神はサイコロを振らない・柳田周作 コロナ禍での気づき「音楽は聴いてくれる人がいて初めて成立するもの」
ジョージ・ウィリアムズ、安田レイがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生放送番組「JA全農 COUNTDOWN JAPAN」。4月3日(土)の放送は、4人組ロックバンド・神はサイコロを振らないが登場。3月17日(水)にリリースしたファーストシングル「エーテルの正体」について深掘りしていきました。
(左から)安田レイ、吉田喜一さん、柳田周作さん、黒川亮介さん、桐木岳貢さん、ジョージ・ウィリアムズ
◆コロナ禍での活動で気づけたこと
――まずは現在ヒット中のデジタルシングル「未来永劫」。これはどういったことを意識して制作したのですか?
柳田周作(Vo):中学・高校時代にバンドをやっていた友達たちで、そのなかに親友が2人いまして、彼らとの青春時代の思い出を思い返しながら書きました。今年で高校を卒業して8年が経つんですけど、(彼らからは)いまだにすごく電話がかかってくるんですよ。最近、たくさん仕事をいただくようになって、(忙しくて)僕は相当無視しちゃっているんですけど、着信がめちゃくちゃ残っていて(苦笑)。
――(笑)。
柳田:しかも、僕がラジオでこの話をしているから、さらにかけてくるようになって(笑)。(当初は)週1ぐらいだったのに、いまでは週4ぐらいで地元の親友から電話がかかってきてます。あとは、それこそカラオケで僕の曲を歌った映像を送ってきたり。でも、そういう些細なことにすごく支えられ続けているんです。だからみなさんもどうか、まわりにいる友人や仕事仲間、恋人、家族などを末永く大事にしてほしいというメッセージを込めて、この楽曲を書きました。
――この曲(「未来永劫」)も収録されているファーストシングル「エーテルの正体」を3月にリリースしましたけど、そこには「エーテルの正体」という曲は収録されていませんよね。これはどうしてですか?
柳田:このシングルには4曲収録されているんですけど、すべてがあまりにも完成され過ぎているというか、このなかから1つをシングルのタイトルにするというのは、自分のなかではもう少しこだわりたかったというか。この4曲に対してというよりもバンドのあり方を考えたときに、ライブができなくなって、ファンのみなさんと対面で会えないなかでも、みんなSNSでメッセージをたくさんくれて。
――はい。
柳田:「こんな大変な時期ですけど、“神サイ”の音楽があるから明日からもなんとか生きていこうと思います。前を向いていこうと思います」ってメッセージが数多く届いたときに、僕らはきっとファンのみんなのために音楽を書いている、僕らは音楽を続けているんだなってことに気づいたんです。
そして、“エーテル”というのは、光が伝わっていくための媒質を意味しているんですけど、僕らの音楽を光に例えたときに、音楽って作るだけじゃ成立しなくて、聴いてくれる人がいて初めて成立するものだから、そこにあらためて気づけたということで「エーテルの正体」というタイトルをつけました。
――神はサイコロを振らないは制作の際、デモ曲ができあがってからメンバーに聴かせるんですか? アイデアの時点で伝えますか?
柳田:デモが9割ぐらい完成した状態でメンバーに投げるんですけど、感想をくれたり、くれなかったりします(笑)。
――例えばどういうタイミングでそのデモが送られてくるんですか? 夜中なのか、一気にまとめてくるのか?
黒川亮介(Dr):比較的、夜が多いかもしれないですね。自分はけっこう感想を返すんですけど、ほかのメンバーは「了解」とか。
吉田喜一(Gt)&桐木岳貢(Ba):(苦笑)。
柳田:感想でもなんでもないですよね……「了解」ってなに? っていう(笑)。
――5月からは全国ツアー“Live Tour 2021「エーテルの正体」”がスタートします。ツアー初日となる、5月14日(金)はバンドを結成した思い出の地・福岡(Zepp Fukuoka)ですね。
柳田:前回のツアーで福岡のライブハウスを回ったときは、キャパシティで言ったら120人が入ったらパンパンぐらいの小さなライブハウスで。今回はZepp Fukuokaなので、もうワクワクがスゴいですよ。みんな気合十分なので、最高のライブになると思います!
<番組概要>
番組名:JA全農 COUNTDOWN JAPAN
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時:毎週土曜 13:00~13:55
パーソナリティ:ジョージ・ウィリアムズ、安田レイ
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/cdj/