グラナダ大学の研究で判明!コロナ太り解消「コーヒー散歩」ダイエット

 爽やかな陽気に包まれる日本列島。

「暖かくなったし、心機一転、コロナ禍の自粛生活で蓄えた脂肪と、おさらばしたいと思っています。ただ、ジョギングや筋トレは重い腰が上がらなくて……」(A氏・55・会社員)

 そんな悩みを抱えている読者も多いはず。そこで本誌がオススメしたいのが、誰でも簡単にできる「カフェインダイエット」だ。

「スペインのグラナダ大学の研究によれば、カフェインは運動時の脂肪燃焼を助けてくれるそうです。運動前にカフェインを摂取すると、脂肪が分解・消費される割合が、摂取せずに運動したときよりも、約10~30%増加したという研究結果が出ています」(健康雑誌記者)

 これまで10万人のダイエットをサポートし、自身も25キロの減量に成功した『工藤内科』の工藤孝文副院長に、このダイエット法の要点を説明してもらった。

 まず大切なのは、カフェインをとるタイミングだ。

「脂肪分解酵素を活性化するカフェインは、個人差はあれど、摂取・吸収されてから30分~2時間で効果が出るといわれています。なので、その効果が現れる時間を目安に運動しましょう」(工藤氏=以下同)

 一日のカフェイン摂取量は、たとえば体重70キロの人ならば、210ミリグラムほどが適量で、コーヒーだと約350ミリリットルに相当する。

「体重1キロあたり3~6ミリグラムのカフェインを摂取するのが適当です。それ以上とっても、さらなる効果は期待できませんし、過剰にとりすぎると、吐き気などを引き起こしてしまいます」

■ドリップのホットコーヒーが理想

 コーヒーでカフェインを摂取するならば、ドリップのホットコーヒーが理想だ。

「缶コーヒーは、ドリップコーヒーと比べると、カフェイン含有量が少なめです。また、アイスコーヒーは、カフェインの吸収が遅くなってしまいます」

 コーヒーが苦手なら、別の飲み物でカフェインを摂取する方法もある。

「約60ミリグラムのカフェインを含んだドリップコーヒー、100ミリリットルを基準としたとき、同じ量で紅茶は約半分、煎茶やウーロン茶は約3分の1のカフェインを含んでいます」

 肝心の運動は、軽い散歩程度でも効果があるという。

「有酸素運動を行いましょう。脂肪を燃焼するうえ、生活習慣病予防や、呼吸器系の機能向上も期待できますからね。人と会話できるくらいの軽いウォーキングを20分ほどすれば、十分な効果が期待できます」

 加えて、カフェインには、運動時や、その後の体をサポートする効果もある。

「体の疲労と関係するアデノシンに作用し、運動時の疲れを感じにくくします。また、心臓機能を高め、血流増加を促すので、筋肉にたまった乳酸を循環させ、疲労回復を早めます」

 体重が気になる人は、ぜひお試しあれ!

2021/4/21 12:00

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