプではない。僕がいまだにやめていないことがバレるはずはないだろう。
次の日、沙也加は珍しく夜まで連絡してこなかった。そして遅い時間になってようやく送られてきたLINEを見て、僕は驚いてしまった。
沙也加:「来週会うのは難しいかも。というか、しばらく会うのやめない?」
何があったのだろうと思わず電話をかけたが、彼女は出ない。
渉:「どうして?」
そう返したが、返事もない。
まだ付き合い始めて2か月。大きなケンカや揉め事があったわけでもないし、僕は沙也加に何の不満もなかった。昨日のデートだって楽しかった。
だが、彼女は違ったのだろうか。
― もしかして…。
彼女がキッチンにいるあいだ、手伝いもせずスマホを見てばかりいたのが気に障ったのかもしれない。
でも、それくらいで?いや、そういうことが何度かあったかもしれないけれど、それが理由になるのか…。
沙也加は“察して欲しい”ではなく、意見をちゃんと伝える女性だ。なのに、いきなり突き放すようなメッセージを送ってくるなんて彼女らしくない。
そのあとも何回かLINEを送ってみたが、ちょっと考えたいと言われてしまい、会う気も話す気もなさそうだ。
これは振られてしまったということなのだろうか。
▶前回:金曜14時に女を呼び出して、たった1時間半で解散…。男が絶対に夜会おうとしない理由
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